IMG_3893

現在、台風の影響で川根温泉笹間渡以北の運転を見合わせ、
(復旧資金とかその他諸々の事情で)復旧の気運すらなく、
代行となる川根本町のバスが半ば大井川本線の一部と化している
大井川鐵道大井川本線。


現在は、近鉄から譲渡された16000系1本(旧Y03)、
南海から譲渡された21000系ズームカー1本(1本は千頭で足止め)、
東急から十和田観光電鉄という経歴を持つ7200系2両が一般旅客輸送に徹しています。

IMG_1749

ちなみに南海からは6000系1本が譲渡されているんですが、
こちらは営業運転開始の兆しが無く、それどころか、ここ最近銚子電鉄に譲渡された
2200系の方が早く営業運転入りしそうな気配さえします。いやそうなるでしょう。


IMG_3974


これら旅客車両、登場から既に50年以上は経過しています。



IMG_8491

南海に関しては既にここにしか残っていない一方、
近鉄に関しては2両編成2本が現在も定期運用に充当されていますが、
原型に関しては外見以外殆ど残っていません
(塗装は別として。ただし近鉄の汎用型特急車両の塗装として超有名と言っても良い
オレンジと紺色の組み合わせもここでしかもう見られない)。


IMG_3898

というのも、近鉄特急の車両は製造当初デッキが設置されておらず、
座席と客用扉の仕切りという概念が存在しませんでした。
そしてデッキが設置されたのは現在運用中の2編成と、先日ダイヤ変更で
定期運用から撤退した4両編成1編成のみで、それ以外の車両は仕切りが無いままとなりました。

*12200系も後年の更新で設けられるまで存在しなかった。
製造当初からデッキが設置されたのは12400系が初めて。

IMG_3956


そしてデッキの無い車両の内、近鉄に残り続けた2両編成3本は既に廃車。
また大井川鉄道に譲渡された2両編成3本のうち、2本は既に廃車されているため、
16003Fは近鉄特急で唯一、製造当初の面影を外装・内装ともに残す
「相当」貴重な鉄道遺産と化しました。


そしてこれらは現状、置き換える予定があるどころか、そもそも置き換わる前に
路線ごと吹っ飛んでもおかしくない状況に立たされています。

IMG_3944


ストレートに言うと地域の輸送機関として殆ど機能していないに等しい状態です。
もっと言ってしまえば、現状地域輸送よりも観光輸送の方に全振りしている状況で、
金谷~新金谷間ですら、毎日運転の電車が上下合わせて手足の指で足りるくらいの
本数しかありません(何なら1時間に1本なんて夢のまた夢)。

観光列車の運転による集客力はあるんですが、それ以上に慢性的な赤字が
続いているため、地域輸送用に運転されている各駅停車は、ダイヤ改正ごとに減便されています。
*もう現状以上の減便は流石にないと思うが…。

ソシャゲ運営で例えるなら、一定額の課金ユーザーがいるにもかかわらず
慢性的な赤字でサービス終了寸前の状態がダラダラ続いているようなものです。

こんな現状で電車の置き換えが進められるかと言われれば、
厳しい以外の言葉を見つけられないと(個人的に)思う次第です。



IMG_3902

今後も走り続けて欲しいと思うと同時に、
この鉄道会社自体の行く末がどうなるのか、気になるところですね。


今回の記事はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村

鉄道コム


富吉検車区は、近鉄にいくつかある検車区のうちの一つで、
主に名古屋線とその支線で運用される車両が所属しています。


IMG_9865

特急列車用の車両については、80000系ひのとりを筆頭に2000年以降も
複数編成が新製配置されている一方、一般車両については、1998年に配置された
5800系5812F(DG12)を最後に新製配置されていません。


IMG_3886

一方、他の路線で使用された車両が富吉に転属してくるパターンはかなり多く、
最近だとダイヤ変更と同時に高安検車区所属だったG編成が転属(1本は明星)、
XT編成2本の運用を置き換えました(こちらは休車)。

該当編成は床下機器(特に台車)の老朽化が著しく、さらに更新工事を
受けていなかったこともあり、真っ先に置き換えられた模様です。

数年前には別のG編成2本が富吉に転属しており、
こちらについて明星検車区所属だったT編成2本の運用を置き換えています。


IMG_3931

それから遡る事約20年ほど前には、9020系の増備等によって9000系が
明星または富吉に転属しており、この時にH編成数本が置き換えられています。


IMG_9885

ちなみに、置き換えられた車両の大半は旅客運転で青山峠を越えることができず、
またワンマン運転にも対応していないため、運用上の制約がありました。

これらに共通して言えるのは、こと富吉検車区の一般車両は、
老朽化した車両を別の路線で使い古された、比較的状態のいい車両に
置き換えられている、ということです。



…どこかの青い会社とやっていることが一緒じゃないかと思った人、
怒らないので挙手。というのは冗談で。


IMG_3895


理由に関しては分かりませんが、少なくとも近鉄においては、
1983年に導入された2050系以降、3両編成の製造がストップしています。
*恐らくは大阪線における3両編成の準急運転が取りやめになったことが
強く影響しているのだとは思いますが、名古屋線で3両運転が恒常化している現状、
それだけが根本的な要因とはちょっと考えづらい。

そのため、少なくとも3両編成の老朽型の進んだ車両を同じ3両編成で
置き換えるとなると、どうしても比較的状態のいい3両編成を
持って行かざるを得ないという事情があります。


IMG_0004

恐らくそれ以上に深刻なのは、毎時3本運転される急行を中心に使用される車両でしょう。
名古屋線は、JR・伊勢鉄道経由で運転される快速みえとの競合の為、
3ドア転換クロスの5200系列13編成の内、9編成を集中配備しています。

IMG_0094

また、新製配置された5800系同様、車内をロング/クロスと切り替えができる仕様に
改造された2610系・2800系がそれぞれ3編成の合計6編成、

IMG_0044


純粋にロングシートの車両が4編成使用されています。

これらは全て車内にトイレが設置されています。



IMG_4515

大阪線で同様の設備を搭載している車両は2610系及び2800系と、
5200系4本、6両編成の5800・5820系4本となっています。


このうちもし置き換えが発生するとなれば何を持って行くでしょうか?

IMG_3394

恐らく4本置き換えるだけならばそのまま5200系を持って行けば終わりでしょうが、
ことはそんな単純じゃないです。
というよりこれ4本持って行ったところでボロを完全に置き換えるのは無理です。
*ロング4本置き換えられるけどそれぐらい。

L/C改造の6本がどうしても置き換えられません。
かといってこれらの車両ももう間もなく製造から50年が経過するころ。
これらの置き換え用に高安所属の2610を態々富吉に転属させるでしょうか?
あれロングシートなのに。



IMG_3399

そう考えると、新車導入の方がよっぽどコスト掛からないと思うんですがね…
今年の秋以降に近鉄の一般車両としては約15年ぶりに新製導入が始まりますが、
まずは奈良線を中心に導入されるようです。

*8000系とかの置き換え。

また、公式プレスにおいては今後他の路線への投入を予定していることから、
大阪線への投入は少なくとも有り得そうな気がします。
これらに関しては、製造から50年前後経過している2410系や2430系の2・4両編成を
先行して置き換えを進めて、後にトイレを設置した別番台の車両を投入する、
という形で落ち着くんじゃないかと思います。


それと同時並行か、少し遅れる形で富吉にも配置されませんかねぇ…

今回の記事はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村

鉄道コム

IMG_4340

先日Xで「は?」という猫ミームがそのまま口から出たお話。
築港線は、名鉄常滑線大江駅から分岐する路線で、
旅客区間はひとつとなりの東名古屋港までとなっています。


IMG_4343

築港線は、大手私鉄では珍しい票券閉塞方式を用いた路線です。
(該当区間にはその該当区間用の通票が無いと進入できない)

IMG_2514

築港線はJR和田岬線やJR鶴見線(特に大川支線)同様、
朝晩以外は列車の運転が行われません。

これは終着駅周辺にある事業所への通勤客輸送をメインとしているためで、
それ以外の利用は基本想定していません。


IMG_4365

そのため駅入り口は非常に簡素で、スロープ・ホーム以外の設備はありません。
それどころか券売機や乗車証明書発行機といった機械も置いていません。

これは東名古屋港駅における入出場を大江駅の中間改札で管理しているためです。
こういった仕組みはこの他にも和田岬線や東武大師線などで採用されています。
*鶴見線も以前は川崎駅に設置されていたが無くなった。


IMG_4368

そしてこの路線、一度乗車した時は4両編成でも若干立ち客が出るほどの混雑
(といっても大江駅の出口からは一番遠い車両なので、車両が変わるとまた環境も違う)でした。


IMG_4034

そんな築港線ですが、この度2024年3月16日に実施されたダイヤ改正において、
全列車が2両化されました。

築港線の営業列車が2両編成となるのはどうやら2009年以来らしく、
それまでの間は4両編成で、基本5000系が固定で運転されていました。



IMG_2527

さて、「輸送力足りるのか?」という疑問が湧きます。

築港線・和田岬線・鶴見線に共通していることとして、
終着駅付近は基本的に製造業や加工業など、(機械化が進んでいるとはいえ)
基本的には人手が存在しないと成り立たない工場が立ち並ぶ地域です。
そんな場所でそれまで4両で運転されていた列車を2両に減車して、
果たして輸送力という観点から見て大丈夫なんですかね?


正直、明日以降の平日が非常に心配です。


今回の記事はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。

にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村


鉄道コム

IMG_2309

2024年3月15日を以て、敦賀~金沢間がJR西日本の経営を離れ、
敦賀~大聖寺間がハピラインふくいに、大聖寺~金沢間がIRいしかわ鉄道に
それぞれ編入され、それと同時に関西から北陸方面への特急サンダーバードおよび、
中京圏から北陸方面への特急しらさぎが敦賀止まりとなります。


翌日、2024年3月16日ダイヤ改正に合わせて、北陸新幹線敦賀~金沢間が
延伸開業するためです。


IMG_1091

巷では関西や中京から北陸が遠くなるだの(乗り換えが増えるから)、
前よりも高くなって不便になるだの言われています。

それどころか(北陸新幹線が関東方面から来ているために)
北陸も関東の勢力圏になるのかといった声を聞くこともあります。

その気持ちは正直判らなくもないです。
しかしながら、鉄路が地図上から消えるわけではありません。

環境は今までとは大きく変化こそしますが、残り続けることは確か。


IMG_2368


また、今回経営移管される区間のうち、
武生~福井や大聖寺~金沢間などでは、パターンダイヤの導入や
列車の増発など、沿線住民にも使いやすいダイヤが組まれるなど、
地域輸送の強化が行われます。
特急列車よりも所要時間は延びるものの、一般列車が特急の待避を
行わなくなるため、一般列車の所要時間が短縮されます。


広域輸送で考えれば確かにネガティブにならざるを得ないかもしれませんが、
地域輸送で考えれば寧ろプラスになる要素もあるんですよね。
(同様の事例だとあいの風とやま鉄道なんかもそのパターン。
経営移管されてから地域輸送に特化したダイヤになって
一部区間のパターンダイヤ導入や増発などが実施された)


これまでの広域輸送の要という役目は終わりますが、
代わりに地域輸送の足として、普段使いしやすいダイヤとなって
走り続けていくことでしょう。


駄文失礼。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。



にほんブログ村 鉄道ブログ JRへ
にほんブログ村


鉄道コム

http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24036540.html
その1はこちら
http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24091514.html
その2はこちら
http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24136524.html
その3はこちら


IMG_8320

いよいよ近鉄特急編です。

近鉄特急は以下のような運行形態がとられています。

①名阪特急(甲・乙)
②名伊特急(甲・乙)
③阪伊特急(甲・乙)
④京伊特急
⑤京橿特急
⑥京奈特急
⑦阪奈特急
*あをによしのうち、⑥と⑦を同時に運行する系統については別建て
⑧吉野特急

この順番で各系統の表定速度についてまとめていきます。
なお、名伊・阪伊の甲特急は、しまかぜを除いて土休日限定運転となっている関係で、
平日・土休日関係なく運転されている名阪特急共々、甲乙同時に記載します。

それでは行きましょう。


IMG_8947

名阪特急
*大阪線の実キロおよび伊勢中川短絡線を走行した実キロで
換算しておりますため、運賃計算に用いる営業キロとは異なります。

名阪特急では、以下の系統が運転されています。

大阪難波~名古屋(187.6㎞)
平日
名古屋行き:31本
大阪難波行き:31本
土休日
名古屋行き:35本
大阪難波行き:36本
名古屋→大阪上本町(185.6㎞)
平日のみ1本
名張→名古屋(118.4㎞)
平日・土休日とも1本


甲特急は大阪のミナミと名古屋市内間の速達輸送に特化したタイプ、
乙特急は甲特急の停車しない奈良・三重県内の各都市間の速達輸送、
また各都市とミナミ・名古屋間の速達輸送を担う列車です。

甲特急の停車駅は大阪難波・大阪上本町・鶴橋・津・名古屋で、
時間帯によって大和八木にも停車します。
*大阪難波発の最終のみ白子・四日市・桑名にも停車


乙特急は大阪難波・大阪上本町・鶴橋・大和八木・名張・津・白子
四日市・桑名に停車し、時間帯によって伊賀神戸・桔梗が丘にも停車します。
それでは見ていきましょう。

①大阪難波~名古屋
名古屋行き最速便
平日 11:00、12:00、13:00発
   所要時間125分、表定速度90.05㎞/h(全体では同率1位)
土休日11:00、12:00、13:00発
   所要時間125分、表定速度90.05㎞/h(全体では同率1位)

大阪難波行き最速便
平日 15:00、16:00発
   所要時間125分、表定速度90.05㎞/h(全体では同率1位)
土休日18:00発
   所要時間126分、表定速度89.33㎞/h(全体では1位)

名古屋行き最遅便
平日 19:30発
   所要時間145分、表定速度77.63㎞/h(全体では32位)
土休日14:30、15:30、16:30、17:30、18:30、19:30、20:30発
   所要時間142分、表定速度79.27㎞/h(全体では同率21位)

大阪難波行き最遅便
平日 16:30発 
   所要時間146分、表定速度77.10㎞/h(全体では32位)
土休日6:30発
   所要時間151分、表定速度74.54㎞/h(全体では36位)


昼間の甲特急が最も速く、190㎞近い距離を2時間程度で走破します。
乙特急はそれより大体10~15分程度時間を要します。
その乙特急でさえ表定速度は70㎞/hを優に超えており、
以下に特急が速いかという事を示しています。

②名古屋→大阪上本町
5:58発 所要時間143分、表定速度77.87㎞/h(全体では30位)

平日に1本だけ定期運用で設定されている系統です。
大阪難波の線路容量の都合に起因するのかどうかは知りませんが、
平日に関しては大阪上本町の地上ホームに入線する列車が
ダイヤ変更のあるなしに関係なく設定されています。

名阪乙特急では数少ない伊賀神戸、桔梗が丘に停車する列車の為、
伊賀市・名張市から大阪方面への通勤特急という存在です。

③名張→名古屋
両ダイヤ共通
5:41発 所要時間87分、表定速度81.66㎞/h
(平日:全体では16位、土休日:全体では20位)

早朝に1本設定されている系統です。
乙特急は現在アーバンライナーが専属で入る関係で、
前日深夜帯の大阪難波発名張行きの1本に必ずアーバンライナーが入ります。
一般列車で早朝の5:04発の各停に乗車し、伊勢中川で急行に乗り換えるよりも
この列車を利用する方が名古屋への到達時間が早くなります。

なお、伊賀神戸ではこの変更まで上野市からの始発電車が接続していましたが、
始発時刻繰り下げに伴い接続が無くなります。

続いて名伊特急です。

IMG_2926


名伊特急

名古屋と伊勢・志摩を結ぶ系統です。
運転系統は以下の通りです。

・名古屋→津(66.5㎞)
平日・土休日とも1本

・名古屋~松阪(87.2㎞)
松阪行き 平日2本、土休日5本
名古屋行き平日4本、土休日4本

・名古屋→宇治山田(107.1㎞)
平日2本、土休日1本

・名古屋~五十鈴川(109㎞)
五十鈴川行き 平日12本、土休日10本
名古屋行き  平日10本、土休日9本

・名古屋~鳥羽(120.3㎞)
鳥羽行き 平日8本、土休日7本
名古屋行き平日10本、土休日8本

・名古屋~賢島(144.8㎞)
賢島行き 平日13本 土休日15本
名古屋行き平日12本 土休日14本



昼間は名古屋~賢島と名古屋~鳥羽(五十鈴川)の系統が、
朝晩は名古屋~松阪の系統が増えます。

また、名古屋~賢島系統の平日上下1本はしまかぜ、
土休日は上下1本のしまかぜに加え、名伊甲特急が設定されています。

この系統および阪伊系統については、長距離の速達輸送が
要求されている区間ではないので、平日はしまかぜいがい乙特急のみが、
土休日も甲特急は僅かながらに運転されるのみです。

乙特急の停車駅は
名古屋・桑名・四日市・白子・津・伊勢中川・松阪・伊勢市・宇治山田
五十鈴川・鳥羽・志摩磯部・鵜方・賢島で、
列車によっては久居に停車する便もあります。

甲特急は名古屋・津・伊勢市・宇治山田・鳥羽・志摩磯部・鵜方・賢島、
しまかぜは名古屋・四日市・伊勢市・宇治山田・鳥羽・鵜方・賢島に
それぞれ停車します。


それでは見ていきましょう。

①名古屋→津
両ダイヤ共通
23:10発 所要時間49分、表定速度81.43㎞/h(両ダイヤとも全体では1位)

名古屋からの最終の特急列車で、この列車を逃すと四日市以南へは帰れません。
厳密にいうと高田本山に関しては1本前の22:45発松阪行きが最終になります。
その他最終連絡も多く、
桑名で養老鉄道線美濃松山行き最終
四日市で白塚行き最終(北楠以南白塚までの最終・鈴鹿線平田町行き最終連絡)
および湯の山温泉行き最終
白子で津新町行き急行(江戸橋・津新町への最終)
津で伊勢中川行き最終(南が丘以南最終)にそれぞれ接続します。

名古屋線内でのみ運転される唯一の系統で、津到着後は津新町まで回送の上
白塚へ回送されます。

②名古屋~松阪
松阪行き最速便
平日 22:25、22:45発
   所要時間68分、表定速度76.94㎞/h(全体では同率4位)
土休日22:25、22:45発
   所要時間68分、表定速度76.94㎞/h(全体では同率3位)
名古屋行き最速便
平日 5:36発
   所要時間70分、表定速度74.74㎞/h(全体では3位)
土休日5:36、9:08、21:10発
   所要時間70分、表定速度74.74㎞/h(全体では同率2位)
松阪行き最遅便
土休日19:15、20:10、22:05発
   所要時間69分、表定速度75.83㎞/h(全体では同率13位)
名古屋行き
平日 6:10発
   所要時間77分、表定速度67.95㎞/h(全体では31位)
土休日6:17発
   所要時間72分、表定速度72.67㎞/h(全体では15位)

朝晩に運転本数が多くなる系統で、平日は実質的に通勤特急です。
22時以降に運転される2本の内、
22:25発は明野~宇治山田間の最終連絡、
22:45発は四日市で四日市あすなろう鉄道西日野行き最終に、
また伊勢中川で明星行き最終に接続し、
伊勢中原・松ケ崎・東松阪~明星の最終連絡を行います。
所要時間は列車にもよりますが、概ね70分前後で結んでいます。

③名古屋→宇治山田
平日
21:45、22:05発
    所要時間83分、表定速度77.42㎞/h(全体では同率2位)
土休日 21:45発
    所要時間83分、表定速度77.42㎞/h(全体では2位)

夜に運転される系統です。列車本数が比較的少なくなる時間帯の
運転であることから、全列車ともに所要時間は83分で、表定速度は
津行き特急に次ぐ速さです。この系統も、他路線への最終連絡が多いです。

21:45発については、桑名で養老鉄道線大垣行き最終に、
宇治山田で鳥羽行き最終に接続します。

22:05発については、伊勢中川で名張行き最終に連絡します。

④名古屋~五十鈴川
五十鈴川行き最速便
平日 8:50、9:50、10:50、11:50、12:50、17:45、20:45発
   所要時間86分、表定速度76.05㎞/h(全体では同率6位)
土休日9:50、10:50、11:50、12:50、20:45発
   所要時間86分、表定速度76.05㎞/h(全体では同率6位)

名古屋行き最速便
平日 9:49、10:49、11:49、12:49、13:49、14:49発
   所要時間88分、表定速度74.32㎞/h(全体では同率6位)
土休日9:49、10:49、11:49、12:49、13:49、14:49発
   所要時間88分、表定速度74.32㎞/h(全体では同率5位)

五十鈴川行き最遅便
平日 18:02発
   所要時間92分、表定速度71.09㎞/h(全体では26位)
土休日7:50、8:50、17:45m19:02発
   所要時間88分、表定速度74.32㎞/h(全体では同率21位)

名古屋行き最遅便
平日 7:24発
   所要時間100分、表定速度65.40㎞/h(全体では35位)
土休日7:08、7:28発
   所要時間91分、表定速度71.87㎞/h(全体では同率19位)

五十鈴川は(そこそこ離れてはいるものの)伊勢神宮の内宮(皇大神宮)が
近く、年末年始を中心に一部の宇治山田行きや松阪行きが延長運転で
五十鈴川まで運転される、という事が以前から行われていましたが、
数年前のダイヤ変更を機に(列車区の1つが五十鈴川に移ったという事情もある)
五十鈴川始発が急増しました。

上りで最も所要時間を要する7:24発ですが、これ以上に表定速度が
遅い列車が同じ系統にあるので影を潜めていますが、近鉄特急の中で
考えるとそこそこ遅い方の部類です。

⑤名古屋~鳥羽
鳥羽行き最速便
平日 13:50、14:50、15:50発
   所要時間95分、表定速度75.98㎞/h(全体では同率13位)
土休日14:50発
   所要時間94分、表定速度76.79㎞/h(全体では5位)

名古屋行き最速便
平日 12:02、14:02発
   所要時間95分、表定速度75.98㎞/h(全体では同率1位)
土休日15:03発
   所要時間95分、表定速度75.98㎞/h(全体では1位)

鳥羽行き最遅便
平日 8:10、10:10発
   所要時間98分、表定速度73.65㎞/h(全体では同率21位)
土休日21:10発
   所要時間97分、表定速度74.41㎞/h(全体では20位)

名古屋行き最遅便
平日 6:25発
   所要時間108分、表定速度66.83㎞/h(全体では32位)
土休日7:36発
   所要時間102分、表定速度70.76㎞/h(全体では21位)

ここまでは複線で、また鳥羽線・山田線内は線形が良いため、
朝の一部を除いて表定速度は70㎞/h以上を記録しています。
同じ区間を走る快速みえは、参宮線内の最高速度や、
走行経路が近鉄と完全に並行しているわけではなく、
道中多気を通る経路の為、遠回りであることなどから、
所要時間は110~120分前後となっています。

なお、鳥羽線内までの区間では、大阪線からの賢島行きを含めて、
毎時3~4本の特急が運転されていることになります。


⑥名古屋~賢島
賢島行き最速便
平日 10:25発 
   所要時間122分、表定速度71.21㎞/h(全体では25位)
土休日 9:25発
   所要時間118分、表定速度73.63㎞/h(全体では25位)

名古屋行き最速便
平日 15:40発
   所要時間124分、表定速度70.06㎞/h(全体では19位)
土休日15:40発
   所要時間124分、表定速度70.06㎞/h(全体では23位)

賢島行き最遅便
平日 7:10、12:10発
   所要時間132分、表定速度65.82㎞/h(全体では同率37位)
土休日12:10発
   所要時間132分、表定速度65.82㎞/h(全体では38位)

名古屋行き最遅便
平日 6:13発
   所要時間139分、表定速度62.50㎞/h(全体では36位)
土休日17:30発
   所要時間133分、表定速度65.32㎞/h(全体では36位)


志摩線内は単線区間があり、しかもその区間の線形が非常に悪く、
改良しようにも土地を確保するのが困難な市街地と海に挟まれた区間のため、
改良もなかなかできず、その区間で速度を上げられません。

それでもしまかぜや甲特急に関しては、名古屋線や山田線内で
特急停車駅をも通過することで表定速度を稼いでいるのか、
70㎞/hを辛うじて超えています。

しかしながら乙特急をはじめ、遅い列車はとことん遅く、
一部の列車は急行や快速急行の表定速度に迫られています。
特に平日の賢島6:13発は、途中白木まで6:06発の鳥羽行き各停の
続行で運転されているうえ、途中の津では先行する急行との運転間隔調整の
ためか、少し長めの停車時間が設定されていること等、表定速度を
押し下げる要素に恵まれています。



続いては、阪伊特急です。

IMG_4534


阪伊特急

大阪難波・上本町~伊勢・志摩を結ぶ系統です。
以下の通り運転されています。

・大阪難波~名張(69.2㎞)
名張行き   平日3本 土休日2本
大阪難波行き 平日1本 土休日2本

・大阪難波~松阪(118㎞)
松阪行き   平日4本 土休日4本
大阪難波行き 平日1本

・大阪難波~宇治山田(137.9㎞)
宇治山田行き 平日2本 土休日2本
大阪難波行き 平日・土休日各1本

・大阪難波~五十鈴川(139.8㎞)
五十鈴川行き 平日1本 土休日1本
大阪難波行き 平日1本

・大阪難波~鳥羽(151.1㎞)
鳥羽行き   平日1本 土休日2本
大阪難波行き 平日1本

・大阪難波~賢島(175.6㎞)
賢島行き   平日10本 土休日11本
大阪難波行き 平日12本 土休日12本

・名張→大阪上本町(67.2㎞)
平日・土休日各1本

・青山町→大阪上本町(77.9㎞)
平日1本*本来伊賀神戸始発ですが、恒常的に運転されている系統の為、
青山町始発として扱います。

・大阪上本町~松阪(116㎞)
松阪行き   平日3本 土休日1本
大阪上本町行き平日4本 土休日4本

・大阪上本町→宇治山田(135.9㎞)
平日2本 土休日2本

・大阪上本町~五十鈴川(137.8㎞)
五十鈴川行き 土休日1本
大阪上本町行き土休日1本

・大阪上本町~鳥羽(149.1㎞)
鳥羽行き   土休日3本
大阪上本町行き平日2本 土休日5本

・大阪上本町→賢島(173.6㎞)
賢島行き 平日2本 土休日1本


列車本数自体は上下線合わせて60本程度ですが、
それに対する系統数が非常に多いのが特徴です。

甲特急は土休日のみ運転されています。

乙特急の停車駅は、
大阪難波・大阪上本町・鶴橋・大和高田・大和八木・榛原・名張
伊賀神戸・榊原温泉口・伊勢中川・松阪・伊勢市・宇治山田
五十鈴川・鳥羽・志摩磯部・鵜方で、

時間帯によっては布施・桔梗が丘に停車する列車があります。

甲特急は大阪難波・大阪上本町・鶴橋・伊勢市・宇治山田
鳥羽・志摩磯部・鵜方に停車します。
この経路においてもしまかぜが運転されていますが、甲特急の停車駅に
大和八木を追加して、志摩磯部を抜けばそれで終わりです。


それでは見ていきましょう。

①大阪難波~名張(69.2㎞)
名張行き最速便
平日 22:30発 所要時間53分、表定速度78.34㎞/h(全体では1位)
土休日22:30発 所要時間54分、表定速度76.89㎞/h(全体では4位)
大阪難波行き最速便
平日 5:50発  所要時間59分、表定速度70.37㎞/h(全体では12位)
土休日5:53発  所要時間54分、表定速度76.89㎞/h(全体では1位)

名張行き最遅便
平日 22:10、23:10発
        所要時間55分、表定速度75.49㎞/h(全体では同率8位)
土休日22:10発 所要時間55分、表定速度75.49㎞/h(全体では10位)
大阪難波行き最遅便
土休日10:26発 所要時間55分、表定速度75.49㎞/h(全体では5位)

平日は通勤特急としての側面が強い系統で、早朝・深夜帯のみの運転です。
なお下りの最終ですが、これよりも遅い時間に急行があることから、
どうしても着席したいというわけでもなければ、急行で名張、
更に青山町まで向かうことができます。
また、大阪難波22:10発は名張で明星行き最終に接続します。
(伊賀上津~明星間最終、津方面最終連絡)

土休日の上りに関しては、後述の大阪上本町行き同様、
その時間に走らせる意味…となる列車があります。これに関しては、
京都行きが走っている時間帯でかつ、鳥羽方面からの列車が無い午前中の、
大和八木~大阪上本町・難波間の輸送力の確保が主な役目かと思われます。
(阪伊系統の車両の確保)


②大阪難波~松阪
松阪行き最速便
平日 21:50発 所要時間98分、表定速度72.24㎞/h(全体では14位)
土休日20:10、21:10発
        所要時間93分、表定速度76.13㎞/h(全体では同率8位)
大阪難波行き
平日 7:41発  所要時間104分、表定速度68.08㎞/h(全体では14位)

松阪行き最遅便
平日 20:10,20:50,21:10,21:50発
        所要時間99分、表定速度71.52㎞/h(全体では同率15位)
土休日20:50発 所要時間99分、表定速度71.52㎞/h(全体では17位)

夜に運転される列車は、大阪→名張への通勤需要の側面に加えて、
名張や伊賀市内から名古屋線沿線への通勤需要の補完も兼ねています。
(尤もそれに利用されているのかどうかはあやしい所ですが。)
大阪難波20:50発は、名張で大阪難波21:00発名古屋行き特急に追い抜かれます。
巷では布施の同格待避が無くなるという悲鳴が上がっていますが、
名張での同格待避は今回のダイヤ変更でも普通に行われます。

大阪難波21:50発は伊賀神戸で伊賀鉄道線上野市行き最終に、
伊勢中川で宇治山田行き最終に接続します。

③大阪難波→宇治山田 
平日最速便
6:44発 所要時間108分、表定速度76.61㎞/h(全体では4位)
土休日最速便
6:40発 所要時間106分、表定速度78.06㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
19:10発 所要時間109分、表定速度75.91㎞/h(全体では6位)
土休日最遅便
18:10発 所要時間108分、表定速度76.61㎞/h(全体では6位)

下りだけ設定されている系統です。朝の列車については、
名張市や伊賀市内の事業所の始業時間に間に合うようなダイヤと
なっていることから、伊賀神戸でこの列車から伊賀線に乗り換える
通勤客もいます(中の人が伊賀線で高校通学してたのでよく知ってる)。


④大阪難波~五十鈴川

五十鈴川行き
平日
18:10発 所要時間113分、表定速度74.23㎞/h(全体では10位)
土休日
19:10発 所要時間110分、表定速度76.25㎞/h(全体では7位)
大阪難波行き
15:44発 所要時間113分、表定速度74.23㎞/h(全体では11位)

この系統、夕方の上りに関しては、年末年始のほぼ同じ時間帯に、
宇治山田からの特急が1区間延長されていたので、それがそのまま
定期化された感じでしょうかね?

一方夕方に関しては、鳥羽もしくは宇治山田行きの行先が変更されて
五十鈴川行きになっただけのはず…
尤もこれよりも後に名古屋からの鳥羽行き特急があることを考えると、
(乗り継ぎ時間が30分以内であれば特急券が1枚に纏められるので)
そっちに乗り換えてください、ってことでしょうか?


⑤大阪難波~鳥羽
鳥羽行き
平日 
17:10発 所要時間119分、表定速度76.18㎞/h(全体では5位)
土休日
9:40発  所要時間121分、表定速度74.93㎞/h(全体では11位)
17:10発 所要時間118分、表定速度76.83㎞/h(全体では5位)

大阪難波行き(平日のみ)
19:19発 所要時間125分、表定速度72.53㎞/h(全体では9位)

阪伊特急の鳥羽行きは大阪上本町発共々少なく、
大阪難波から出るのは僅か3本で、逆方向に至っては平日に1本のみです。
9:40発は元々9:45発の甲特急でしたが、今回の変更で停車駅が追加され、
甲特急ではないが乙特急とも微妙に言えない状態になりました。
充当車両は変更前と変わらず、30000系ビスタカーが充当となります。

⑥大阪難波~賢島
賢島行き最速便
平日 10:40発 所要時間143分、表定速度73.68㎞/h(全体では12位)
土休日10:40発 所要時間143分、表定速度73.68㎞/h(全体では13位)
大阪難波行き最速便
平日 16:00発 所要時間145分、表定速度72.66㎞/h(全体では8位)
土休日15:00、16:00発
        所要時間141分、表定速度74.72㎞/h(全体では同率9位)

賢島行き最遅便
平日 6:05、7:05発
        所要時間157分、表定速度67.11㎞/h(全体では同率27位)
土休日6:05発  所要時間154分、表定速度68.42㎞/h(全体では29位)
大阪難波行き最遅便
平日 15:00発 所要時間160分、表定速度65.85㎞/h(全体では24位)
土休日19:45発 所要時間156分、表定速度67.54㎞/h(全体では27位)

阪伊特急では最も主要な系統です。
土休日に運転される甲特急よりしまかぜの方が若干表定速度が高いことも
そうですが、大阪難波行きはしまかぜと甲特急の所要時間が同じ、
ということも衝撃的な要素です。

なお、名阪特急の停車しない大和高田・榛原・榊原温泉口から名古屋方面への
乗り換えが可能なように、伊勢中川で名伊特急に接続しています。

なお平日の賢島15:00発は、鳥羽~明野にかけて各駅停車の後追いになる上、
大阪からの夜ラッシュ対応の為、名張で増結作業を行うため、
所要時間がこの系統の中で最も長くなっています。

⑦名張→大阪上本町
平日 9:19発  所要時間52分、表定速度77.54㎞/h
土休日9:14発  所要時間57分、表定速度70.74㎞/h

設定理由は昼間に運転されている大阪難波行きと同様で、
京都行き特急運転時間帯の、大和八木以西の特急運用補完の意味合いが
あるものと思われます。
なお、土休日は榛原で名阪特急に追い抜かれます。

また、大阪上本町到着後は回送となります。

⑧青山町→大阪上本町*平日のみ
6:21発 所要時間67分、表定速度69.76㎞/h(全体では13位)

定期列車というくくりでは、伊賀神戸6:24発となりますが、
伊賀神戸には折り返し設備がないため、折り返し設備のある青山町まで
回送のうえ折り返すついでに、青山町~伊賀神戸を臨時扱いとして
恒常的に運転しています。かつては名張5:50発大阪難波行き特急も
同様の対応がとられていましたが、旅客需要減少等の理由からか、
現在はこの列車のみ青山町始発として運転されています。
調べてみたら2005年3月の変更からやっているんだとか。


伊賀神戸から有効な特急券を所持していれば乗車できますが、
この直後に快速急行が運転されていることを考えると、
正直利用率はあやしい所です。

⑨大阪上本町~松阪
松阪行き最速便
平日 17:45発 所要時間90分、表定速度77.33㎞/h(全体では3位)
土休日17:45発 所要時間95分、表定速度73.26㎞/h(全体では14位)
松阪行き最遅便
平日 19:45発 所要時間96分、表定速度72.50㎞/h(全体では13位)

大阪上本町行き最速便
平日 8:09発  所要時間89分、表定速度78.20㎞/h(全体では1位)
土休日5:40発  所要時間91分、表定速度76.48㎞/h(全体では2位)
大阪上本町行き最遅便
平日 6:22発  所要時間96分、表定速度72.50㎞/h(全体では10位)
土休日7:41発  所要時間99分、表定速度70.30㎞/h(全体では17位)

朝晩に運転される系統です。元々大阪上本町から毎時45分に
特急が出発していたんですが、コロナ禍のあおりで昼間は臨時化され、
定期列車は朝晩以外全て大阪難波始発となっています。

名張車庫は手狭で車両の収容能力が低く、青山町車庫は一般列車が
夜間に留置されるためスペースがないためか、その先車庫のある
明星への回送を兼ねて運転されています。(大阪難波発も同様)
(松阪から名張、奈良方面など、広域の通勤客の輸送需要の確保も
できるから一石二鳥感ある)
なお、上下ともに名張で増結を行う列車がそこそこあります。
このうち松阪6:22発は、かつて大阪線特急で数少ない10両編成で
運転される特急でした(名張~大阪上本町間、折り返しも名張まで10両だった)

⑩大阪上本町→宇治山田
平日
7:45発 所要時間110分、表定速度74.13㎞/h(全体では11位)
8:50発 所要時間105分、表定速度77.66㎞/h(全体では2位)

土休日
7:45発 所要時間112分、表定速度72.80㎞/h(全体では16位)
8:50発 所要時間105分、表定速度77.66㎞/h(全体では2位)

2列車とも名張で後方車両の切り離しを行います。
このうち8:50発は、松阪6:22発の折り返しで
名張まで10両で運転されていました。
現在は8両編成となっています。

⑪大阪上本町~五十鈴川*土休日のみ
五十鈴川行き
19:45発 所要時間116分、表定速度71.28㎞/h(全体では18位)
大阪上本町行き
6:02発  所要時間113分、表定速度73.17㎞/h(全体では14位)

このうち下りに関しては元々鳥羽行きだったはずですが、
五十鈴川行きに短縮されています。

土休日は早朝と夜ラッシュ時に長距離列車が運転される傾向にありますが、
これって行楽客の需要があるって理解でいいんでしょうか?

⑫大阪上本町~鳥羽
鳥羽行き最速便
土休日 9:12発
    所要時間116分、表定速度77.12㎞/h(全体では3位)
大阪上本町行き最速便
平日 17:16発 
       所要時間119分、表定速度75.18㎞/h(全体では5位)
土休日21:12発
    所要時間117分、表定速度76.46㎞/h(全体では3位)

鳥羽行き最遅便
土休日 18:45発
    所要時間127分、表定速度70.44㎞/h(全体では23位)
大阪上本町行き最遅便
平日  16:16発
    所要時間120分、表定速度74.55㎞/h(全体では6位)
土休日 15:15発
    所要時間121分、表定速度73.93㎞/h(全体では12位)

元々この系統は平日・土休日とも毎時1本設定されていたんですが、
コロナ禍のあおりで臨時列車化されました。
*その代替として賢島行きの停車駅が一部変更され、
当時通過していた榊原温泉口にも停車するようになった。

なお、土休日鳥羽15:15発は、今回のダイヤ変更まで布施で甲特急の
通過待ちを行っていましたが、今回の変更で布施待避は廃止となりました。

⑬大阪上本町→賢島

平日
8:09発 所要時間150分、表定速度69.44㎞/h(全体では22位)
9:11発 所要時間153分、表定速度68.08㎞/h(全体では26位)
土休日
8:10発 所要時間149分、表定速度69.91㎞/h(全体では25位)

下りのみ設定されている系統です。
大阪難波の線路容量の都合+当該時間帯に大阪上本町行きがあり、
その折り返しとして運転されています。
速度が根本的に出せない難波線区間を通らない分、他の特急よりも速いかと
思いきやそうでもなく、寧ろ全体の中でも下から数えた方が早いというオチ。


続いて京伊特急です。


IMG_0557

京伊特急

以下の通り運転されています。

*新ノ口短絡線および、短絡線から大阪線大和八木までの距離
(新ノ口~大和八木営業距離1.4+0.5)と、大阪線の距離補正(-1.3)を
踏まえた大体の実キロで算出しています(目測の為若干ズレがあるかも)。

・京都~賢島(194.9㎞)
賢島行き 平日2本 土休日3本
京都行き 平日2本 土休日3本
・京都~鳥羽(169.9㎞)
鳥羽行き 平日2本 土休日2本
京都行き 平日1本 
・宇治山田→京都(156.7㎞)
土休日1本
・松阪→京都(136.8㎞)
平日2本 土休日2本
・名張→京都(88㎞)
平日1本


運転本数はかなり少ないのに対して、この系統数の多さ。
本数比で考えたら阪伊特急より系統多くないですかね?
かつては大和八木で大阪難波からの列車と連結して運転していましたが、
現在は全て単独運転となっています。
原則大和八木で名阪乙特急と接続します。伊勢中川短絡線~大和八木間は
双方の列車が2~3分間隔で運転されるという状況です。

停車駅は京都・丹波橋・大和西大寺・大和八木・名張・伊勢中川・松阪
伊勢市・宇治山田・五十鈴川・鳥羽・志摩磯部・鵜方・賢島で、

列車によっては高の原・榛原・榊原温泉口にも停車します。

また、この系統ではしまかぜが運転されています。
停車駅は京都・丹波橋・大和西大寺・大和八木・伊勢市・宇治山田・鳥羽
鵜方・賢島です。

それでは見ていきましょう。

①京都~賢島
賢島行き
平日 9:10発 所要時間168分、表定速度69.43㎞/h(全体では4位)
   10:00発 所要時間164分、表定速度71.12㎞/h(全体では3位)
土休日8:10発 所要時間169分、表定速度69.02㎞/h(全体では同率4位)
   9:10発 所要時間169分、表定速度69.02㎞/h(全体では同率4位)
   10:00発 所要時間164分、表定速度71.12㎞/h(全体では3位)

京都行き
平日 14:20発 所要時間174分、表定速度67.03㎞/h(全体では4位)
   14:50発 所要時間164分、表定速度71.12㎞/h(全体では3位)
土休日14:20発 所要時間175分、表定速度66.65㎞/h(全体では5位)
   14:50発 所要時間162分、表定速度72.00㎞/h(全体では同率2位)
   15:20発 所要時間176分、表定速度66.27㎞/h(全体では5位)

この系統に限った話ではありませんが、名阪乙特急への接続を
行うために大和八木で長めの停車時間が設定されている事、
更に新ノ口短絡線・志摩線と速度を抑えざるを得ない区間が
複数あることで、名阪特急との連絡に一切関与しないしまかぜ以外は、
所要時間が165分を超えています。

②京都~鳥羽
鳥羽行き
平日 8:10発 所要時間138分、表定速度73.87㎞/h(全体では1位)
   17:10発 所要時間142分、表定速度71.79㎞/h(全体では2位)
土休日7:10発 所要時間140分、表定速度72.81㎞/h(全体では2位)
   17:10発 所要時間139分、表定速度73.34㎞/h(全体では1位)
京都行き(平日のみ)
   15:53発 所要時間139分、表定速度73.34㎞/h(全体では1位)

京伊特急の役目は、京都から伊勢・志摩への観光輸送が基本の為、
特に京都からの列車に関しては少なくとも宇治山田・鳥羽以東へ運転
される必要があります。鳥羽行きはその最低限を満たしたものと言えます。
賢島まで走らせても特に大きな問題は無いような気もしますが、
現在志摩線は昼間毎時1本となっており、基本鳥羽・賢島の出発時間は
合わせられています(それをずらすと各駅への影響が出るため)。
それを踏まえると鳥羽で打ち切りにしてそこから先は各停に連絡する、
という形でしょう。

③宇治山田→京都*土休日のみ
9:20発 所要時間126分、表定速度74.62㎞/h(全体では1位)

運転理由はよくわかりませんが、新ノ口で合流する橿原線・京都線を
走行する京橿特急のパターンに合わせられるようなダイヤ設定となっています。
なお、名阪乙特急との接続はこの列車は行われません。

なお、鳥羽~宇治山田間はこれの8分前に特急が運転されているため、
この列車については宇治山田始発となっています。

④松阪→京都
平日 6:38発 所要時間126分、表定速度65.14㎞/h(全体では6位)
   8:27発 所要時間115分、表定速度71.37㎞/h(全体では2位)
土休日6:43発 所要時間123分、表定速度66.73㎞/h(全体では4位)
   8:27発 所要時間114分、表定速度72.00㎞/h(全体では同率2位)

両ダイヤとも2本ずつ設定されているこの系統も大和八木で
名阪乙特急に接続します。基本的には京伊特急が先に大和八木に到着して
名阪乙特急の到着を待つ、というものが多いのですが、列車によっては
その逆の事案が発生することもあります。松阪8:27発がそのパターン。

⑤名張→京都*平日のみ
5:58発 所要時間79分、表定速度66.84㎞/h(全体では5位)

この列車も設定されて久しいです。
名張は伊賀地区から京都方面へ通勤・通学しているというのも
意外と少なくなく、その需要にこたえたものです。
*他にも鉄道でのルートはあるけど使いづらい
(関西線・奈良線然り草津線然り。車だと国道163・24経由、
もしくは伊賀市阿山を経由して新名神を使うのが一般的?)


続いては京橿特急を見ていきます。

IMG_9456

京橿特急

京橿特急は、京都線と橿原線間を結ぶ特急ですが、
一部橿原線内のみで運転される列車が、朝晩に存在します。
現行で運転されている有料特急の中では、日本で最も短い運転距離だったはず。
なお、京都線内限定の列車についてはここで扱わず、京奈特急にて扱います。

それでは系統を見ていきます。

・京都~橿原神宮前(58.4㎞)
橿原神宮前行き 平日26本 土休日25本
京都行き    平日26本 土休日27本
・大和西大寺~橿原神前(23.8㎞)
橿原神宮前行き 平日2本  土休日3本
大和西大寺行き 平日1本  土休日1本

以上2系統です。

停車駅は京都・丹波橋・大和西大寺・大和八木・橿原神宮前で、
運転時間帯によっては高の原・西ノ京のいずれかに停車する便があります。

それでは表定速度を見ていきましょう。

①京都~橿原神宮前
橿原神宮前行き最速便
平日 9:40発 所要時間51分、表定速度68.71㎞/h(全体では1位)
土休日7:40、8:40、10:50、11:10、11:50、12:10、12:50、13:10
   13:50、14:10、14:50、16:10、18:10、19:45発
       所要時間52分、表定速度67.38㎞/h(全体では同率2位)
京都行き最速便
平日 20:53、21:49発
       所要時間51分、表定速度68.71㎞/h(全体では同率1位)
土休日7:21、21:53発
       所要時間52分、表定速度67.38㎞/h(全体では同率2位)

橿原神宮前行き最遅便
平日 7:02発 所要時間60分、表定速度58.40㎞/h(全体では27位)
土休日20:10発 所要時間56分、表定速度62.57㎞/h(全体では27位)
京都行き最遅便
平日 6:57発 所要時間63分、表定速度55.62㎞/h(全体では27位)
土休日6:41発 所要時間59分、表定速度59.39㎞/h(全体では28位)

橿原線・京都線の最高速度が105㎞/hに抑えられている一方、
阪伊特急の一部列車みたく同格待避を行うダイヤは組まれていないため、
所要時間は50~60分台に固まっています。

平日上り6:57発は、平端まで同駅6:50発新田辺行き各停の後続となります。
この時間帯の特急は大和八木を出ると大和西大寺まで停まりません。
このことから、列車間隔調整の為に大和八木で4分間停車します。


②大和西大寺~橿原神宮前
橿原神宮前行き
平日 6:15発 所要時間22分、表定速度64.91㎞/h(全体では19位)
   7:04発 所要時間26分、表定速度54.92㎞/h(全体では28位)
土休日6:10発 所要時間22分、表定速度64.91㎞/h(全体では22位)
   6:36発 所要時間24分、表定速度59.50㎞/h(全体では28位)
   7:06発 所要時間21分、表定速度68.00㎞/h(全体では1位)

大和西大寺行き(両ダイヤ共通)
22:39発 所要時間21分、表定速度68.00㎞/h(全体では1位)

恐らく日本で最も営業距離の短い有料特急で、平日は上下合わせて3本、
土休日は4本運転されます。基本的には車庫のある大和西大寺からの出庫、
または入庫が目的の列車ですが、出庫便に関しては、京都線からの
各駅停車と接続し、大和八木、橿原神宮前方面の速達輸送を補完する
列車もあります。

また、上り列車については大和西大寺で京都方面への最終接続を行います。
*両ダイヤとも京都行き急行に接続(各停とは新田辺*土休日は新祝園で接続)



続いて京奈特急です。

IMG_8827
もう使われてないやつ載せんなとか言わないで

京奈特急


京奈特急は、京都・奈良の両都市を結ぶ特急で、
京橿特急同様毎時2本運転されています。
今回の変更では、平日に限り始発時間が早くなりました。

この区間は昼間でも急行と合わせて毎時4本以上を確保しています。

停車駅は京都・丹波橋・大和西大寺・奈良で、
一部列車は高の原にも停車します。

また、この系統の一部列車は、19200系「あをによし」を使用しています。

系統は以下の通りです。

・京都~奈良(39㎞)
奈良行き 平日20本 土休日27本
京都行き 平日21本 土休日25本
・京都~大和西大寺(34.6㎞)
大和西大寺行き 平日4本 土休日1本
京都行き    平日1本 土休日1本

この特急についても2系統のみの設定です。
それでは見ていきましょう。

①京都~奈良
奈良行き最速便
平日 10:50、11:00、11:30、12:30、13:00、13:30、14:30、14:40発
   所要時間34分、表定速度68.82㎞/h(全体では同率5位)
土休日10:20、11:00、11:30、12:00、12:30、13:00、13:30、14:00、
   14:30、15:00発
   所要時間34分、表定速度68.82㎞/h(全体では同率2位)
京都行き最速便
平日 11:50、13:00、13:50、15:00、15:30、16:50、17:25、20:20発
   所要時間35分、表定速度66.86㎞/h(全体では同率2位)
土休日13:05、15:05発
   所要時間34分、表定速度68.82㎞/h(全体では同率2位)

奈良行き最遅便
平日 9:22、10:20、15:50、16:50、19:30、21:55発
   所要時間37分、表定速度63.24㎞/h(全体では同率19位)
土休日8:55、16:40、21:55発
   所要時間37分、表定速度63.24㎞/h(全体では同率26位)
京都行き最遅便
平日 7:00、7:41、9:25発
   所要時間41分、表定速度57.07㎞/h(全体では同率20位)
土休日10:33発
   所要時間41分、表定速度57.07㎞/h(全体では26位)

この系統も所要時間は非常に固まっています。
特に下りに関しては、僅か3分差しかありません。
その為、同じ所要時間の列車が複数本あります。

なお、上り列車については一部待避なしの急行とほぼ同等の所要時間の
列車もあります。これは京橿特急の一部と同じです。


②京都~大和西大寺
大和西大寺行き
平日 18:25、18:55、20:30、21:05発
   所要時間30分、表定速度69.20㎞/h(全体では同率1位)
土休日21:05発
   所要時間30分、表定速度69.20㎞/h(全体では1位)
京都行き
平日 14:04発 
   所要時間32分、表定速度64.68㎞/h(全体では13位)
土休日14:10発
   所要時間29分、表定速度71.59㎞/h(全体では1位)

上りは何故か昼間に、
下りは夜に運転される系統です。

下りに関しては殆どが一旦車庫に入るんだと思うんですが…。
上りの運転理由が分かりません。

あをによしの代替でもないでしょうし(大阪難波発京都行きが
この時間に来るなら兎も角そうではない)。

所要時間はこちらも30分前後となっています。

続いては、大阪難波~京都間のあをによしについてまとめます。



IMG_3443

あをによし

あをによしは、2021年10月より運転を開始した観光特急で、
大半の列車は京奈特急の一部として走りますが、
1日1往復だけ京都~奈良~大阪難波で運転される列車があります。

経路としては、
かつて運転されていた阪京特急に大和西大寺~奈良の往復分を
追加したもので、運転距離は71.8㎞です。

所要時間、表定速度は以下の通りです。

京都行き
平日 9:10発 所要時間76分、表定速度56.68㎞/h
土休日9:35発 所要時間73分、表定速度59.01㎞/h

大阪難波行き
平日 16:20発 所要時間75分、表定速度57.44㎞/h
土休日16:40発 所要時間79分、表定速度54.53㎞/h


続いては阪奈特急です。

IMG_7391


阪奈特急

阪奈特急は、奈良線・難波線で運転される特急で、
近鉄特急では唯一10両編成の運用がある系統です。

停車駅は大阪難波・大阪上本町・鶴橋・生駒・学園前・大和西大寺・奈良で、
時間帯による停車駅の追加はありません。

停車駅は快速急行から日本橋・新大宮を抜いた形です。
基本的に午前中に大阪難波行き、夕方~夜に奈良行きが運転されます。
JRでいうホームライナー的性格があると考えていただければいいです。

運転系統は以下の通りです。

・大阪難波~奈良(32.8㎞)
奈良行き   平日14本 土休日11本
大阪難波行き 平日8本  土休日7本
・大和西大寺→大阪難波(28.4㎞)
平日のみ2本

それでは見ていきましょう。


①大阪難波~奈良
奈良行き最速便 
平日 17:40、18:20、19:20、19:40、20:40、21:20、21:45、22:45、23:30発
   所要時間33分、表定速度59.64㎞/h(全体では同率1位)
土休日15:20、17:45、18:45、19:45、20:45、21:15、21:45、22:15、22:45、
   23:30発
   所要時間33分、表定速度59.64㎞/h(全体では同率1位)
大阪難波行き最速便
平日 8:46発 
   所要時間34分、表定速度57.88㎞/h(全体では1位)
土休日18:50発
   所要時間34分、表定速度57.88㎞/h(全体では1位)

奈良行き最遅便
平日 16:40、17:20、18:40発
   所要時間35分、表定速度56.23㎞/h(全体では同率12位)
土休日16:40、17:45発
   所要時間34分、表定速度57.88㎞/h(全体では同率9位)
大阪難波行き最遅便
平日 6:47発
   所要時間40分、表定速度49.20㎞/h(全体では10位)
土休日8:43、9:13発
   所要時間38分、表定速度51.79㎞/h(全体では同率6位)


阪奈特急に関しては、速さよりも着席保証の方が第一なのか、
所要時間は停車駅の差が殆ど無い快速急行とほぼ同じで、
一部は快速急行よりも遅い列車があります。

なお、一部列車にはひのとりが使用されます。

②大和西大寺→大阪難波*平日のみ
7:14、7:37発 所要時間33分、表定速度51.64㎞/h(全体では同率7位)

大半の阪奈特急は大和西大寺から奈良まで回送の上、
奈良から特急運用に充当される、というのが多いんですが、
一部は大和西大寺から回送ではなくそのまま営業運転に入ります。
所要時間はこちらも快速急行とほぼ同じです。
なお充当列車は各1本ずつ、アーバンライナーとひのとりが入ります。
豪華すぎるだろ通勤特急。


最後は吉野特急です。


IMG_0250


吉野特急

吉野特急は、南大阪線・吉野線で運転されている系統で、
一部南大阪線内の運転もあります。
この系統全体として、吉野の桜輸送の時期と朝晩以外の需要が
殆ど無いに等しく、さくらライナーや青の交響曲を除く列車については、
昼間は専ら2両編成で運転されています。

停車駅は大阪阿部野橋・尺土・高田市・橿原神宮前・飛鳥・壺阪山・吉野口
福神・下市口・六田・大和上市・吉野神宮・吉野で、

一部時間帯は古市にも停車します。

運転系統は以下の通りです。

・大阪阿部野橋~吉野(64.9㎞)
吉野行き    平日17本 土休日16本
大阪阿部野橋行き平日17本 土休日16本

・大阪阿部野橋~橿原神宮前(39.7㎞)
橿原神宮前行き 平日5本 土休日4本
大阪阿部野橋行き平日4本 土休日5本

それでは見ていきましょう。

①大阪阿部野橋~吉野
吉野行き最速便
平日 8:10発 所要時間75分、表定速度51.92㎞/h(全体では6位)
土休日7:10、7:40、8:10、9:10、14:10、15:10、16:10、17:10、18:10発
       所要時間76分、表定速度51.24㎞/h(全体では同率5位)
大阪阿部野橋行き最速便
平日 13:35発 所要時間76分、表定速度51.24㎞/h(全体では5位)
土休日12:35発 所要時間76分、表定速度51.24㎞/h(全体では6位)

吉野行き最遅便
平日 20:40、21:40発
       所要時間80分、表定速度48.68㎞/h(全体では同率21位)
土休日12:10、21:10発
       所要時間79分、表定速度49.29㎞/h(全体では同率19位)
大阪阿部野橋行き最遅便
平日 7:23発 所要時間91分、表定速度42.79㎞/h(全体では21位)
土休日7:00発 所要時間82分、表定速度47.49㎞/h(全体では21位)

最速列車では表定速度を50㎞/hを超えています。
吉野線でも通過運転を行いますが、大半が交換駅の為駅通過毎に
速度を落とすうえ、それ以外の区間でも線形が良くない区間もあります。
更に六田以南は特急列車ではありますが、各駅に停車するというデバフ要素が
大量にあるにもかかわらずです。

なお、一部列車は橿原神宮前で増結および解放が絡むため
(吉野線内は最大でも4両。橿原神宮前以北は一部列車が6両で運転される)、
所要時間が若干延びています。

②大阪阿部野橋~橿原神宮前
橿原神宮前行き最速便
平日 17:40、18:40発
   所要時間35分、表定速度68.06㎞/h(全体では同率1位)
土休日17:40、18:40、19:40発
   所要時間35分、表定速度68.06㎞/h(全体では同率1位)
大阪阿部野橋行き最速便
平日 22:23発
   所要時間36分、表定速度66.17㎞/h(全体では1位)
土休日19:54発
   所要時間36分、表定速度66.17㎞/h(全体では1位)

橿原神宮前行き最遅便
平日 21:10、22:40、23:10発
   所要時間36分、表定速度66.17㎞/h(全体では同率3位)
土休日20:40発
   所要時間36分、表定速度66.17㎞/h(全体では4位)
大阪阿部野橋行き最遅便
平日 6:07発
   所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では4位)
土休日6:42発
   所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では5位)


朝に上り、夜に下りが運転されるため、南大阪線内の通勤ライナー的存在です。
このうち1本はダイヤ変更前は下市口行き特急でしたが、今回の変更で
橿原神宮前止まりに短縮されました。

*下市口で連絡していた吉野行き準急は橿原神宮前連絡に変更

同区間のみを走る急行と停車駅がほぼ変わらないもしくは同じの為、
所要時間は急行と大差がありません。
但し、特急の最高速度は急行より若干速く(急行以下100㎞/h、特急110㎞/h)、
また穴虫峠区間の最高速度も一般列車は75㎞/hに抑えられているなどの為、
朝の上りを除いて急行よりも若干速いです。


これにてダイヤ変更後の系統・種別ごとの表定速度まとめは終わりです。
各駅停車の系統毎の表定速度がまだ残っていますが、それに関してはまた後日出します。
(系統数多すぎるから書くのに時間掛かって仕方ない)

対決企画とかで活用してもらえれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村

鉄道コム


http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24036540.html
その1はこちら
http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24091514.html
その2はこちら



IMG_4722

今回は、近鉄で運転されている「急行」の表定速度について
まとめていきます。

まとめ方は区間準急・急行と同様、各系統の第1位と最下位を表記します。

急行は、以下の路線にて運転されています。

・大阪線
・難波・奈良線
・京都線
・橿原線
・南大阪線

また、次の路線に直通しています。

・京都市営地下鉄烏丸線(京都線から)
・天理線(京都線・橿原線から)
・吉野・長野線(南大阪線から)
・山田線・鳥羽線(大阪線・名古屋線から)
・鈴鹿線(鈴鹿線から)

更に、以下の路線では快速急行または区間急行が運転されています。

・大阪線(快速急行)
・難波・奈良線(快速急行、大半は阪神なんば線・本線に直通)
・南大阪線(区間急行)

南大阪線では春に臨時快速急行が運転されていますが、
今回はあくまでも定期運用で集計しております。
悪しからずご了承ください。



その為、紹介順としては次の通りとします。

①大阪線急行・快速急行
(大阪上本町―松阪・宇治山田・五十鈴川・鳥羽等、
大阪線から山田線方面直通はここで載せる)
②難波・奈良線急行・快速急行
③阪神直通快速急行
④京都線急行
(京都・奈良、京都・天理、京都・橿原神宮前、
新田辺・橿原神宮前、国際会館・奈良はここで載せる)
⑤橿原線急行(大和西大寺・天理はここで載せる)
⑥南大阪線急行・区間急行
(吉野線・長野線直通はここで載せる)
⑦名古屋線急行
(名古屋線から山田線方面、鈴鹿線直通はここで載せる)


それでは初めて行きます。


IMG_3331

大阪線

大阪線では、次の通り急行が運転されています。

上り
平日63本、土休日52本
五位堂→大阪上本町:7本(土休日3本)
名張→大阪上本町:12本(土休日12本)
青山町→大阪上本町:20本(土休日15本)
伊勢中川→大阪上本町:10本(土休日9本)
松阪→大阪上本町:1本(土休日1本)
宇治山田→大阪上本町:1本(土休日設定なし)
五十鈴川→大阪上本町:4本(土休日6本)
鳥羽→大阪上本町:土休日1本
伊勢中川→名張:1本(土休日1本)
松阪→名張:4本(土休日2本)
五十鈴川→名張:2本(土休日2本)
鳥羽→名張:1本(土休日設定なし)

下り
平日52本、土休日51本
大阪上本町→大和八木:3本(土休日1本)
大阪上本町→名張:8本(土休日14本)
大阪上本町→青山町:21本(土休日18本)
大阪上本町→伊勢中川:10本(土休日8本)
大阪上本町→松阪:土休日1本
大阪上本町→宇治山田:2本(土休日1本)
大阪上本町→五十鈴川:5本(土休日5本)
大和八木→伊勢中川:1本(土休日1本)
名張→伊勢中川:1本(土休日2本)
名張→宇治山田:1本(土休日設定なし)


平日・土日休日とも大阪上本町~名張間では毎時3本、、
夜の時間帯、青山町(名張)以西では毎時4本運転されます。
大半の列車は少なくとも1回は特急の通過待ちまたは接続を行いますが、
早朝・深夜帯の一部列車の他、青山町以西を走行する列車の一部に、
終着駅まで先着するものもあります。

名張を境に快速急行から格下げされる列車が下りに、
逆に名張から快速急行に化ける列車が上りに数本あります。
その他、五位堂始発の列車はそれ以外の駅から各駅停車として
送り込まれる列車が化けたものです。

桜井~榊原温泉口間は、本数の少ない準急以下の種別の代替として、
各駅停車の役目を果たしています。また現在、名張~伊勢中川間の
各駅停車が一部青山町までに短縮されている影響で、
青山町~東青山においてはこの急行だけしか停車列車が無い
時間帯があります。

それでは表定速度を見ていきましょう。

①五位堂→大阪上本町(27.1㎞)*上りのみの系統
平日最速便 
5:50、6:04発 所要時間25分、表定速度65.04㎞/h(全体では同率1位)
平日最遅便
7:21発    所要時間29分、表定速度56.07㎞/h(全体では34位)
土休日最速便
5:49発    所要時間24分、表定速度67.75㎞/h(全体では1位)
土休日最遅便
6:04発    所要時間27分、表定速度60.22㎞/h(全体では7位)

早朝時間帯に運転されるこの系統、五位堂以東の急行通過駅(特に大福~築山)から
乗り換えなしで大阪方面へ急いで行けるため、実質的にこの区間の列車を
僅かながらに削りながらも、利便性は落とさないような感じになっています。
早朝時間帯以外走らないため、途中駅での待避は殆どありません。

②大阪上本町→大和八木(34.8㎞)*下りのみの系統
平日最速便
23:38発    所要時間33分、表定速度63.27㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
6:14、22:52発 所要時間34分、表定速度61.41㎞/h(全体では同率3位)
土休日(1本のみ)
23:38発    所要時間33分、表定速度63.27㎞/h(全体では1位)

早朝・深夜帯に運転される系統です。特急待避はありません。

6:14発は五位堂で榛原行きに、
22:52発は大和八木で名張行き準急に、
23:38発は河内国分で榛原行き区間準急に接続します。

なお、23:38発を逃すと五位堂以東へは行けません。


③大阪上本町~名張(67.2㎞)
平日最速便
上り 21:26発 所要時間67分、表定速度60.18㎞/h(全体では9位)
下り 10:50発 所要時間69分、表定速度58.43㎞/h(全体では12位)

平日最遅便
上り 21:06発 所要時間75分、表定速度53.76㎞/h(全体では47位)
下り 7:50、11:50発
        所要時間73分、表定速度55.23㎞/h(全体では同率33位)

土休日最速便
上り 22:30発 所要時間65分、表定速度62.03㎞/h(全体では4位)
下り 5:41発  所要時間66分、表定速度61.09㎞/h(全体では3位)

土休日最遅便
上り 16:00発 所要時間70分、表定速度57.60㎞/h(全体では24位)
下り 21:01発 所要時間75分、表定速度53.76㎞/h(全体では45位)

この系統は近年、青山町~名張間の需要減衰を受けて、
当該区間の運転を取りやめた列車が殆どです。
*それまでは当該区間の列車は毎時4本(特急除く)あった。
終点まで先着する列車も多く、また昼の上りについては、
名阪乙特急が出発した後すぐに出発するため、基本河内国分以外で
特急に追い抜かれることはありません。

一方下りは大和八木で名阪甲特急に抜かれるため、
所要時間が上りと比べて若干長めの列車が多いです。


④大阪上本町~青山町(77.9㎞)
平日最速便
上り 8:16発 所要時間78分、表定速度59.92㎞/h(全体では11位)
下り 23:15発 所要時間78分、表定速度59.92㎞/h(全体では8位)

平日最遅便
上り 8:43発 所要時間99分、表定速度47.21㎞/h(全体では63位)
下り 9:08発 所要時間92分、表定速度50.80㎞/h(全体では52位)

土休日最速便
上り 5:21、20:16発
       所要時間80分、表定速度58.43㎞/h(全体では同率20位)
下り 23:11発 所要時間79分、表定速度59.16㎞/h(全体では8位)

土休日最遅便
上り 9:16発 所要時間94分、表定速度49.72㎞/h(全体では52位)
下り 8:13発 所要時間91分、表定速度51.36㎞/h(全体では50位)


最盛期の頃を考えると本数は減りましたが、現在でも上下線ともに
最多本数を誇る系統です。
朝晩は毎時3~4本運転される時間帯もあります。
昼の上りは名張で名阪甲特急の待避を行います。
なお、本数の多い時間帯は五位堂または榛原で特急に抜かれる列車や、
名張で増結作業を行う列車が存在します。
そのため、通過駅がそこそこ多く、走行距離が80㎞に満たないのにも関わらず、
所要時間が1.5時間を上回る列車もわずかながらに存在します。

時間帯に関係なく、一部の列車は特急の待避を行いません。

⑤大阪上本町~伊勢中川(107.6㎞)*実キロで計算
平日最速便
上り 8:05発 所要時間112分、表定速度57.64㎞/h(全体では18位)
下り 5:37発 所要時間105分、表定速度61.49㎞/h(全体では2位)
平日最遅便
上り 10:48、11:48、14:48発
       所要時間122分、表定速度52.92㎞/h(全体では同率53位)
下り 11:27、12:27発
       所要時間120分、表定速度53.80㎞/h(全体では同率48位)
土休日最速便
上り 17:21発 所要時間112分、表定速度57.64㎞/h(全体では23位)
下り 9:34発 所要時間111分、表定速度58.16㎞/h(全体では10位)
土休日最遅便
上り 14:48発 所要時間123分、表定速度52.49㎞/h(全体では48位)
下り 15:50発 所要時間127分、表定速度50.83㎞/h(全体では51位)

この系統も増発で増えたものではなく、五十鈴川や宇治山田まで
向かっていた系統が短縮されたものです。
殆どの列車で特急列車の待避が発生します。
特に昼の下りに関しては、名張で待避の為長時間停車を行う便もあります。
平日早朝の下りに関しては、特急がこの後6時以降まで運転されないため、
青山町を超える列車では数少ない終着駅までの先着となります。

⑥大阪上本町~松阪(116㎞)
上り
平日 21:01発 所要時間123分、表定速度56.59㎞/h(全体では30位)
土休日18:19発 所要時間121分、表定速度57.52㎞/h(全体では25位)
下り(土休日のみ)
   7:50発 所要時間127分、表定速度54.80㎞/h(全体では33位)


上りに関しては、今回の変更よりも前から設定されていましたが、
下りに関しては、名張行き急行と名張始発松阪行き急行を、
今回の変更で統合という形になりました。

所要時間はどれも似たり寄ったりです。大半の阪伊急行が伊勢中川もしくは
宇治山田・五十鈴川方面へ行く中、何故この系統が設定されているのかは
知りません。

土休日の下りに関しては松阪で五十鈴川行き・鳥羽行き特急に接続します。
上りは、平日・土休日とも伊勢中川で名古屋方面からの接続があります。


⑦大阪上本町~宇治山田(135.9㎞)
平日上り
19:41発 所要時間135分、表定速度60.40㎞/h(全体では7位)
平日下り
17:00発 所要時間138分 表定速度59.09㎞/h(全体では11位)
20:36発 所要時間137分、表定速度59.52㎞/h(全体では9位)
土休日(下りのみ)
20:23発 所要時間150分、表定速度54.36㎞/h(全体では34位)

近年、五十鈴川への延長が相次いだことで、宇治山田行きの本数は
大幅に減らされました。
平日20:36発は、今回の変更で青山町で2両切り離しとなります。
(変更前は5800・5820系充当)
元々青山町まで先行してそこで特急に抜かれていたので、
所要時間に大幅な変更はありません。

また、上りの最速列車は名張と榛原で待避を行いますが、
それでもなお表定速度が60㎞/hを超えるという恐ろしい列車となっています。


⑧大阪上本町~五十鈴川(137.8㎞)
平日最速便
上り 8:36、17:13発
    所要時間151分、表定速度54.75㎞/h(全体では同率42位)
下り 15:51発
    所要時間142分、表定速度58.23㎞/h(全体では14位)
平日最遅便
上り 9:11発 
    所要時間158分、表定速度52.33㎞/h(全体では58位)
下り 13:27発
    所要時間150分、表定速度55.12㎞/h(全体では37位)
土休日最速便
上り 18:37発 
    所要時間140分、表定速度59.06㎞/h(全体では16分)
下り 6:06発
    所要時間139分、表定速度59.48㎞/h(全体では4位)
土休日最遅便
上り 16:13発
    所要時間159分、表定速度52.00㎞/h(全体では49位)
下り 14:27発
    所要時間149分、表定速度55.49㎞/h(全体では23位)

昼間の一部が伊勢中川行きに短縮されましたが、
阪伊急行と聞くと、ここかもしくは宇治山田行きを思い浮かべる方も
まだ多いのではないでしょうか。

現在は上下ともに午前・午後の一部時間帯に運転されています。
昼間の列車は伊勢中川行きと同様、名張で長時間停車を喰らいます。
また午前中の下りの一部には、名張で解放作業を行っている間に特急の
連絡待ちを行うものもあります。そのため、殆どの列車の所要時間は
1.5時間程度です。なお、土休日最遅便は、先述の土休日宇治山田行き
よりも速いというバグが発生しています。


⑨鳥羽→大阪上本町(149.1㎞)*上りのみ
土休日 6:13発 所要時間161分、表定速度55.57㎞/h(全体では38位)

前日に鳥羽行き快速急行として送り込まれた編成が充当される列車で、
平日の場合は名張行き急行として、名張から快速急行に変わりますが、
土休日の場合は大阪まで急行として運転されます。
大阪線の急行で鳥羽行きは1本も運転されておらず、この列車が
唯一五十鈴川以遠を走行する大阪行きの急行です。

伊勢中川で名阪乙特急、名張で2両増結し、その間に阪伊乙特急の待避を行います。
意外にも上位列車の待避はこれだけだったりします。

⑩大和八木→伊勢中川(72.7㎞)*下りのみ
平日
5:51発 所要時間72分、表定速度60.58㎞/h(全体では5位)
土休日
5:52発 所要時間71分、表定速度61.44㎞/h(全体では1位)

五位堂から各駅停車として送り込まれる列車です。
始発駅の大和八木で、大和西大寺・橿原神宮前方面からの接続があります。
高安や東花園、新田辺からも乗車することが可能ですが、
実際にどれだけの乗車率があるんでしょう?

⑪名張~伊勢中川(40.3㎞)
平日
上り 18:15発 所要時間40分、表定速度60.45㎞/h(全体では6位)
下り 7:13発  所要時間40分、表定速度60.45㎞/h(全体では7位)
土休日
上り 22:05発 所要時間40分、表定速度60.45㎞/h(全体では6位)
下り 6:51発  所要時間42分、表定速度57.57㎞/h(全体では15位)
   21:08発 所要時間41分、表定速度58.98㎞/h(全体では9位)

京都線準急と同様3駅しか通過しない急行です。
平日に関しては、伊賀地区から津方面への通勤・通学需要の補完が
主な役目で、下りは7時台、上りは18時台に設定されています。

土休日の上りについては、名張から種別を各駅停車に替えて
大阪方面へ向かいます。

⑫松阪→名張(49.1㎞)*上り列車のみ
平日最速便 
5:40発 所要時間49分、表定速度60.12㎞/h(全体では10位)
平日最遅便
15:40発 所要時間54分、表定速度54.56㎞/h(全体では44位)
土休日
5:45発 所要時間48分、表定速度61.38㎞/h(全体では5位)
6:27発 所要時間52分、表定速度56.65㎞/h(全体では29位)

早朝の一部列車については、元々快速急行だったものを
名張まで急行に格下げしたもので、名張で増結の上
快速急行に化けます。
夕方に設定される列車はここ最近まで無かったような気がしますが、
設定される理由って何なんでしょう?


⑬名張→宇治山田(68.6㎞)*下り列車のみ
平日 
19:16発 所要時間68分、表定速度60.53㎞/h(全体では6位)

元々宇治山田行き快速急行だったものを、名張行き快速急行に短縮の上
名張から急行に格下げしました。確か2021年7月の変更以降に
設定されたものだったような…

伊賀上津・西青山・東青山にも停車するので、
これら3駅にも停車する各駅停車1本が確か減便されたはず。


⑭五十鈴川→名張(70.5㎞)*上り列車のみ
平日
5:39、18:42発 
    所要時間69分、表定速度61.30㎞/h(全体では同率4位)
土休日
5:41発 所要時間67分、表定速度63.13㎞/h(全体では2位)
15:14発 所要時間75分、表定速度56.40㎞/h(全体では30位)

こちらも早朝の列車に元々快速急行だったものがあり、
名張で増結の上快速急行に変わります。
この系統を含めて、青山町以西より運転されていた快速急行が
軒並み急行に格下げされた影響で、名張・青山町~伊勢中川間の
各駅停車の多くが東青山~伊勢中川間の折り返しに変更されています。

⑮鳥羽→名張(81.8㎞)*上り列車のみ
平日 
5:39発 所要時間96分、表定速度51.13㎞/h(全体では59位)

このスジは、2020年3月変更まで、つまり最後まで残っていた、
青山町以西からの上り快速急行のうち、鳥羽~名張間を
急行に格下げしたものです。名張で増結の上、快速急行に変わります。 
元々青山町で通過待ち、さらに名張で増結している間に青山町で
待避した特急に追いつくといううさぎとかめみたいなスジでした。

    

それでは引き続いて、快速急行の表定速度についてまとめていきます。


IMG_4452


快速急行

大阪線において快速急行は、次の通り運転されています。

上り
平日6本(土休日6本)
青山町→大阪上本町:3本(土休日3本)
名張→大阪上本町:3本(土休日3本)

下り
平日:11本(土休日9本)
大阪上本町→名張:1本(土休日2本)
大阪上本町→青山町:6本(土休日3本)
大阪上本町→松阪:3本(土休日1本)
大阪上本町→宇治山田:土休日1本
大阪上本町→五十鈴川:土休日1本
大阪上本町→鳥羽:1本(土休日1本)

両ダイヤとも朝晩にのみ運転されます。
基本は朝に上り、夜に下りですが、
例外で朝に下りが平日2本、土休日1本、
夜に上りが土休日1本だけ設定されています。

編成は最大8両で、区間によっては4・6両で運転するものもあります。
急行の停車する布施・河内国分・大和朝倉・長谷寺・三本松・伊賀上津・西青山・東青山を
通過する上、時間帯によっては名張まで特急から逃げ切る列車もあり、
多くの列車の表定速度が60㎞/h以上を記録するものと思われます。

それでは見ていきましょう。

①大阪上本町~名張(67.2㎞)
平日最速便
上り 6:49発 所要時間63分、表定速度64.00㎞/h(全体では1位)
下り 18:07発 所要時間65分、表定速度62.03㎞/h(全体では3位)

平日最遅便
上り 7:20発 所要時間71分、表定速度56.79㎞/h(全体では5位)

土休日最速便
上り 7:26発  所要時間61分、表定速度66.10㎞/h(全体では1位)
下り 19:26発 所要時間62分、表定速度65.03㎞/h(全体では1位)

土休日最遅便
上り 6:50発 所要時間70分、表定速度57.60㎞/h(全体では6位)
下り 19:55発 所要時間67分、表定速度60.18㎞/h(全体では7位)

快速急行の運転区間が短縮されたことにより急増した系統です。
それが目立つ前から夕方の上りに関しては運転されていました。
土休日下りの最速列車は榛原で名阪乙特急の待避を行いますが、
それ以外の待避はありません。上りに至っては待避を行いません。

土休日下りの快速急行のうち、榛原まで逃げ切るのは、名張まで
逃げ切る列車を含めても3本しか無かったり。


なお遅い列車に関しては、同じ系統の急行よりも遅く、停車駅の差は
なんだったのかと自問自答したくなります。

②大阪上本町~青山町(77.9㎞)
平日最速便 
上り 6:24発  所要時間74分、表定速度63.16㎞/h(全体では2位)
下り 19:52発 所要時間74分、表定速度63.16㎞/h(全体では2位)
平日最遅便
上り 6:43発  所要時間83分、表定速度56.31㎞/h(全体では6位)
下り 8:14発  所要時間86分、表定速度54.35㎞/h(全体では11位)
土休日最速便
上り 6:56発  所要時間76分、表定速度61.50㎞/h(全体では2位)
下り 17:48発 所要時間74分、表定速度63.16㎞/h(全体では3位)
土休日最遅便
上り 6:25発  所要時間79分、表定速度59.16㎞/h(全体では5位)
下り 18:27発 所要時間77分、表定速度60.70㎞/h(全体では6位)

上りの快速急行はここより東からは運転されていません。
(正月の延長運転時を除く)

下りの8:14発は、名張までは名張行きとほぼ同等の速度ですが、
この列車8両で上った快速急行がそのまま折り返してくる列車であり、
またこの列車が名張・青山町につくころには、既に上りの一般列車の
最上位種別は急行となっています。その為、名張で解放作業を行います。
この間に特急2本を待ち合わせするため、大阪線快速急行の中で最も
遅い列車となっています。

③大阪上本町→松阪(116㎞)
平日最速便 
18:52発 所要時間109分、表定速度63.85㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
20:07発 所要時間118分、表定速度58.98㎞/h(全体では10位)
土休日
9:14発  所要時間122分、表定速度57.05㎞/h(全体では9位)

ここから先の系統は全て下り列車のみの運転です。
この系統、快速急行を名乗っている割には結構遅い列車も多く、
土休日に至っては同じ系統を走る下り急行よりも所要時間が長く、
ここでまた「快速急行とは」という疑問が生じます。

20:07発に至っては、今回の変更で編成が短縮されるにもかかわらず、
この系統の中で平日では特に遅い列車となっています。
それもそのはず、この列車、伊勢中川で怒涛の10分間停車の間に、
名古屋行き急行に連絡するだけでなく、賢島行き最終、
五十鈴川行き急行(名古屋発)を先に行かせるダイヤになっていま
これは恐らくこの列車が到着した時点で賢島行きに
乗り換えができず、その後発の急行であれば松阪で追いつくので、
そのようなことをやっているものと思われます。

④大阪上本町→宇治山田(135.9㎞)
土休日
18:14発 所要時間130分、表定速度62.72㎞/h(全体では4位)

宇治山田行きは現在土休日のみ設定されていますが、平日の1本が
名張行きに短縮されるまでは、平日にも運転されていました。
大和八木と青山町で特急の待避を行いますが、それでも同じ系統の
急行の最速便よりも速くなっています。

⑤大阪上本町→五十鈴川(137.8㎞)
土休日
17:24発 所要時間130分、表定速度63.60㎞/h(全体では2位)

この列車も現在は土休日のみの設定ですが、平日にも設定されていました。
*うち1本は現在青山町行きとして運転されている。
正月輸送における快速急行の行先でもあります。
所要時間は宇治山田行きと同じですが、榛原以外で列車の待避を
行いません。

⑥大阪上本町→鳥羽(149.1㎞)
平日
19:37発 所要時間147分、表定速度60.86㎞/h(全体では4位)
土休日
18:40発 所要時間154分、表定速度58.09㎞/h(全体では8位)

宇治山田・五十鈴川行きとは違って、両日設定されているのが鳥羽行きです。
青山町以東の上り列車の定期運転が最後まで残っていたのも、この系統でした。
土休日は大和八木・名張・五十鈴川で特急の待ち合わせ、
更に松阪では名古屋方面からの急行の接続待ちを行うため、
松阪行きのあれほどではありませんが、遅い列車となっています。
平日は青山町まで8両で運転されます。青山町で解放作業中に
特急列車の待避を行います。

それでは引き続いて、奈良線に移ります。
IMG_3439

奈良線

奈良線では、以下の通り運転されています。

上り
平日25本(土休日29本)
大和西大寺→大阪難波:土休日3本
奈良→大阪難波:25本(土休日26本)

下り
平日33本(土休日33本)
大阪難波→大和西大寺:2本(土休日1本)
大阪難波→奈良:31本(土休日32本)

大半の列車が大阪難波~奈良間の運転ですが、一部大和西大寺を起点
または終点とする列車が設定されています。
また奈良線の急行は、一体的に運用されている難波線以外の路線には
直通することが無く(臨時で天理行きが設定されることがある)、
奈良線の一般種別では唯一阪神なんば線へ直通を行いません。
また、平日に関しては快急が毎時4本となったことで減便されました。
*土休日は毎時3本のまま。
基本は全ての列車が起点から終点まで先着しますが、上下とも一部列車が、
布施または石切で特急の通過待ちを行います。

それでは見ていきましょう。

①大阪難波~大和西大寺(28.4㎞)
上り
土休日
10:21、14:22、16:22発
    所要時間35分、表定速度48.69㎞/h(全体では同率2位)
下り
平日 8:49発 
    所要時間36分、表定速度47.33㎞/h(全体では25位)
   21:12発
    所要時間33分、表定速度51.64㎞/h(全体では9位)
土休日 8:15発
    所要時間35分、表定速度48.69㎞/h(全体では30位)

土休日の上りに関しては、殆どパターンダイヤの中で
運転されているため、所要時間が変わりません。
それ以外の列車に関しても似たり寄ったりですが、
いかんせんそもそもの距離が短く、1分違うだけで表定速度の変動も
非常に激しいものとなっています。


②大阪難波~奈良(32.8㎞)
平日最速便
上り 11:45、12:45、15:35、15:55、16:25、19:24発
   所要時間38分、表定速度51.79㎞/h(全体では同率1位)
下り 11:32、12:02、12:32、13:32、14:02、14:32、15:32、21:38発
   所要時間38分、表定速度51.79㎞/h(全体では同率1位)
平日最遅便
上り 9:51発
   所要時間48分、表定速度41.00㎞/h(全体では25位)
下り 8:26発
   所要時間44分、表定速度44.73㎞/h(全体では33位)
土休日最速便
上り 19:16発
   所要時間39分、表定速度50.46㎞/h(全体では1位)
下り 10:12、10:32、11:32、11:52、12:32、12:52、13:52、14:12
   14:32、14:52、15:12、15:32、16:32、16:52、17:12、18:32発
   所要時間38分、表定速度51.79㎞/h(全体では同率1位)
土休日最遅便
上り 16:53発 
   所要時間47分、表定速度41.87㎞/h(全体では29位)
下り 9:32発
   所要時間43分、表定速度45.77㎞/h(全体では33位)


奈良線の急行では基本となる系統です。
土休日の下りに関しては実に16本の列車の所要時間が38分となっています。
奈良線に関しては昼間特急が全く運転されないため(難波線区間除く)、
所要時間を左右する要素が少ないのでしょう。

平日上りの最遅便は、石切で特急の待避を行います。
また、下りの最遅便は大和西大寺で解放作業が絡んでいる便のはず。


続いては奈良線内で運転される快速急行です。


IMG_5003

快速急行(奈良線内)*阪神線直通は別で掲載

奈良線内における快速急行の運転は、次の通りです。

上り
平日20本(土休日15本)
大和西大寺→大阪難波:2本(土休日設定なし)
奈良→大阪難波:18本(土休日15本)

下り
平日18本(土休日11本)
生駒→奈良:1本(土休日1本)
大阪難波→大和西大寺:1本(土休日設定なし)
大阪難波→奈良:16本(土休日10本)

2022年12月のダイヤ変更において、昼間の急行の一部が快速急行に
昇格した影響で、平日の運転本数が増えました。
*何故か知らんがこの時に阪神直通の一部が減便された。
この系統については、阪神直通に対応していない車両を充当させることが
可能ですが、平日の昼間は兎も角それ以外の列車の殆どは8・10両での運転の為、
3200系や3220系等、他形式と併結運転ができない車両による運転は
ほぼ行われません。*急行以下の列車には割と充当される。

それでは見ていきましょう。

①大阪難波~大和西大寺(28.4㎞)*平日のみ
上り
7:40発 所要時間36分、表定速度47.33㎞/h(全体では19位)
8:02発 所要時間34分、表定速度50.12㎞/h(全体では17位)
下り
6:20発 所要時間30分、表定速度56.80㎞/h(全体では1位)

正直、下りに関しては何故設定されてるのか有識者の話を聞きたいところです。
上りに関しては、主に学園前からの輸送力増強を念頭に入れてのものだと
思うんですが。

急行との停車駅の違いは、この後の大阪難波~奈良の系統を含めて、
石切と布施に停まるか停まらないかの差でしかないので、所要時間は
同じ区間を走る急行と大差ありません。
なお、下りに関してはまだ列車本数が少ない時間の運転だからか、
かなりの速さです。

②大阪難波~奈良(32.8㎞)
平日最速便
上り 8:16、21:15発
   所要時間36分、表定速度54.67㎞/h(全体では同率1位)
下り 7:54、10:44発
   所要時間35分、表定速度56.23㎞/h(全体では同率2位)
平日最遅便
上り 6:55発 
   所要時間44分、表定速度44.73㎞/h(全体では20位)
下り 15:14発
   所要時間39分、表定速度50.46㎞/h(全体では17位)
土休日最速便
上り 21:49発
   所要時間35分、表定速度56.23㎞/h(全体では1位)
下り 22:53発
   所要時間35分、表定速度56.23㎞/h(全体では1位)
土休日最遅便
上り 7:12、8:32、18:21発
   所要時間41分、表定速度48.00㎞/h(全体では同率13位)
下り 6:09、7:08発
   所要時間39分、表定速度50.46㎞/h(全体では同率9位)

こちらも急行とは殆ど大差ありません。
違いと言えば、特急の待避を行うか行わないかの違いくらいです。
最も所要時間を要する奈良6:55発についても、途中駅での
長時間停車は行っていないことから、単純に列車本数の多い
朝の上りの為、余裕時分は多く取られている、ということでしょう。


③生駒→奈良(12.5㎞)
平日
6:00発 所要時間17分、表定速度44.12㎞/h(全体では18位)
土休日
6:00発 所要時間17分、表定速度44.12㎞/h(全体では11位)

この列車が設定されたのも2022年12月の変更だったような気がします。
この列車の乗車率を知りたいところです。
なお、この列車については先行列車の追い抜きは一切ありません。
*ついでに言うなら大和西大寺で3分停車がある位です。


続いて阪神直通関連の系統に移ります。


IMG_3181

阪神線直通系統

奈良線で運転される快速急行の内、阪神線へ直通、
または阪神線から直通する列車は次の通りです。

尼崎・神戸三宮方面
平日45本(土休日42本)
大和西大寺→神戸三宮:1本(土休日設定なし)
奈良→尼崎:9本(土休日4本)
奈良→神戸三宮:35本(土休日38本)

大和西大寺・奈良方面
平日47本(土休日42本)
神戸三宮→奈良:36本(土休日38本)
神戸三宮→大和西大寺:2本(土休日1本)
尼崎→大和西大寺:1本(土休日設定なし)
尼崎→奈良:8本(土休日3本)

平日の昼間は毎時2~3本、土休日の昼間は毎時3本運転されます。
運転開始当初は、西九条~尼崎間で各駅に停車する列車も存在しましたが、
現在は全列車が西九条~尼崎間を通過しています。
また、この種別に限って、種別幕の色が異なります。

近年、芦屋を除く本線快速急行停車駅の有効総延長が近鉄車8両分に
延伸された(尤も今津・西宮は最初からそれができる状態だった)ため、
平日朝の一部に10両がある以外は全て6または8両で運転されます。
*ホーム延伸が物理的に困難な芦屋はこれのせいで殆どの快速急行が
通過する駅になってしまった。
また、10両の場合は尼崎で切り離し作業を行うため、所要時間が若干延びます。


それでは見ていきましょう。

①神戸三宮~大和西大寺(60.8㎞)
大和西大寺行き
平日  8:53発  所要時間71分、表定速度51.38㎞/h(全体では4位)
   17:02発  所要時間78分、表定速度46.77㎞/h(全体では37位)
土休日17:22発  所要時間72分、表定速度50.67㎞/h(全体では12位)
神戸三宮行き(平日のみ)
    6:57発  所要時間85分、表定速度42.92㎞/h(全体では42位)

阪神本線の御影、阪神なんば線の千鳥橋~大阪難波間の線形の悪さ、
そして桜川での乗務員交代、またその先大阪難波での先行列車の関係による
タイムラグをを考えると、神戸三宮起点・終点の系統で表定速度が
50㎞/hを超える列車はそこまで多くはありませんが、増結・解放なし、
さらにその他の条件が良い列車は、それを上回ります。

神戸三宮行きは平日に1本だけ運転されていますが、この列車は朝ラッシュ時の
運転の為、普段の快速急行よりも遅く、更に10両編成となっており、
尼崎で解放作業を行うため、表定速度は快速急行の中では特に遅い部類に
なります。ただこれよりも遅い列車が存在するため、最下位ではありません。

②神戸三宮~奈良(65.2㎞)
奈良行き最速便
平日 9:52発 所要時間77分、表定速度50.81㎞/h(全体では5位)
土休日20:56、21:20発
       所要時間75分、表定速度52.16㎞/h(全体では同率1位)
奈良行き最遅便
平日 17:42、19:02発
       所要時間86分、表定速度45.49㎞/h(全体では同率44位)
土休日19:25発 所要時間86分、表定速度45.49㎞/h(全体では42位)

神戸三宮行き最速便
平日 19:33発 所要時間78分、表定速度50.15㎞/h(全体では1位)
土休日19:33発 所要時間77分、表定速度50.81㎞/h(全体では1位)

神戸三宮行き最遅便
平日 7:23発 所要時間94分、表定速度41.62㎞/h(全体では45位)
土休日18:34発 所要時間87分、表定速度44.97㎞/h(全体では42位)

相互直通運転開始当初から運転されている系統で、2022年12月のダイヤ変更で
減便されたとはいえそれでも上下線合わせて70本以上は運転される、
基幹となる系統です。
最速列車は意外と速く、80分を切る列車が上下ともに存在します。
但し、神戸三宮行きに関しては、鶴橋~大阪難波間の線路容量、
大阪難波駅における神戸三宮方面ホームの構造が関係して、
殆どの列車で80分を上回っています。


③尼崎→大和西大寺(38.5㎞)  
平日 9:39発 所要時間46分 表定速度54.96㎞/h(全体では1位)

平日に1本だけ設定されている列車です。
尼崎以西を始発として運転される列車は、御影を通ることが無いため
速度を落とす要因が一つ減ります。またこの列車に関しては、ラッシュ時間帯の
運転ではないため、全体の列車本数もそれほど多くない時間帯です。
必然的に速い列車にもなり得ます。


④尼崎~奈良(42.9㎞)
奈良行き最速便
平日 22:38発 所要時間50分、表定速度51.48㎞/h(全体では3位)
土休日 7:26、7:55発
        所要時間52分、表定速度49.50㎞/h(全体では同率32位)
奈良行き最遅便
平日 16:24発 所要時間59分、表定速度43.63㎞/h(全体では47位)
土休日7:42発  所要時間55分、表定速度46.80㎞/h(全体では39位)

尼崎行き最速便
平日 5:51発  所要時間52分、表定速度49.50㎞/h(全体では8位)
土休日6:28発  所要時間51分、表定速度50.47㎞/h(全体では2位)

尼崎行き最遅便
平日 7:48発  所要時間60分、表定速度42.90㎞/h(全体では43位)
土休日20:36発  所要時間54分、表定速度47.67㎞/h(全体では25位)

朝晩に運転される系統で、特に朝の列車に関しては、殆どラッシュ時間帯に
差し掛かっているため、所要時間は軒並み50分以上を要します。
尼崎以西を始発とする列車は、わざわざ尼崎で連結・開放を
する必要がないため、列車本数の多い時間帯にすぐ
引き上げできるようにしておくために設定しているんでしょうか?
夜に関しては翌日の送り込みみたいなところもあるかと。
*尼崎から先神戸三宮方面へは乗り換えとなる。
夜中に神戸三宮に行ったところでどうせ折り返しが尼崎までにしか
行けないので最初から尼崎行きにしている。


続いて京都線です。


IMG_9484

京都線

ここでは、京都線および京都線内から奈良線・橿原線・天理線、
京都市営地下鉄烏丸線に直通している急行について扱います。

京都線内で運転されている急行は、次の通りです。

上り
平日73本(土休日67本)
新田辺→京都:1本(土休日設定なし)
大和西大寺→京都:9本(土休日6本)
奈良→京都:15本(土休日11本)
天理→京都:5本(土休日8本)
橿原神宮前→京都:32本(土休日33本)
奈良→国際会館:11本(土休日9本)

下り
平日78本(土休日73本)
京都→宮津:3本(土休日1本)
京都→大和西大寺:11本(土休日11本)
京都→天理:6本(土休日11本)
京都→橿原神宮前:32本(土休日33本)
新田辺→橿原神宮前:1本(土休日設定なし)
国際会館→奈良:8本(土休日10本)


京都線はそこまで距離が無いんですが、橿原線や奈良線への直通列車が多く、
更に烏丸線とも相互直通運転を行っていることから、路線数に対する系統数が
とてつもなく多いという特徴があります。

最も多いのが京都~橿原神宮前間ですが、これでも最盛期よりは減っています。
また、今回のダイヤ変更で新田辺始発の下り急行が平日早朝に設定されます。
元々大和西大寺始発として運転されていたものが新田辺まで延長される形です。

それでは見ていきましょう。

①新田辺→京都(19.6㎞)
平日 15:14発 所要時間25分、表定速度47.04㎞/h(全体では52位)

恐らく16時以降の急行増発の為に設定されている列車で、
この時間以降上り急行は毎時5~6本運転されます(~18時、国際会館行き含)。
この前の時間帯の発着順で言うと、国際会館行き各停の順番に来ています。
その為か、この急行は竹田で国際会館行き(竹田始発)に連絡しています。
*なお代替として京都行き各停がこの後に運転されているため、寺田~伏見間で
各駅停車の減便は発生していない。

②京都→宮津(23.1㎞)
平日最速便
8:12、9:44発 所要時間29分、表定速度47.79㎞/h(全体では同率61位)
平日最遅便
7:43発    所要時間30分、表定速度46.20㎞/h(全体では65位)
土休日
7:56発    所要時間32分、表定速度43.31㎞/h(全体では66位)

京都市内から同志社大学京田辺キャンパス、同志社女子大学京田辺キャンパス、
更に同志社国際中学校・高等学校への通学需要を見込んで
設定されている系統で、平日3本、土休日1本設定されています。
この系統に限り、本来急行が通過する興戸・三山木・宮津にも停車します。
その関係で表定速度は高くありません。

京田辺キャンパスは、JR片町線(学研都市線)同志社前駅が最寄ですが、
この路線は大阪府の京橋方面から延びている路線の為、京都市内から
アクセスする場合、余程のもの好きでも無ければ恐らくこの路線を
使うものと思われます。
近鉄京都線においては興戸が最寄となっていますが、その一つ隣、
三山木にはキャンパスへ向かうバス路線が運行されている関係で、
三山木にも停車します。


③京都~大和西大寺(34.6㎞)
平日最速便
上り 5:29、6:26、22:00、22:32発
      所要時間38分、表定速度54.63㎞/h(全体では同率1位)
下り 23:41発
      所要時間37分、表定速度56.11㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
上り 11:17発
      所要時間43分、表定速度48.28㎞/h(全体では37位)
下り 19:40発 
      所要時間42分、表定速度49.43㎞/h(全体では37位)
土休日最速便
上り 5:50、19:35、22:35発
      所要時間38分、表定速度54.63㎞/h(全体では同率1位)
下り 23:00、23:41発
      所要時間37分、表定速度56.11㎞/h(全体では同率1位)
土休日最遅便
上り 21:34発
      所要時間41分、表定速度50.63㎞/h(全体では18位)
下り 20:01発
      所要時間43分、表定速度48.28㎞/h(全体では39位)

京都線内でしか運転されない急行はここ最近急増した気がします。
昼間なんて殆ど走ってた記憶がないレベル。

そんなことは置いといて。
京橿・京奈特急が毎時2本ずつ往来する京都線ですが、大半の急行が
少なくとも1回(新田辺・新祝園、列車によっては平端)は特急の待避を
行います。
平日は上り2本、下り3本、土休日については、上り1本、下り5本、
特急待避を行います。


④京都~奈良(39㎞)
平日最速便
上り 18:48発 所要時間45分、表定速度52.00㎞/h(全体では8位)
下り 23:22発  所要時間44分、表定速度53.18㎞/h(全体では6位)
平日最遅便
上り 19:11発 所要時間54分、表定速度43.33㎞/h(全体では62位)
下り 12:01、14:01発
        所要時間51分、表定速度45.88㎞/h(全体では同率62位)
土休日最速便
上り 5:22、9:20、11:01発
         所要時間45分、表定速度52.00㎞/h(全体では同率11位)

下り 21:41発 所要時間44分、表定速度53.18㎞/h(全体では8位)
土休日最遅便
上り 12:13、13:13、15:13発
        所要時間51分、表定速度45.88㎞/h(全体では同率46位)
下り 10:29、19:01発
        所要時間49分、表定速度47.76㎞/h(全体では同率44位)

京都~橿原神宮前に次いで主要な系統です。
こちらも一部列車が大和西大寺止まりもしくは大和西大寺始発に
短縮されています。また、今回のダイヤ変更で平日昼間において、
主にこれと大和西大寺行き/始発の列車が増発され、毎時4本となります。

終着駅まで逃げ切る列車は少なく、大久保・新田辺・新祝園・高の原の
4駅で特急待避を行う列車が多いです。

⑤京都~天理(49㎞)
平日最速便
上り 20:33発 所要時間60分、表定速度49.00㎞/h(全体では26位)
下り 7:56、8:24、19:11発
        所要時間59分、表定速度49.83㎞/h(全体では同率30位)
平日最遅便
上り 6:41、17:31発
        所要時間67分、表定速度43.88㎞/h(全体では同率60位)
下り 7:19、20:23発
        所要時間66分、表定速度44.55㎞/h(全体では同率71位)
土休日最速便
上り 22:47発 所要時間57分、表定速度51.58㎞/h(全体では15位)
下り 7:26発  所要時間57分、表定速度51.58㎞/h(全体では15位)
土休日最遅便
上り 7:26発  所要時間69分、表定速度42.61㎞/h(全体では58位)
下り 8:50、15:20発
        所要時間65分、表定速度45.23㎞/h(全体では同率59位)

京都市内から乗り換えなしで天理まで向かうことができるのはこの系統だけで、
あとはJRも含めて乗り換えが必要です。
その為需要は少ないとはいえず、主に朝晩に運転されます。

橿原線内および天理線内は、何故か知りませんが(多分橿原線の待避可能駅が
平端しかない関係)、急行も殆どが70~80㎞/h程度でしか走行しないため、
所要時間が60分を切る列車はかなり少ないです。

また、天理線の終着駅天理駅は、一部ホームが臨時輸送以外
殆ど使用していないこと、それに伴う列車間隔の調整が必要なのか、
平端で長時間停車を行う列車もあります。

⑥京都~橿原神宮前(58.4㎞)
平日最速便
上り 5:44発 所要時間67分、表定速度52.30㎞/h(全体では7位)
下り 6:00、21:26発
       所要時間67分、表定速度52.30㎞/h(全体では同率7位)
平日最遅便
上り 9:58発 所要時間76分、表定速度46.11㎞/h(全体では58位)
下り 12:40、13:40発
       所要時間78分、表定速度44.92㎞/h(全体では同率68位)
土休日最速便
上り 5:45、21:33発
       所要時間66分、表定速度53.09㎞/h(全体では同率5位)
下り 22:01発 所要時間65分、表定速度53.91㎞/h(全体では6位)
土休日最遅便
上り 15:12発 所要時間84分、表定速度41.71㎞/h(全体では63位)
下り 13:01発 所要時間78分、表定速度44.92㎞/h(全体では61位)

京都線の急行で最も見る機会が多い系統と言えば、恐らくこれでしょう。
この系統に関しては、早朝・深夜帯の列車ほど速い列車が多いです。
その中でひと際異彩を放っているのが、土休日の橿原神宮前15:12発では
ないでしょうか。この系統では唯一所要時間が1時間20分を超える列車です。
大和八木で大阪線との接続のため5分間停車、そして平端で特急待避、
更に大和西大寺でも4分間停車する上、高の原であをによしに抜かれます。

これでもまだ京都線の系統では最下位では無かったりします。


⑦新田辺→橿原神宮前(38.8㎞)
平日 6:09発 所要時間46分、表定速度50.61㎞/h(全体では25位)

元々橿原線内だけで運転されていた急行のうち1本が新田辺始発に変更
されるに伴い設定される列車です。

この時間帯はまだ下りの特急列車は運転されていないため(橿原線内除く)、
終着駅まで先着します。平端で各駅停車に接続します。

⑧国際会館~奈良(49.1㎞)
平日最速便
国際会館行き
18:07発 所要時間69分、表定速度42.70㎞/h(全体では63位)
奈良行き
5:55発  所要時間65分、表定速度45.32㎞/h(全体では67位)

平日最遅便
国際会館行き
7:06発  所要時間75分、表定速度39.28㎞/h(全体では73位)
奈良行き
15:50、16:39発
     所要時間73分、表定速度40.36㎞/h(全体では同率77位)

土休日最速便
国際会館行き
14:23発  所要時間69分、表定速度42.70㎞/h(全体では57位)
奈良行き
8:49発  所要時間67分、表定速度43.97㎞/h(全体では63位)
土休日最遅便

国際会館行き
10:10発 所要時間76分、表定速度38.76㎞/h(全体では67位)
奈良行き
9:26、17:30発
     所要時間72分、表定速度40.92㎞/h(全体では同率72位)


京都市でも、特に繁華街のある烏丸から奈良市街地まで乗り換えなしで
往来することが可能な唯一の系統です。
竹田からは京都市営地下鉄烏丸線を走行します。
地下鉄線内は各駅に停車するため、表定速度はどうしても遅くなります。
また国際会館行きに関しては、竹田で近鉄京都へ向かう列車と接続を
とることがよくあり、それも表定速度を押し下げる原因になっています。


続いては橿原線です。


IMG_4992

橿原線

橿原線・天理線で運転されている急行はこちらに掲載します。
運転本数は以下の通りです。

上り
平日14本(土休日12本)
橿原神宮前→大和西大寺:5本(土休日4本)
天理→大和西大寺:9本(土休日8本)

下り
平日9本(土休日5本)
大和西大寺→橿原神宮前:4本(土休日3本)
大和西大寺→天理:5本(土休日2本)

殆どの列車が京都から直通して運転されるため、
大和西大寺以南限定で運転される急行は多くありません。
京橿系統の一部が昼間、大和西大寺行きになっていた時期もありましたが、
今回の変更で京都行きに戻った便もあります。

それでは見ていきましょう。

①大和西大寺~橿原神宮前(23.8㎞)
平日最速便
上り 6:43、11:11、18:50、20:02発
   所要時間28分、表定速度51.00㎞/h(全体では同率1位)
下り 5:43
   所要時間28分、表定速度51.00㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
上り 22:16発 
   所要時間33分、表定速度43.27㎞/h(全体では13位)
下り 5:26、7:07発
   所要時間30分、表定速度47.60㎞/h(全体では同率8位)
土休日最速便
上り 18:35、19:17、22:24発
   所要時間27分、表定速度52.89㎞/h(全体では同率1位)
下り 6:22発
   所要時間28分、表定速度51.00㎞/h(全体では1位)
土休日最遅便
上り 21:02発 
   所要時間28分、表定速度51.00㎞/h(全体では4位)
下り 5:26発
   所要時間30分、表定速度47.60㎞/h(全体では4位)


どの列車も特急に追い抜かれることが無いため、
所要時間を左右する要素としては
・先行する各駅停車との時間差(平端までは後追いせざるを得ない)
・大和八木または平端での他路線への接続

この2点くらいでしょう。
その中で平日の上り1本が30分を超えています。
これは先行する各駅停車が6分前に出発していることによるもので、
平端で追い抜きます。

②大和西大寺~天理(14.4㎞)
平日最速便
上り 8:30発 所要時間17分、表定速度50.82㎞/h(全体では5位)
下り 6:43、9:28発
       所要時間17分、表定速度50.82㎞/h(全体では同率2位)
平日最遅便
上り 14:56発 所要時間23分、表定速度37.57㎞/h(全体では14位)
下り 10:28発 所要時間19分、表定速度45.47㎞/h(全体では9位)

土休日最速便
上り 14:00、16:00発
        所要時間18分、表定速度48.00㎞/h(全体では同率5位)
下り 14:07発 所要時間17分、表定速度50.82㎞/h(全体では2位)
土休日最遅便
上り 10:00、10:41発
       所要時間20分、表定速度43.20㎞/h(全体では同率11位)
下り 8:51発 所要時間23分、表定速度37.57㎞/h(全体では5位)

こちらも特急の追い越しはありませんが、平端で各駅停車(橿原線)との
連絡を行うため長めに停車時間をとっている列車があります。
平端は橿原線と天理線との乗り換えが可能な駅ですが、
互いのホームは近接しておらず、地下通路を介して往来する必要があります。
それによるものです。


続いて名古屋線です。

IMG_3889


名古屋線

名古屋線では、以下の通り運転されています。

上り
平日58本(土休日50本)
四日市→名古屋:1本(土休日設定なし)
白子→名古屋:1本(土休日設定なし)
津新町→名古屋:2本(土休日2本)
伊勢中川→名古屋:8本(土休日7本)
松阪→名古屋:26本(土休日21本)
宇治山田→名古屋:1本(土休日3本)
五十鈴川→名古屋:16本(土休日15本)
鳥羽→名古屋:3本(土休日2本)

下り
平日59本(土休日53本)
名古屋→津新町:4本(土休日4本)
名古屋→伊勢中川:8本(土休日7本)
名古屋→松阪:26本(土休日23本)
名古屋→宇治山田:3本(土休日6本)
名古屋→五十鈴川:12本(土休日10本)
名古屋→鳥羽:4本(土休日3本)
四日市→平田町:1本(土休日設定なし)
白子→鳥羽:1本(土休日設定なし)

名古屋線の一般種別で最上位となっている急行。
京都線や大阪線と同様主要に運転される種別で、
昼間は名古屋線内および山田線松阪までの間において、
上り下りとも毎時3本確保されています。

線内運転で完結している列車は多くなく、
大半が名古屋から山田線の主要駅を結ぶ列車となっています。
また平日は運行本数が増えるだけでなく、鈴鹿線に直通する列車も
1本だけですが運転されます。


それでは見ていきましょう。


①四日市→名古屋(36.9㎞)
平日 7:22発 所要時間37分、表定速度59.84㎞/h(全体では11位)

平日に1本だけ運転される列車です。
かつては3両編成で昼間に往復する列車があったり、
最終時間帯に運転される列車があったりしましたが、
現在は特に沿線人口や他路線からの乗り換え客の多い
四日市・富田・桑名等からの輸送力を確保するために、
朝の上りに1本設定されています。

②白子→名古屋(52.9㎞)
平日 7:14発 所要時間55分、表定速度57.71㎞/h(全体では29位)

こちらも平日に1本だけ運転される列車です。
こちらも通勤客向けの列車で、鈴鹿市内および鈴鹿線沿線からの
輸送力を確保する目的があります(それ以外の列車はこの時間帯、
満員ではないが津の時点で混雑している)。

③名古屋~津新町(68.8㎞)
平日最速便
上り 5:30発 所要時間66分、表定速度62.55㎞/h(全体では2位)
下り 22:34発 所要時間66分、表定速度62.55㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
上り 6:33発 所要時間70分、表定速度58.97㎞/h(全体では21位)
下り 20:16発 所要時間71分、表定速度58.14㎞/h(全体では47位)
土休日最速便
上り 5:30発 所要時間65分、表定速度63.51㎞/h(全体では1位)
下り 21:31発 所要時間64分、表定速度64.50㎞/h(全体では1位)
土休日最遅便
上り 6:24発 所要時間70分、表定速度58.97㎞/h(全体では19位)
下り 18:03発 所要時間68分、表定速度60.71㎞/h(全体では29位)

名古屋市内と三重県県庁所在地の津市との間で運転される系統です。
朝晩以外の運転は次に紹介する名古屋~伊勢中川と同様行われません。
なお上りに関しては、津市から名古屋市へ最初に到着できる列車となります。
*津駅から亀山方面への始発がほぼ同じ時間にあるが、亀山で乗り換えた
関西線の名古屋到着は7:16と、この系統の上り初便より40分も遅い。

下りの急行で最後に運転されるのもこの系統です。
なお、津市街地においてはこの列車が最終ですが、
津市内であれば最終の急行が追い付きそうで追いつかない
伊勢中川行きの最終が桃園駅24:14着/発となっており、
これが津市内では正真正銘の最終列車となります。
(伊賀市より早い件について)


④名古屋~伊勢中川(78.8㎞)
平日最速便
上り 19:17発 所要時間78分、表定速度60.62㎞/h(全体では6位) 
下り 21:41、22:06発
        所要時間77分、表定速度61.40㎞/h(全体では同率11位)
平日最遅便
上り 7:23発 所要時間89分、表定速度53.12㎞/h(全体では57位)
下り 7:40発 所要時間84分、表定速度56.29㎞/h(全体では54位)
土休日最速便
上り 9:23発 所要時間80分、表定速度59.10㎞/h(全体では18位)
下り 6:51発 所要時間76分、表定速度62.21㎞/h(全体では6位)
土休日最遅便
上り 19:07発 所要時間87分、表定速度54.34㎞/h(全体では49位)
下り 7:41発 所要時間83分、表定速度56.96㎞/h(全体では52位)

名古屋線内で運転が完結する系統です。この系統も朝晩以外運転されません。
山田線と大阪線とを往来する急行または快速急行が運転されている時間帯、
名古屋線の急行も同様に山田線内を走行する列車も普通にありますが、
それらの輸送力調整の為に、朝晩は名古屋線内で完結する急行が
複数本設定されています。

実際に一部列車が、松阪方面からの名張行き急行からの接続を
行っています。

ラッシュ時間帯に運転される列車が殆どの為、所要時間は80分以上を
要する列車が多いですが、一部列車は70分台で走るものもあります。
*この区間は近年江戸橋まで各駅停車になったことで、若干所要時間が
延びている。

⑤名古屋~松阪(87.2㎞)
平日最速便
上り 22:20発 所要時間82分、表定速度63.80㎞/h(全体では1位)
下り 10:01、11:01、21:21発
       所要時間85分、表定速度61.55㎞/h(全体では同率8位)
平日最遅便
上り 18:43発 所要時間98分、表定速度53.39㎞/h(全体では55位)
下り 7:11、18:46発
       所要時間94分、表定速度55.66㎞/h(全体では56位)
土休日最速便
上り 21:12、22:18発
       所要時間84分、表定速度62.29㎞/h(全体では同率3位)
下り 6:31発 所要時間84分、表定速度62.29㎞/h(全体では5位)
土休日最遅便
上り 8:51発 所要時間96分、表定速度54.50㎞/h(全体では48位)
下り 7:11発 所要時間94分、表定速度55.66㎞/h(全体では53位)

終日に渡って運転される主要な系統の一つです。
毎時1~2本は運転される系統で、1.5時間前後で結ぶ列車が殆どです。
近鉄側の松阪の駅構造は、国鉄型と言われる1面1線+1面2線の計2面3線と
なっており、殆どの列車は真ん中の6番線を用いて折り返します。

特に小時間のかかる平日上り、松阪18:43発の電車は、
まず手始めに伊勢中川で、伊勢中川18:53発名古屋行き各駅停車を
先に行かせるため、9分間停車します。この各停は江戸橋まで先着します。
*豊津上野でこの急行に追い抜かれる。
この間に、松阪18:46発伊勢中川行きの到着(18:56着)を待ちます。
*大阪方面からの急行は伊勢中川18:49着のため、
これの連絡待ちを行うわけではない。

その後塩浜で名阪甲特急、弥富で名伊乙特急の通過待ちを行います。
そりゃ時間かかって仕方ない。

⑥名古屋~宇治山田(107.1㎞)
平日最速便
上り 6:08発 所要時間118分、表定速度54.46㎞/h(全体では53位)
下り 11:21、19:49発
       所要時間104分、表定速度61.79㎞/h(全体では同率4位)
平日最遅便
下り 17:15発 所要時間107分、表定速度60.06㎞/h(全体では33位)
土休日最速便
上り 5:56発 所要時間109分、表定速度58.95㎞/h(全体では20位)
下り 7:31発 所要時間101分、表定速度63.62㎞/h(全体では2位)
土休日最遅便
上り 15:57発 所要時間112分、表定速度57.38㎞/h(全体では34位)
下り 16:17発 所要時間108分、表定速度59.50㎞/h(全体では33位)

一部の五十鈴川行きが短縮されたことに伴い、この系統が若干増えます。
ここまでくると名古屋まで遠く、特急利用でもない限りは基本津~四日市への
通勤・通学需要や伊勢神宮への行楽需要が主要になってきます。
平日の上りは名古屋線の朝ラッシュ時間帯に差し掛かっており、
一部停車駅での停車時間が長めにとられています。
これは乗務員交代および先行列車との時間調整、それに加えて
乗降時間の確保が目的です。

名古屋線はJR関西線・伊勢鉄道線・紀勢線・参宮線を走行する快速みえと
競合関係にあるからか、5200系と呼ばれる片側3扉転換クロスシート車、
姉妹形式を含めて4両13編成の内、9編成を名古屋線内で運転しています。
(その他ロング・クロスと状況に応じて座席を変えられる4両編成の車両が
7編成、一般のロングシート車*急行で頻繁に用いられる車両が4編成あります。
朝の上りはそれでも輸送力が足りないため、一部3両編成2本を繋いでいる
列車も存在します)
3扉車は4扉車と比べて乗降に時間を要すること、また四日市などは
駅自体の利用者だけでなく、内部・八王子・菰野方面からの乗車もあります。
その上名古屋線の一般列車は最長で6両編成であり、更に名古屋の改札口の
関係上、進行方向先頭寄りの車両が混雑しやすいです。
勿論こういった部分には近鉄では増結でおなじみ、2両編成の電車が
充当されていますが、それを以てしても乗降時間の確保が必要になってきます。


⑦名古屋~五十鈴川(109㎞)
平日最速便
上り 21:27発 所要時間105分、表定速度62.29㎞/h(全体では3位)
下り 7:31発  所要時間105分、表定速度62.29㎞/h(全体では2位)
平日最遅便
上り 18:03発 所要時間123分、表定速度53.17㎞/h(全体では56位)
下り 16:41、18:04発
        所要時間111分、表定速度58.92㎞/h(全体では同率42位)
土休日最速便
上り 21:24発 所要時間104分、表定速度62.88㎞/h(全体では2位)
下り 9:21発  所要時間106分、表定速度61.70㎞/h(全体では9位)
土休日最遅便
上り 14:14発 所要時間115分、表定速度56.87㎞/h(全体では42位)
下り 8:15発  所要時間113分、表定速度57.88㎞/h(全体では49位)

今回のダイヤ変更で減らされこそしたものの、昼間の松阪以東の急行の大半は
五十鈴川行きのままです。大阪線では阪伊急行の一部が伊勢中川で短縮された
ため、この列車の存在は非常に貴重です。

殆どの列車は途中で特急列車の待避がある為、所要時間は概ね1時間50分程度を
要しますが、特急待避を一切行わない最速列車は1時間40分台で走破します。
因みに21時台に運転される列車がこの系統の最終ですが、これに乗車すると
伊勢中川・名張乗り換えで大阪上本町まで向かうことができます。
*名張22:57発の特急は名阪特急

⑧名古屋~鳥羽(120.3㎞)
平日最速便
上り 7:45発 所要時間120分、表定速度60.15㎞/h(全体では7位)
下り 5:30発 所要時間116分、表定速度62.22㎞/h(全体では3位)
平日最遅便
上り 6:49発 所要時間140分、表定速度51.56㎞/h(全体では58位)
下り 19:16発 所要時間129分、表定速度55.95㎞/h(全体では55位)
土休日最速便
上り 7:46発 所要時間121分、表定速度59.65㎞/h(全体では10位)
下り 5:30発 所要時間115分、表定速度62.77㎞/h(全体では3位)
土休日最遅便
上り 6:22発 所要時間130分、表定速度55.52㎞/h(全体では46位)
下り 6:10、20:11発
       所要時間117分、表定速度61.69㎞/h(全体では同率10位)

快速みえではよく見る名古屋~鳥羽の系統ですが、近鉄名古屋線の急行に
おける存在感はかなり薄く、それもぞの筈朝晩しか運転されません。
このうち6:49発と7:45発は、途中宮町に特別停車します。

主に鳥羽市内と三重県内各都市(伊勢湾沿い)間の通勤・通学需要を念頭に
設定されている系統で、各駅停車の少ない鳥羽~宇治山田間の補完の役目も
あります。

最も所要時間のかかる鳥羽6:49発は、伊勢中川で名伊特急、津では時間調整、
白子で名阪乙特急、桑名で名伊特急の待避を行うため、本当に急いでいるのか
疑いたくなります。

⑨四日市→平田町(19.6㎞)
平日 7:52発 所要時間23分、表定速度51.13㎞/h(全体では59位)

平日に限り、鈴鹿線沿線にある三重県立神戸(かんべ)高等学校、
鈴鹿高校等への通学客向けに運転されている列車です。
鈴鹿線内の有効総延長が3両分しか確保されていないため、
3両編成の車両が専属で使用されます。また、鈴鹿線内は
基本ワンマン運転ですが、この列車の折り返しは車掌が乗務しているため、
ワンマン対応していない車両が充当されることもあります。
鈴鹿線内は単線かつ速度制限が80㎞/hのため、いくら通過待ちが無いとは言え
表定速度は下り列車の中で最も遅くなっています。

⑩白子→鳥羽(67.4㎞)
平日 5:58発 所要時間67分、表定速度60.36㎞/h(全体では30位)

これも平日に限り運転されている系統です。
しかし白子~鳥羽で大阪上本町~名張間とほぼ同じ距離なんですね。
この系統が設定されている理由がいまいちつかめず、有識者の声を
募りたいと思います。
早朝時間帯に運転されているため、特急列車の待避など、長時間停車を
行う要素もなく、表定速度は60㎞/h台となっています。

最後に、南大阪線系統です。


IMG_0201

南大阪線

南大阪線では、以下の系統が運転されています。

上り
平日27本(土休日19本)
富田林→大阪阿部野橋:4本(土休日設定なし)
河内長野→大阪阿部野橋:2本(土休日設定なし)
橿原神宮前→大阪阿部野橋:6本(土休日8本)
吉野→大阪阿部野橋:14本(土休日11本)
吉野→古市:1本(土休日設定なし)

下り
平日28本(土休日19本)
大阪阿部野橋→富田林:1本(土休日設定なし)
大阪阿部野橋→河内長野:7本(土休日設定なし)
大阪阿部野橋→橿原神宮前:6本(土休日3本)
大阪阿部野橋→吉野:14本(土休日16本)
古市→橿原神宮前:1本(土休日設定なし)

昼間の急行が区間急行に格下げされたことにより、
急行の本数は減少しています。
また今回の変更では、朝ラッシュの一部の急行が区間急行に格下げとなり、
更に本数が減らされる結果になりました。

それでは見ていきましょう。

①大阪阿部野橋~富田林(24㎞)*平日のみ
上り最速便
18:08、19:08、19:38発
     所要時間26分、表定速度55.38㎞/h(全体では同率7位)
上り最遅便
18:37発  所要時間27分、表定速度53.33㎞/h(全体では10位)

下り
7:40発  所要時間28分、表定速度51.43㎞/h(全体では8位)

下り列車は沿線学校(大阪芸術大学等)への通学需要を見込んで
設定されている列車で、古市までは8両編成で運転されます。

上りに関しては下り準急の折り返しで設定される列車です。
本数が増える時間帯ではありますが、長野線内は複線区間だけ、
更に南大阪線内は途中停車駅が無いことから、所要時間は全ての列車で
30分を切ります。

②大阪阿部野橋~河内長野(30.8㎞)*平日のみ
上り最速便
6:54発  所要時間40分、表定速度46.20㎞/h(全体では11位)
上り最遅便
7:28発  所要時間41分、表定速度45.07㎞/h(全体では12位)
下り最速便
22:20発  所要時間38分、表定速度48.63㎞/h(全体では9位)
下り最遅便
20:00発  所要時間40分、表定速度46.20㎞/h(全体では17位)

長野線内の急行は平日のみの設定で、この系統は朝に上り、
夜に下りだけが運転されます。
下り列車は全て、古市で橿原神宮前行き準急に接続します。
長野線は富田林以南が単線区間となる上、滝谷不動~河内長野間は
それほど線形が良くないため、表定速度はどうしても遅くなります。

③大阪阿部野橋~橿原神宮前(39.7㎞)
平日最速便
上り 21:02発
     所要時間37分、表定速度64.38㎞/h(全体では1位)
下り 15:50発
     所要時間37分、表定速度64.38㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
上り 6:22、18:31発
     所要時間42分、表定速度56.71㎞/h(全体では同率5位)
下り 8:20、20:20発
     所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では同率6位)
土休日最速便
上り 22:00発
     所要時間36分、表定速度66.17㎞/h(全体では1位)
下り 16:20、21:50発
     所要時間38分、表定速度62.68㎞/h(全体では同率1位)
土休日最遅便
上り 6:59発
     所要時間44分、表定速度54.14㎞/h(全体では8位)
下り 15:50発
     所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では3位)

南大阪線内だけを走行する系統です。
線内の停車駅は朝晩の特急と同じで、特急の本数も少ないため、
途中駅で待避を行うことはありません。
その為、所要時間を左右するのは古市での増結・解放作業があるかないかです。

また、古市~布忍間で線形が悪い区間がありますが、それ以外の区間で
表定速度を稼いでおり、最速列車だと表定速度は65㎞/h前後になっています。

④大阪阿部野橋~吉野(65.2㎞)
平日最速便
上り 8:14発 所要時間88分、表定速度44.45㎞/h(全体では13位)
下り 20:50、21:50発
       所要時間84分、表定速度46.57㎞/h(全体では同率15位)
平日最遅便
上り 7:32発 所要時間101分、表定速度38.73㎞/h(全体では27位)
下り 7:10発 所要時間104分、表定速度37.62㎞/h(全体では29位)
土休日最速便 
上り 5:17発 所要時間80分、表定速度48.90㎞/h(全体では9位)
下り 21:20発 所要時間83分、表定速度47.13㎞/h(全体では4位)
土休日最遅便
上り 8:07、8:37、9:07、16:07、16:37、17:07、18:37発
       所要時間95分、表定速度41.18㎞/h(全体では同率13位)
下り 18:20発 所要時間94分、表定速度41.62㎞/h(全体では19位)

南大阪線の急行で最も主要な系統です。
吉野線にも直通する列車で、区間急行運転時間帯以外の同線の各駅停車の
代替となっている関係で、吉野線内は各駅に停車します。

その吉野線、単線なうえ、ほぼ全区間に渡って線形が非常に悪く、
最速列車ですら表定速度は50㎞/hを下回ります。
特に所要時間のかかる列車は列車交換に加えて途中駅での増結・解放作業が
絡んでいます。


⑤古市→橿原神宮前(21.4㎞)*平日のみ
6:33発 所要時間20分、表定速度64.20㎞/h(全体では2位)

橿原神宮前からのラッシュ対応の為に設定されている運用かと思われます。
橿原神宮前は京都線・橿原線の車両の留置線はかなり広めにとられていますが、
南大阪線に関しては殆ど留置線はなく、一部ホームでは縦列停車の上
夜間滞泊の措置をとっています。

橿原神宮前から近い車庫は六田と古市がありますが、
六田に関しては吉野線で、六田から橿原神宮前までは列車にもよりますが、
40~50分程度は掛かります。その為、増発対応で持ってくるにはかなり
厳しい環境にあります。

そこで古市から送り込む(もしかしたら阿部野橋発の準急の切り離された
編成が充当されているのかも?)ことで、奈良県内への通勤需要を確保
しつつ上りの朝ラッシュに充てる、という運用をしているものと思われます。

⑥吉野→古市(46.9㎞)*平日のみ
5:11発 所要時間64分、表定速度43.97㎞/h(全体では14位)

この系統、そこそこ情報量が多いです。
①南大阪線区全体として唯一の古市行き急行
②吉野線内六田以南の始発列車
③古市で河内長野方面からの準急と連結、種別も準急に替えて
大阪阿部野橋まで向かう

という列車です。

この列車が橿原神宮前に到着する時点で、既に古市方面へ各駅に停車する列車が
3本設定されており、この列車までわざわざ各駅停車として運転する必要が
無いことから、古市までを急行として運転しています。
尺土で準急に接続します。

最後は同線のみに設定されている区間急行です。

IMG_0272

区間急行

以下の通り運転されています。

上り
平日13本(土休日13本)
全列車橿原神宮前→大阪阿部野橋

下り
平日12本(土休日13本)
大阪阿部野橋→橿原神宮前:11本(土休日13本)
古市→橿原神宮前:1本(土休日設定なし)

2021年7月のダイヤ変更で昼間の急行が軒並み区間急行に格下げされました。
そのあおりで橿原神宮前行きの準急が古市止まりになった話もありますが、
それはそれとして。

今回のダイヤ変更では、朝にも区間急行が設定されます。

橿原神宮前~高田市間は各駅に停まるため、急行よりは若干所要時間が
延びますが、この種別は南大阪線限定の種別の為、全路線の急行系統の
表定速度の平均は、ほぼ間違いなくこれがトップに躍り出そうです。

それでは見ていきましょう。


①大阪阿部野橋~橿原神宮前(39.7㎞)
平日最速便
上り 14:01発 所要時間40分、表定速度56.71㎞/h(全体では1位)
下り 10:50、11:50、12:20、12:50、13:20、13:50、14:20、14:50発
        所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では同率1位)
平日最遅便
上り 7:36、7:45発
        所要時間46分、表定速度51.78㎞/h(全体では同率12位)
下り 11:20発 所要時間41分、表定速度58.10㎞/h(全体では11位)
土休日最速便
上り 10:31、12:01、13:01、15:01、21:00発
        所要時間41分、表定速度58.10㎞/h(全体では同率1位)
下り 10:20、10:50、11:50、12:20、12:50、13:20、13:50、14:20、14:50発
        所要時間39分、表定速度61.08㎞/h(全体では同率1位)
土休日最遅便
上り 19:57発 所要時間46分、表定速度51.78㎞/h(全体では13位)
下り 11:20、19:20、19:50、22:53発
        所要時間41分、表定速度58.10㎞/h(全体では同率10位)


この種別に関しても、特急列車の待避は一切行わないため、
所要時間を大きく左右するのは途中駅での停車時間です。
平日上り7:36、7:45発の2本については古市で3分間停車時間があります。
両者ともに古市での増結はありません。

②古市→橿原神宮前(21.4㎞)*平日のみ
6:49発 所要時間26分、表定速度49.38㎞/h(全体では12位)

ノリは完全に名古屋線の準急です。
今回の変更で朝の橿原神宮前行き準急1本が御所行きに変更となり、
尺土~橿原神宮前間の代替手段が必要となることから、
当該時間に運転されていた急行を格下げし、登場しました。

これに関しては余裕があれば記録したいと思います。


IMG_7992


これにて、近鉄の急行系統の表定速度のまとめは終わりです。

今回のダイヤ変更で新田辺発の下り急行、古市発の下り区間急行、
更に大阪上本町発の松阪行き急行などが新たに設定されます。
急行系統は今後も増発が続きそうですね(白目)。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村


鉄道コム

http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/24036540.html
その1はこちら



IMG_0832


今回は、各停に引き続き、「区間準急・準急」の表定速度について、
纏めていきたいと思います。

とはいってもこの2種別というより、優等種別に関しては基本的に
各駅停車とは違って、系統の数はそこまで多くありません

そこで今回以降、優等種別については、其々の路線で運転されている系統の
第1位と最下位についてまとめていくものとします


区間準急・準急が運転されている路線は、以下の通りです。
(ダイヤ変更以降のもの)
太字の路線は区間準急も運転されています。

大阪線(大阪上本町~名張)
奈良線・難波線・阪神なんば線(奈良~阪神尼崎)
・京都線(京都~新田辺)
・名古屋線(名古屋~四日市)
・南大阪線・吉野線・長野線・御所線
主な系統
大阪阿部野橋~古市・河内長野・橿原神宮前

平日によく見られる系統
大阪阿部野橋~富田林
御所→大阪阿部野橋

レアな系統
大阪阿部野橋~吉野
大阪阿部野橋→御所


それでは、上記の箇条書き通りに進めていこうと思います。


IMG_0794

大阪線

大阪線においては、区間準急が終日、準急が朝の快速急行運転時間帯や、
夕方時間帯の河内国分行き各停が増発される時間帯などに運転されています。

昼間は、大阪上本町~大和朝倉間の区間準急が毎時2~3本、
大阪上本町~五位堂間の区間準急が毎時1本運転されます。
それ以外の系統は基本朝晩以外は運転されません。

また、大和朝倉を含む桜井~榊原温泉口の区間は急行が各駅停車になる為、
区間準急に限らず名張まで来る列車、および名張始発の列車はかなり貴重になります。
平日は名張始発が区間準急・準急が各2本、名張行きが平日準急のみ4本、
土休日は名張始発が区間準急が2本で準急が1本、
名張行きに至っては朝の区間準急1本以外設定がありません。

そんな大阪線の区間準急、準急についてまとめていきましょう。


IMG_6332

まずは準急から

大阪線で運転される準急は以下の通りです。

上り
平日23本(土休日10本)

高安→大阪上本町:5本(土休日3本)
河内国分→大阪上本町:1本(土休日1本)
五位堂→大阪上本町:2本(土休日1本)
大和朝倉→大阪上本町:10本(土休日3本)
榛原→大阪上本町:3本(土休日1本)
名張→大阪上本町:2本(土休日1本)


下り
平日25本(土休日12本)
大阪上本町→高安:6本(土休日2本)
大阪上本町→五位堂:3本(土休日2本)
大阪上本町→大和朝倉:8本(土休日7本)
大阪上本町→榛原:4本(土休日1本)
大阪上本町→名張:4本(土休日設定なし)


この系統毎に、平日と土休日で最速便と最遅便を出していく形にします。


高安~大阪上本町(12.2㎞)

平日最速便
上り11:37発   所要時間16分、表定速度45.75㎞/h(全体では4位)
下り7:47、7:57、16:01発 所要時間18分 表定速度40.67㎞/h(全体では同率7位)

平日最遅便
上り7:33、8:20発 所要時間22分、表定速度33.27㎞/h(全体では同率22位)
下り8:03発    所要時間21分 表定速度34.86㎞/h(全体では25位)

土休日最速便
上り16:39発   所要時間16分、表定速度45.75㎞/h(全体では2位)
下り8:16発     所要時間16分、表定速度45.75㎞/h(全体では1位)

土休日最遅便 
上り18:24、20:20発 所要時間18分、表定速度40.67㎞/h(全体では同率6位)
下り7:52発     所要時間18分、表定速度40.67㎞/h(全体では5位)

今回の変更で、8両編成で運転される2本が最も所要時間を要する便となります。
平日の上りに関しては、ちょうど朝ラッシュ真っただ中に運転されるだけあって、
致し方ない部分もあります。
今回の変更まではこの区間の上り準急は全て6両なのを考えると、
(抜本的なのかどうかは分かりませんが)輸送改善に寄与するのではないでしょうか。
*尤も、それ以前は上り準急でさえも10両運転があったんですけどね()

平日下りの16:01発は、何故か区間準急が頻発してある中で
唯一運転される夕方の高安行き準急となっています。


次の系統に行きます。

河内国分→大阪上本町(18.2㎞)*平日・土休日とも上り1本のみ

平日 
9:08発 所要時間22分、表定速度49.64㎞/h(全体では1位)
土休日
18:40発 所要時間25分、表定速度43.68㎞/h(全体では4位)

何故か近年、河内国分始発の区間準急と準急が設定されるようになりました。
準急はこの駅を境に東側が各駅停車となるので、河内国分以西の系統は全て
通過駅がある状態での表定速度となります。
この系統に関しては、区間準急を含めて下り列車の設定はありません。


それでは次の系統へ。

大阪上本町~五位堂(27.1㎞)

平日最速便
上り 10:44発    所要時間34分、表定速度47.82㎞/h(全体では2位)
下り 7:35、9:36発 所要時間35分、表定速度46.46㎞/h(全体では同率1位)
平日最遅便
上り 6:31発    所要時間40分、表定速度40.65㎞/h(全体では10位)
下り 6:52発    所要時間37分、表定速度43.95㎞/h(全体では4位)

土休日
上り 10:27発   所要時間34分、表定速度47.82㎞/h(全体では1位)
下り
最速 21:08発   所要時間36分、表定速度45.17㎞/h(全体では2位)
最遅 9:36発     所要時間37分、表定速度43.95㎞/h(全体では3位)

この系統は何故か昼間近くに上り列車が平日・土休日とも1本設定されており、
確か河内国分以外で待避を行わないうえ、後続の急行から逃げ切る列車だったと
記憶しています。そりゃ速いのも納得。
各駅に停まる区間が短いのもあって、大体が30分台ですが、 
朝ラッシュの上りについては、布施で名古屋行き乙特急の待避、
河内国分で急行に接続を行うため、他の列車よりも所要時間が長めです。


大阪上本町~大和朝倉(41.9㎞)

平日最速便
上り 9:20発     所要時間60分、表定速度41.90㎞/h(全体では7位)
下り 16:53発      所要時間63分、表定速度39.90㎞/h(全体では13位)

平日最遅便
上り 15:57、17:26発 所要時間70分、表定速度35.91㎞/h(全体では同率20位)
下り 8:39、17:33発   所要時間72分、表定速度34.92㎞/h(全体では同率23位)

土休日最速便
上り 6:02発     所要時間57分、表定速度44.11㎞/h(全体では3位)
下り 17:16発      所要時間62分、表定速度40.55㎞/h(全体では6位)

土休日最遅便
上り 17:16発     所要時間69分、表定速度36.43㎞/h(全体では10位)
下り 7:38発      所要時間72分、表定速度34.92㎞/h(全体では12位)

ここまでくると、大半の列車が全区間走破に1時間以上を要するようになってきます。
優等種別とはいっても、河内国分以東は所詮ただの各駅停車同然。
大和八木または五位堂で上位列車の待ち合わせはざらにあります。
土休日早朝に運転される最速便は、五位堂で特急1本通過待ちする以外は
完全に先着する列車で、この列車だけ1時間切りを達成しています。


大阪上本町~榛原(50.1㎞)
平日最速便
上り 19:11発     所要時間67分、表定速度44.87㎞/h(全体では5位)
下り 18:34、19:33発  所要時間74分、表定速度40.62㎞/h(全体では同率10位)

平日最遅便
上り 6:57発     所要時間81分、表定速度37.11㎞/h(全体では16位)
下り 18:49発     所要時間76分、表定速度39.55㎞/h(全体では14位)

土休日
上り 7:08発     所要時間76分、表定速度39.55㎞/h(全体では8位)
下り 6:10発     所要時間70分、表定速度42.94㎞/h(全体では4位)

ここまでくると準急という存在が珍しくなります。
全区間準急に乗り通すのは余程のもの好きでしょう。
平日上りで最も所要時間のかかる便は、大和八木・五位堂・河内国分・布施の4駅で
通過列車もしくは後続の優等列車の待ち合わせを行います。
その上朝ラッシュ真っただ中の大阪市内に突っ込んでいくため、
先行列車の影響ももろに喰らうためなのか、最速便と14分もの差が発生しています。

大阪上本町~名張(67.2㎞)
平日最速便
上り 7:27発 所要時間88分、表定速度45.82㎞/h(全体では3位)
下り 22:39発 所要時間91分、表定速度44.31㎞/h(全体では3位)

平日最遅便
上り 6:02発 所要時間98分、表定速度41.14㎞/h(全体では8位)
下り 6:25発 所要時間103分、表定速度39.15㎞/h(全体では15位)

土休日(上りのみ)

6:29発、所要時間93分、表定速度43.35㎞/h(全体では5位)

夜ラッシュに運転される列車の内、18時台と19時台に出る列車は、
快速急行が通過する三本松の19時台、20時台に停車する唯一の列車だったりします。
2021年の7月変更あたりから何故か夜中の下り、区間準急に混じって
運転されるようになりました。大和八木で急行を待たなければ、
恐らく名張行き特急からも逃げ切っていたはずなのに。

駅間距離が離れている名張~榛原間が含まれていることから、
他の系統よりも表定速度は高めですが、平日の下り1本に関しては、
河内山本で急行と特急の通過待ち、五位堂で急行の接続と特急の通過待ち、
大和八木と榛原でも特急の接続を行う上、五位堂と大和八木で10分近く停車することから、
全区間走破に1時間40分を要する激遅便になっています。


IMG_6523

続いて区間準急です。

運転系統としては、殆ど準急と同じですが、運転本数が異なります。

上り
平日42本(土休日56本)
河内国分→大阪上本町:2本(土休日4本)
五位堂→大阪上本町:8本(土休日3本)
大和八木→大阪上本町:2本(土休日3本)
大和朝倉→大阪上本町:23本(土休日39本)
榛原→大阪上本町:5本(土休日5本)
名張→大阪上本町:2本(土休日2本)

下り
平日37本(土休日46本)
大阪上本町→五位堂:4本(土休日7本)
大阪上本町→大和朝倉:28本(土休日31本)
大阪上本町→榛原:5本(土休日7本)
大阪上本町→名張:土休日1本

河内国分行き各停を高安止まりにしたうえで、準急を八尾以東各駅にしたのが
区間準急です。2012年のダイヤ変更より設定された種別ですが、今では準急の勢力を
圧倒しています。

それでは見ていきましょう。

河内国分→大阪上本町(18.2㎞)

平日最速便
5:11発 所要時間25分、表定速度43.68㎞/h(全体では1位)
平日最遅便
7:15発 所要時間32分、表定速度34.13㎞/h(全体では40位)
土休日最速便
5:11発 所要時間25分、表定速度43.68㎞/h(全体では1位)
土休日最遅便
19:05発 所要時間31分、表定速度35.23㎞/h(全体では49位)

最速便に関しては、安堂・堅下・法善寺・恩智に停まる分、
準急よりは所要時間が長いものの、表定速度は40㎞/hを超えています。
この系統も上り列車のみの設定で、下り列車の設定はありません。

五位堂~大阪上本町(27.1㎞)
平日最速便
上り 5:51発 所要時間41分、表定速度39.66㎞/h(全体では9位)
下り 12:15、13:15、14:15、23:50発(つまり全部) 
       所要時間38分、表定速度42.79㎞/h(全体では同率1位)

平日最遅便
上り 8:22発 所要時間47分、表定速度34.60㎞/h(全体では38位)

土休日最速便
上り 5:50発 所要時間39分、表定速度41.69㎞/h(全体では5位) 
下り 11:15、12:15、13:15、14:15、15:15、23:50発
       所要時間38分、表定速度42.79㎞/h(全体では同率2位)

土休日最遅便
上り 17:15発 所要時間44分、表定速度36.95㎞/h(全体では38位)
下り 21:57発 所要時間43分、表定速度37.81㎞/h(全体では15位)


昼間に運転される下り列車は、急行どころか特急にも抜かれない為、
昼間の区間準急では数少ない、始発駅から終着駅まで完全先着する系統となっています。
早朝の上りよりも速いってどういう事なんだよ…



大和八木→大阪上本町(34.8㎞)

平日
5:00発 所要時間49分、表定速度42.61㎞/h(全体では2位)
5:20発 所要時間50分、表定速度41.76㎞/h(全体では4位)

土休日
最速
5:00、5:20発 所要時間49分、表定速度42.61㎞/h(全体では同率2位)
最遅
6:32発    所要時間54分、表定速度38.67㎞/h(全体では15位)

この系統は数年前まで下り列車が夜中に1本設定されていましたが、
五位堂止まりに短縮されたことで、確か築山・松塚・真菅に関しては
実質的に終車の時間が繰り上がったような。
その為現在は上り列車のみ設定されています。

5時台の1本目は最終の大和八木行き急行が夜間滞泊で、
2本目は五位堂から大和八木まで各駅停車で送り込まれたものが、
そのまま折り返していくものです。
早朝時間帯だけの運転の為、所要時間はそこまで長くなく、
区間準急全体でも早い方の部類になります。


大阪上本町~大和朝倉(41.9㎞)

平日最速便
上り 9:58発 所要時間60分、表定速度41.90㎞/h(全体では3位)
下り 16:16、20:41、20:56、21:11発   
       所要時間65分、表定速度38.68㎞/h (全体では同率8位)

平日最遅便
上り 10:19発 所要時間77分、表定速度32.65㎞/h(全体では42位)
下り 10:53、11:53、12:53、13:53、14:53発
         所要時間79分、表定速度31.82㎞/h(全体では同率33位)

土休日最速便
上り 22:01発 所要時間60分、表定速度41.90㎞/h(全体では4位)
下り 16:42発 所要時間64分、表定速度39.28㎞/h(全体では11位)

土休日最遅便
上り 18:34発 所要時間76分、表定速度33.08㎞/h(全体では56位)
下り 10:53、11:53、12:53、13:53、14:53、15:53発
         所要時間79分、表定速度31.82㎞/h(全体では同率41位)

この系統は、最速便と最遅便の開きが大きいです。
上り最速便だと実は平日、同じ系統の上り準急最速便と所要時間が同じです。
バケモンかよ。なんで準急より停車駅多いのに所要時間が同じなんだよ。
教えはどうなってんだ教えは。

一方、昼間の下りの一部列車に関しては80分すれすれのダイヤとなっております。

まず高安で名古屋行き甲特急の待避、
次いで河内国分で賢島行き特急の通過待ちと、後続の青山町行き急行への接続、
大和八木で名古屋行き乙特急の接続待ちを実施します。
河内国分と大和八木での停車時間のロスがかなり大きく、
これほどまでの所要時間となっているようです。


大阪上本町~榛原(50.1㎞)
平日最速便
上り 20:13発 所要時間73分、表定速度41.18㎞/h(全体では5位)
下り 23:25発 所要時間72分、表定速度41.75㎞/h(全体では5位)

平日最遅便
上り 6:31発 所要時間92分、表定速度32.67㎞/h(全体では41位)
下り 6:38発 所要時間80分、表定速度37.58㎞/h(全体では15位)

土休日最速便
上り 6:33発 所要時間76分、表定速度39.55㎞/h(全体では9位)
下り 22:16発 所要時間70分、表定速度42.94㎞/h(全体では1位)

土休日最遅便
上り 7:28発 所要時間80分、表定速度37.58㎞/h(全体では33位)
下り 18:16、19:18、19:47発
       所要時間81分、表定速度37.11㎞/h(全体では同率17位)

おまえもか、ブルータス。
下り準急の同じ系統で最速70分の列車がありますが、それと所要時間が変わらないという。

当該列車は河内国分まで先着し、河内国分で青山町行き急行に接続した後、
榛原まで他の列車に追い抜かれることも、追いつかれることもありません。

なお、準急の方は大和八木まで先着し、そこで名古屋行き乙特急の
待ち合わせの為に6分間停車します。それが唯一の待避です。

この系統は準急と同様、各駅停車が少ない区間で更に快速急行が
運転されている時間帯、それらが停車しない長谷寺・大和朝倉からの輸送力を
確保するという目的があります(早朝・深夜帯にしか見られない理由はこれ)。
以前は昼間も毎時0~1本程度設定されていましたが、同区間には急行が
毎時3本あることからリストラされ、昼間は全て大和朝倉で折り返しています。


大阪上本町~名張(67.2㎞)
平日上り
5:43発 所要時間101分、表定速度39.92㎞/h(全体では8位)
6:45発 所要時間103分、表定速度39.15㎞/h(全体では11位)

土休日上り
6:57発 所要時間98分、表定速度41.14㎞/h(全体では6位)
20:09発 所要時間99分、表定速度40.73㎞/h(全体では7位)

土休日下り
6:21発 所要時間99分、表定速度40.73㎞/h(全体では9位)

おまえもか(ry
区間準急と準急は停車駅に明確な差があるんですが、
どうもそれを埋めるだけの理由があるみたいです。
こちらは準急が最遅便ではあるんですが。

IMG_3549

なお下り列車は以前、平日22時台に設定されていた時期がありました。
最末期はDFが専属で充当されていました。
*現在はもう少し遅い時間帯に準急(急行から格下げの上行先も替えられた)があり、
名張から青山町行きに化ける。編成は2+4でトイレ無し。



続いて奈良線に行きましょう。

IMG_5056

奈良線

奈良線は区間準急・準急ともに阪神線直通がありますが、
このうち準急に関しては平日・土日休日とも運転本数が少ないため、
一括で纏めます。区間準急は尼崎行きもしくは尼崎始発が多いため、
近鉄線内のみの運転と阪神なんば線直通とで分けます。


奈良線では、朝晩は基本準急、日中と早朝・深夜帯の一部に区間準急を
運転するというダイヤが基本になっています。
走行距離の調整なのかどうかは知りませんが、阪神車での運転にもかかわらず、
近鉄線内のみで運転される運用もあります。

始発から終着駅まで先着する列車は少なく、布施か石切で抜かれることが多いです。
また、平日の夕方には東花園始発大阪難波行きが数本運転されています。
それらを踏まえた運転系統は以下の通りです。

準急
上り(大阪難波方面)
平日27本(土休日5本)
奈良→尼崎:2本(土休日2本)
奈良→大阪難波:8本(土休日2本)
大和西大寺→大阪難波:9本(土休日1本)
東花園→大阪難波:8本(土休日なし)

下り(奈良方面)
平日21本(土休日13本)
尼崎→奈良:1本(土休日2本)
尼崎→大和西大寺:2本(土休日6本)
大阪難波→奈良:4本(土休日2本)
大阪難波→大和西大寺:14本(土休日3本)


それでは見ていきましょう。

尼崎~奈良(42.9㎞)
平日
上り 9:08発 所要時間74分、表定速度34.78㎞/h(全体では24位)
   21:00発 所要時間66分、表定速度39.00㎞/h(全体では18位)
下り 16:29発 所要時間71分、表定速度36.25㎞/h(全体では21位)

土休日
上り 21:32発 所要時間65分、表定速度39.60㎞/h(全体では4位)
   21:53発 所要時間66分、表定速度39.00㎞/h(全体では5位)
下り 20:01発 所要時間66分、表定速度39.00㎞/h(全体では8位)
   23:01発 所要時間65分、表定速度39.60㎞/h(全体では7位)


この系統はあまりに本数が少ないので、全ての列車の所要時間、表定速度を
書き込んでおきました。

平日は列車本数が多くなる性質上、表定速度が遅めの値ですが、
全体的には所要時間が65分程度の列車が多いです。
この系統がネックなのは鶴橋~阪神なんば線伝法間の線形の悪さで、
どの種別のどの列車も例外なく、ここで表定速度を大きく落としています。


尼崎→大和西大寺(38.5㎞)

平日下り 5:37発 所要時間58分、表定速度39.83㎞/h(全体では7位)
     23:14発 所要時間60分、表定速度38.50㎞/h(全体では20位)

土休日下り
最速便 5:37、5:56発
         所要時間58分、表定速度39.83㎞/h(全体では同率5位)
最遅便 22:37発   所要時間64分、表定速度36.09㎞/h(全体では13位)

この系統は現在大和西大寺行きしか運転されていません。
大体1時間前後ですが、土休日の最遅便については、どうも大阪難波に到着する
直前に各駅停車を出しているためのようです。先に準急行かせても…
と思ったんですがそうはいかない事情があるんですかね?


大阪難波~奈良(32.8㎞)

平日最速便
上り 22:04発 所要時間47分、表定速度41.87㎞/h(全体では9位) 
下り 19:01発 所要時間50分、表定速度39.36㎞/h(全体では14位)

平日最遅便
上り 7:29発 所要時間58分、表定速度33.93㎞/h(全体では26位)
下り 7:10、18:41、19:21発
       所要時間51分、表定速度38.59㎞/h(全体では同率17位)

土休日最速便
上り 19:00、20:00発(全便)
       所要時間46分、表定速度42.78㎞/h(全体では同率2位)
下り 8:26発 所要時間49分、表定速度40.16㎞/h(全体では4位)

土休日最遅便
下り 8:01発 所要時間51分、表定速度38.59㎞/h(全体では9位)

朝ラッシュ特に上りの本数が多い時間帯の列車が1時間行くか行かないかぐらいの遅さですが、
それ以外は軒並み50分台で、一部列車が40分台で走破します。

最も時間のかかる列車は、
大和西大寺で同駅始発の特急と快速急行を先行させ(そこで既に6分停車)、
その後東花園で奈良始発の快速急行に抜かれます。
これじゃいくら通過駅があっても表定速度が上がる訳ありゃしません()
逆に最速便は途中駅での待避が無い、もしくは1回だけで2~3分しか停車しない、
というものが多いです。


大阪難波~大和西大寺(28.4㎞)
平日最速便
上り 17:32、17:52、18:12、18:32、18:52発
       所要時間42分、表定速度40.57㎞/h(全体では同率11位)
下り 6:26発 所要時間40分、表定速度42.60㎞/h(全体では1位)

平日最遅便
上り 7:26発 所要時間52分、表定速度32.77㎞/h(全体では27位)
下り 8:14、8:38発
       所要時間44分、表定速度38.73㎞/h(全体では同率15位)

土休日
上り 22:32発 所要時間39分、表定速度43.69㎞/h(全体では1位)
下り
最速 20:04発 所要時間38分、表定速度44.84㎞/h(全体では1位)
最遅 21:41発 所要時間41分、表定速度41.56㎞/h(全体では3位)


土休日下りの値は、奈良線準急の中で最も最速の値です。
最も所要時間を要する列車は、西大寺出発後石切まで先着し、
石切で快急の通過待ちを行います。また布施では、先行列車の兼ね合いで
3分間停車時間がとられています。


IMG_6675

奈良線は元の列車本数が多いうえに、名古屋・伊勢方面からの特急の
大半が鶴橋を介して大阪難波まで直通してきます。
さらに上り(営業列車)を捌けるのは単式ホームの1線しかない為、
どうしても線路容量に限界が生じます。
その為、布施に停車する奈良線の電車は、そのあおりを受けて通過待ちをしないのに、
時間調整で2~3分程度停まることがあります。


東花園→大阪難波(11.9㎞)
全列車とも所要時間は共通で17分、表定速度42.00㎞/hで、同率1位です。
(東花園14:02、15:02、15:22、15:42、16:02、16:32、17:03、17:29発が運転)


IMG_6680

続いて区間準急です。

線内運転と阪神直通で分けています。
ここでは線内運転の方を纏めます。

上り
平日18本(土休日42本)
奈良→大阪難波:6本(土休日13本)
大和西大寺→大阪難波:12本(土休日29本)

下り
平日18本(土休日10本)
大阪難波→奈良:8本(土休日6本)
大阪難波→大和西大寺:10本(土休日4本)

土休日上りに関しては、西大寺方面から尼崎方面へ直通する列車を
各駅停車が担っているため、区間準急は線内運転が大半です。
一方土休日下りは、線内運転の殆どを各駅停車が担う一方、
阪神方面から西大寺方面への直通の大半を区間準急で担っているため、
線内運転の区間準急はかなり貴重です。


それでは見ていきましょう。

大阪難波~奈良(32.8㎞)
平日最速便
上り 6:18、19:58、20:21発
         所要時間51分、表定速度38.12㎞/h(全体では同率8位)
下り 6:10発   所要時間52分 表定速度37.38㎞/h(全体では2位)

平日最遅便
上り 8:18発   所要時間54分、表定速度36.00㎞/h(全体では17位)
下り 7:17発   所要時間58分、表定速度33.52㎞/h(全体では17位)

土休日最速便
上り 6:58、8:08発  
         所要時間50分、表定速度38.88㎞/h(全体では同率2位)
下り 22:06発    所要時間51分、表定速度38.12㎞/h(全体では1位)

土休日最遅便
上り 10:16発    所要時間56分、表定速度34.71㎞/h(全体では42位)
下り 8:48発   所要時間59分、表定速度32.95㎞/h(全体では9位)


この系統は、所要時間が50~59分の範囲に集中しており、
最速便と最遅便であまり大きな差は見られません。
近鉄線内のみで運転される区間準急については、2つの系統とも
所要時間に大きな開きが出ていません。

因みに平日上りで最も所要時間のかかる列車ですが、
意外にも瓢箪山で快速急行に抜かれるだけです。
というより、上りの大半は待避回数が1回だけしかありません。

下りで最も所要時間を要する列車に関しては、
平日については布施と石切で快速急行の待避を行います。
土休日は、瓢箪山以外での通過待ちはありませんが、
大和西大寺で時間調整+京都から橿原神宮前方面へ向かう特急を先に通すため、
4分間停車するため、このようになっています。


大阪難波~大和西大寺(28.4㎞)
平日最速便
上り 5:00発 所要時間41分、表定速度41.56㎞/h(全体では1位)
下り 23:01発 所要時間42分、表定速度40.57㎞/h(全体では1位)

平日最遅便
上り 11:04発 所要時間47分、表定速度36.26㎞/h(全体では18位)
下り 21:27発 所要時間52分、表定速度32.77㎞/h(全体では18位)

土休日最速便
上り 5:00発 所要時間41分、表定速度41.56㎞/h(全体では1位)
下り 6:57発 所要時間46分、表定速度37.04㎞/h(全体では5位)

土休日最遅便
上り 7:13、7:53、11:04、17:23発   
       所要時間48分、表定速度35.50㎞/h(全体では同率38位)
下り 8:57発 所要時間51分、表定速度33.41㎞/h(全体では9位)

今回の変更で設定される5:00発が平日・土休日とも
上りの最速便となりました。

奈良線の区間準急で表定速度40㎞/h以上を記録しているのは、
平日はこの列車を含めて2本、土休日はこの1本だけです。
この列車の設定によって、奈良・生駒からの始発電車が大幅に繰り上がります。
平日下りで最も所要時間の長い列車は、石切で7分間停車し、
急行の連絡待ちと特急の通過待ちを行います。


IMG_9530

阪神なんば線直通

ここでは、奈良線で運転される区間準急のうち、阪神なんば線直通を行う、
もしくは阪神なんば線から直通する列車について扱います。


大阪難波・尼崎方面
平日16本(土休日15本)
奈良→尼崎:4本(土休日7本)
大和西大寺→尼崎:12本(土休日8本)

大和西大寺・奈良方面
平日14本(土休日43本)
尼崎→奈良:5本(土休日10本)
尼崎→大和西大寺:9本(土休日33本)

土休日の奈良方面行きに関しては、近鉄線から直通してくる列車が
各駅停車なのとは逆に、区間準急として折り返しています。
一方尼崎方面行きに関しては平日・土休日とも大半が各駅停車となっており、
区間準急や準急の直通はかなり貴重です。

それでは見ていきましょう。

尼崎~奈良(42.9㎞)
平日最速便
奈良行き 22:26、23:31発 所要時間71分、表定速度36.25㎞/h(全体では1位)
尼崎行き 5:09、5:30発  所要時間69分、表定速度37.30㎞/h(全体では1位)

平日最遅便
奈良行き 20:28発     所要時間76分、表定速度33.87㎞/h(全体では10位)
尼崎行き 21:28発     所要時間73分、表定速度35.26㎞/h(全体では9位)

土休日最速便
奈良行き 23:31発     所要時間71分、表定速度36.25km/h (全体では2位)
尼崎行き 5:40、21:05発  所要時間68分、表定速度37.85㎞/h(全体では同率1位)

土休日最遅便
奈良行き 19:01発     所要時間81分、表定速度31.78㎞/h(全体では43位)
尼崎行き 6:20、21:14発  所要時間72分、表定速度35.75㎞/h(全体では同率12位)


尼崎~大和西大寺
平日最速便
大和西大寺行き 8:44、9:44、22:01発
               所要時間66分、表定速度35.00㎞/h(全体では同率4位)
尼崎行き 21:14、22:17発   所要時間64分、表定速度36.09㎞/h(全体では同率4位)

平日最遅便
大和西大寺行き 9:08、20:49発
                所要時間74分、表定速度31.22㎞/h(全体では同率13位)
尼崎行き 6:50発      所要時間81分、表定速度28.52㎞/h(全体では16位)

土休日最速便
大和西大寺行き 6:14発   所要時間63分、表定速度36.67㎞/h(全体では1位)
尼崎行き 5:31、19:45、20:24発 
              所要時間62分、表定速度37.26㎞/h(全体では同率5位)

土休日最遅便
大和西大寺行き 20:49発    所要時間71分、表定速度32.54㎞/h(全体では42位)
尼崎行き 6:38発      所要時間66分、表定速度35.00㎞/h(全体では15位)

大和西大寺6:50発は、近鉄の優等種別では唯一表定速度20㎞/h台の列車となります。
この列車は石切で特急・快速急行の通過待ちのため6分停、
瓢箪山で快速急行通過待ちのため2分停、
布施で快速急行・特急通過待ちのため6分停と、とにかく通過待ちでのロスが大きいです。


なお、区間準急が準急に追い抜かれることは絶対にありえないうえ、
区間準急は大概東花園で各駅停車に接続するので、額田以西はこれらの列車が先着します。
また、ラッシュ時間帯の尼崎行き区間準急が接続する各駅停車の殆どが
大阪難波行きとなっていることから、列車本数の多い時間帯の各駅停車を極力短距離、
長距離運転される列車は基本優等種別と棲み分けているようにも感じられます。


IMG_8965

京都線

京都線で運転されている準急は、京都~新田辺間(19.6㎞)の1系統のみです。
下り列車に関しては、今回の変更で土休日のみ復活します。

運転本数
上り
平日8本(土休日5本)
下り
土休日1本

近鉄の優等種別では最も通過駅数の少ない種別で、
各駅停車を追い抜かないクセして
一部列車は急行には抜かれるという、
正直どこに存在価値があるのかわからない種別です(私見)。


時間帯によっては富野荘~久津川から京都まで先着する列車にも
なりますが、殆どの列車は大久保で急行に乗り換えた方が早いです。

*但し抜いてくる急行が国際会館行きなら話は変わってくる。


それでは見ていきましょう。

上り最速便

平日  17:09発 所要時間31分、表定速度37.94㎞/h(全体では1位)
土休日  7:27発 所要時間30分、表定速度39.20㎞/h(全体では1位)

上り最遅便

平日  7:10発  所要時間36分、表定速度32.67㎞/h(全体では8位)
土休日 10:31、15:45発
         所要時間35分、表定速度33.60㎞/h(全体では同率4位)

下り(土休日のみ)
    11:24発 所要時間34分、表定速度34.59㎞/h


京都線も列車本数が多い時間帯こそありますが、
奈良線みたく待避駅が密集していないこと、
また一部列車が京都市営地下鉄に入る事、
そのうえ京都駅自体の線路容量が少ないこともあって、
奈良線のアレみたいにどこかで立て続けに抜かれる…ということは
ありません。

なお、列車によっては完全先着でありながら、
竹田で国際会館行き急行を待つ便もあります。


IMG_3885

名古屋線

名古屋線では、以下の2系統が運転されています。

名古屋~富吉(12.1㎞)
上り 平日10本 土休日12本
下り 平日8本   土休日7本

名古屋~四日市(36.9㎞)
上り 平日29本 土休日26本
下り 平日31本 土休日27本

名古屋~富吉間については、
送り込みもしくは返却回送を営業運転に回しているような感じですが、
列車によっては蟹江または富吉で各駅停車との接続を行います。
その観点から言うと、上りに関しては急行通過駅からの速達輸送の補完、
下りに関しては各駅停車を乗り逃がした乗客の救済という意味合いもありそうです。

名古屋~四日市間については、ほぼ終日に渡って運転される系統で、
上下線とも昼間は急行から逃げ切ります。
また、ラッシュ時間帯は、列車によって急行に抜かれますが、
下りはほぼすべてが弥富または桑名まで逃げ切り、
上りは列車によって川越富洲原での待避や、桑名での接続も行われます。

それでは見ていきましょう。

名古屋~富吉(12.1㎞)

平日最速便
上り 5:33発 所要時間11分、表定速度66.00㎞/h(全体では1位)
下り 8:11、9:45、10:06、23:20発
       所要時間11分、表定速度66.00㎞/h(全体では同率1位)

平日最遅便
上り 17:56発 所要時間21分、表定速度34.57㎞/h(全体では39位)
下り 7:20、9:05発
         所要時間16分、表定速度45.38㎞/h(全体では同率20位)

土休日最速便
上り 5:33、20:43発 
         所要時間11分、表定速度66.00㎞/h(全体では同率1位)
下り 7:37、23:20発
         所要時間1分、表定速度66.00㎞/h(全体では同率1位)

土休日最遅便
上り 18:20発 所要時間15分、表定速度48.40㎞/h(全体では8位)
下り  9:26発  所要時間14分、表定速度51.86㎞/h(全体では3位)


名古屋~四日市(36.9㎞)
平日最速便
上り 6:20、9:29発 所要時間46分、表定速度48.13㎞/h(全体では同率10位)
下り 23:40発     所要時間43分、表定速度51.49㎞/h(全体では7位)

平日最遅便
上り 7:17発    所要時間59分、表定速度37.53㎞/h(全体では38位)
下り 17:39、18:39、18:52発
          所要時間57分、表定速度38.84㎞/h(全体では同率37位)

土休日最速便
上り 9:28、9:53、10:52、13:52、14:52発
          所要時間47分、表定速度47.11㎞/h(全体では同率9位)
下り 23:40発     所要時間43分、表定速度51.49㎞/h(全体では8位)

土休日最遅便
上り 20:50発     所要時間60分、表定速度36.90㎞/h(全体では34位)
下り 18:53、19:19発
          所要時間59分、表定速度37.53㎞/h(全体では同率33位)


列車によりけりですが、比較的長い距離を走る列車でもほとんど待避を行わない事、
また殆どの区間で高速運転が可能な線形を走行することから、列車によっては
表定速度が50㎞/hを超えています。

その他の列車も軒並み表定速度40㎞/h台で、それを下回っているのは、
平日上り5本、下り4本、土休日上り3本、下り4本だけです。

一方名古屋~富吉の系統については待避の無い列車は相当速く、
表定速度は60㎞/hを超えるものもあります。
もっともこの系統、各駅に停車する区間がそもそもなく、
また速度を落とす区間も米野~名古屋以外では殆ど存在しない
(戸田~伏屋で若干落ちる)ため、待避が無ければ
驚異的ともいえる数値が出るのも、無理はありません。

IMG_0269

南大阪線・長野線・御所線・吉野線

ラスボスです。
準急が最も主要な列車なのがこの路線。


古市~大阪阿部野橋間では毎時6本運転され、
朝晩時間帯は、8両編成での運転もあります。

運転本数はこんな感じです。

上り
平日113本(土休日100本)
古市→大阪阿部野橋:13本(土休日15本)
富田林→大阪阿部野橋:平日10本(土休日設定なし)
河内長野→大阪阿部野橋:68本(土休日69本)
御所→大阪阿部野橋:6本(土休日設定なし)
橿原神宮前→大阪阿部野橋:15本(土休日16本)
吉野→大阪阿部野橋:1本(土休日設定なし)

下り
平日106本(土休日99本)
大阪阿部野橋→古市:11本(土休日12本)
大阪阿部野橋→富田林:12本(土休日2本)
大阪阿部野橋→河内長野:61本(土休日66本)
大阪阿部野橋→御所:1本(土休日設定なし)
大阪阿部野橋→橿原神宮前:20本(土休日18本)
大阪阿部野橋→吉野:1本(土休日1本)


平日は行先・始発駅のバリエーションが多いですが、
始発駅に関しては土休日は古市・河内長野・橿原神宮前のわずか3駅のみ。
恐らくそれぞれの駅において出発する種別の中で、
最も数が多い筈。速さ的にはどうなのか?見ていきましょう。


大阪阿部野橋~古市(18.3㎞)
平日最速便
上り 9:16、12:16、12:46、14:16、14:46、15:16、15:46、16:46、21:16発
      所要時間21分、表定速度52.29㎞/h(全体では同率1位)
下り 9:54、10:14、10:54、11:24、11:54、12:24、12:54、13:24、14:54発
      所要時間20分、表定速度54.90㎞/h(全体では同率1位)

平日最遅便
上り 21:44発 所要時間24分、表定速度45.75㎞/h(全体では28位)
下り 8:54、22:24発
        所要時間21分、表定速度52.29㎞/h(全体では同率12位)

土休日最速便
上り 11:46、12:46、13:16、13:46、15:16、16:16、16:46、17:16、19:16、21:26発
       所要時間21分、表定速度52.29㎞/h(全体では同率1位)
下り  9:54、10:24、10:54、11:24、11:54、12:24、12:54、13:24、13:54、14:24、14:54、15:24発
       所要時間20分、表定速度54.90㎞/h(全体では同率1位)

土休日最遅便
上り 19:46発 所要時間24分、表定速度45.75㎞/h(全体では44位)


大阪阿部野橋~富田林(24.0㎞)
平日最速便
上り 5:18発 所要時間28分、表定速度51.43㎞/h(全体では10位)
下り 23:36、23:58発
       所要時間27分、表定速度53.33㎞/h(全体では同率10位)

平日最遅便
上り 7:14発 所要時間36分、表定速度40.00㎞/h(全体では83位)
下り 7:47発 所要時間35分、表定速度41.14㎞/h(全体では85位)

土休日最速便(土休日は下りのみ)
23:36、23:58発 所要時間27分、表定速度53.33㎞/h(全体では同率13位)

大阪阿部野橋~河内長野
平日最速便
上り 9:48、21:19発 所要時間39分、表定速度47.38㎞/h(全体では同率17位)
下り 8:34、10:04、10:34、11:04、11:34、12:04、12:34、13:04、13:34、14:04、
   14:34、15:04、15:34、16:04、16:34、23:20、23:47発
          所要時間39分、表定速度47.38㎞/h(全体では同率22位)

平日最遅便
上り 7:44発 所要時間54分、表定速度34.22㎞/h(全体では111位)
下り 6:04、7:24発
       所要時間46分、表定速度40.17㎞/h(全体では同率99位)

土休日最速便
上り 5:31、8:18、8:48、19:47、20:48、21:18、21:48、22:49発
       所要時間39分、表定速度47.38㎞/h(全体では同率15位)
下り 9:04、9:34、10:04、10:34、11:04、11:34、12:04、12:34、13:04、13:34、
   14:04、14:34、15:04、15:34、16:04、16:34、17:04、17:34、18:04、18:34
   19:04、19:34発
       所要時間39分、表定速度47.38㎞/h(全体では同率15位)

土休日最遅便
上り 6:30、7:00、11:32、12:02、12:32、17:32、19:02発
       所要時間47分、表定速度39.32㎞/h(全体では同率91位)
下り 7:44、8:14、8:44発
       所要時間45分、表定速度41.07㎞/h(全体では同率91位)

大阪阿部野橋~御所(37.5㎞ 平日のみ)
上り
最速便 6:44発 所要時間56分、表定速度40.18㎞/h(全体では79位)
最遅便 7:29発 所要時間69分、表定速度32.61㎞/h(全体では112位)
下り(1本のみ)
    6:18発 所要時間54分、表定速度41.67㎞/h(全体では84位)

大阪阿部野橋~橿原神宮前(39.7㎞)
平日最速便
上り 15:42発 所要時間54分、表定速度44.11㎞/h(全体では31位)
下り 14:24発 所要時間53分、表定速度44.94㎞/h(全体では57位)

平日最遅便
上り 5:49発   所要時間66分、表定速度36.09㎞/h(全体では108位)
下り 7:28発   所要時間66分、表定速度36.09㎞/h(全体では106位)

土休日最速便
上り 20:42発 所要時間54分、表定速度44.11㎞/h(全体では45位)
下り 21:40発 所要時間54分、表定速度44.11㎞/h(全体では49位)

土休日最遅便
上り 7:22発   所要時間67分、表定速度35.55㎞/h(全体では100位)
下り 7:24、8:24、18:24、18:54、21:54発
         所要時間59分、表定速度40.37㎞/h(全体では同率95位)

大阪阿部野橋~吉野(64.5㎞)
平日
上り 20:37発 所要時間122分、表定速度31.72㎞/h(全体では113位)
下り 22:14発 所要時間105分、表定速度36.86㎞/h(全体では105位)
土休日(下りのみ)
   22:17発 所要時間95分、表定速度40.74㎞/h(全体では94位)


運転区間が殆ど通過駅しかない2系統については、
最速便が表定速度50㎞/hを超えています。

このうち古市系統は元々橿原神宮前行きだったものを古市まで短縮したもので、
現在これらが運転されていた区間の内、駒ヶ谷~磐城の区間は2本/1hに減便されています。
*それ以外の急行通過駅は当該時間帯の急行が区間急行格下げに伴い、
4本/1hを維持。

それ以外の区間については、各駅停車の区間が長い、或いは単線区間で速度が出せない等の
理由で、列車によっては30㎞/h台の系統も多いです。

なお、大阪阿部野橋~御所・橿原神宮前の系統の多くは、
尺土で特急または急行(区間急行)の接続を行うため、
所要時間は長くなりがちです。


IMG_5218
*イメージ

他に表定速度を左右している要素とすれば、
連結・解放作業でしょう。

殆どの系統に共通して、古市を境に需要が変わる事、
また準急停車駅のホーム有効総延長が短くなることから、
ラッシュ時であろうがそうでなかろうが、古市で増結・解放作業を行う列車は多いです。
これに該当している列車は当然ながら所要時間が延びています。
その他、藤井寺駅が配線上、列車によっては待避線を通らざるを得ないことや、
単線区間での行き違い待ちなどが変動している要素と言えます。



という事で、近鉄で運転されている全営業列車の表定速度を纏めてみた、準急編は
ここまでとなります。ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。

次回は急行・快速急行・区間急行の3種別で進めることとなります。
準急や区間準急と比較して運転される路線、本数が各停とほぼ同じになりますので、
また長い記事になることをご容赦ください。


もしよければ、鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。

にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村


鉄道コム



IMG_7214

今回の近鉄のダイヤ変更では、京都線の急行増発や
早朝時間帯の名張準急設定等、衝撃度はあまり大きくはないものの、
目を惹く変更内容がありました。

また、ダイヤ変更に伴って、従来のダイヤから若干所要時間の短縮、
または延長が発生しています。

それによって変化してくるのが、「表定速度」というものです。

*算出方法としては、
走行距離/所要時間に60を掛けるのが一般的かと思います。

表定速度は、走行距離、途中駅での待避時間、また列車の走行時間帯や
走行区間の環境(駅間距離とか)といった要素によって変動します。


本稿ではそれを基に、近鉄で運転される列車の速さランキングを
纏めていきます。

今回は、「各駅停車」編です。


なお、これにあたっては全列車対象とした路線と対象としていない路線、
一部列車のみ対象とした路線があります。

また、全列車対象ではあっても、諸事情で「参考記録」として扱っているものもあります。
そして、列車ごとに(全体では…)と記載してあるものは、
それぞれの路線でそれぞれ集計した平日上り・平日下り、土休日上り・下りの、
それぞれの合計となります。各路線の全ての列車を合算した合計ではありませんので、
ご注意ください。

以下にそれを纏めておりますので、本題に入る前にお読み下さい。

全列車が対象となった路線

・大阪線
・名古屋線
・奈良線
・橿原線
・難波線(難波線内での区間運用が存在しない為)
・京都線
・山田線
・鳥羽線
・志摩線
・吉野線


一部列車のみ対象とした路線
・長野線(線内折り返しは計算の対象外)
・天理線(同上)
・鈴鹿線(同上)
・御所線(同上)

計算の対象外

・生駒線
・田原本線
・湯の山線
・道明寺線
以上は各駅停車のみの運転かつ線内折り返し運用以外存在しない為

・けいはんな線
以上は今回ダイヤ変更の対象外であるため



これらをご理解の上、お読みください。


IMG_0798



大阪線

大阪線の営業キロは約109㎞ですが、途中東青山~榊原温泉口間において、
複線化工事に伴う距離補正が発生しています。
そのため、当該区間を通る列車については原則、営業キロから1.4㎞分を引いた値
採用しています。*1.3㎞を用いるべきかとも考えました。

また、全体の列車数は次の通りです。

平日下り:144本
平日上り:151本
土休日下り:133本
土休日上り:134本


以下の系統については、運転区間内に待避駅が存在しない
(もしくは両端にしか存在しない)ため、
参考記録として扱います*。*但し全体順位は出します。

・伊勢中川~東青山(16.1㎞)
(平日は上下各18本、土休日は上下各13本)
・青山町~名張(10.7㎞)
(名張行きは平日12本、土休日11本、青山町行きは平日8本、土休日9本)
・名張→榛原(17.1㎞)(平日・土休日とも1本)
・五位堂→大和八木(7.7㎞)(平日・土休日とも2本)

因みにこれらを仮にランキングの対象とするならば、
1位は榛原5:19発名張行き各停(64.13km/h)となりますが、
今回はあくまでも参考記録扱いです。

また、早朝のごく一部を除いて名張で系統分割されていることを鑑みて、
名張以西・名張以東で分けていきます*。大阪線全体順位も出します。
*ただし当該列車についてはそのまま

IMG_7992


まずは名張以東からみていきます。

「特に速いやつ」

・平日下り
青山町7:11、21:43、22:34発(何れも伊勢中川行き)
走行距離29.7㎞、所要時間30分、表定速度59.4km/h
(全体では同率9位)

・土休日下り
青山町21:04発伊勢中川行き
所要時間29分、表定速度61.45㎞/h
(全体では単独2位)


・平日下り次点
名張5:35、6:04発(何れも伊勢中川行き)
走行距離40.4㎞、所要時間42分、表定速度57.71㎞/h
(全体では同率16位)

・土休日下り次点
名張21:28発伊勢中川行き
所要時間41分、表定速度59.12㎞/h
(全体では5位)

・平日上り
(走行距離、所要時間、表定速度は平日下りと同じのため省略)
伊勢中川6:12、20:33、20:57発(いずれも青山町行き)
(全体では同率15位)

・土休日上り
伊勢中川19:57発青山町行き
所要時間30分、表定速度59.40㎞/h
(全体では単独11位)

・平日上り次点
(走行距離、所要時間、表定速度は平日下りと同じのため省略)
伊勢中川10:12、15:12、22:43、23:13発(何れも名張行き)
(全体では同率18位)

・土休日上り次点
(走行距離、所要時間、表定速度は平日下りと同じのため省略)
伊勢中川10:12、15:12、23:13発(何れも名張行き)
(全体では同率12位)


この区間は名張以西と比較して駅間距離が開いており
特に榊原温泉口~伊勢中川間では、各駅停車であっても100㎞/h程度で
走行することがよくあります。


また、青山町や東青山で待避する列車も一部存在しますが、
大半の列車は終点駅まで後続の列車に追い抜かれることがありません
そのため、殆どの列車が表定速度50㎞/h以上となっています。

また、1往復山田線明星を始発・終着とする列車も運転されています。
走行距離60.2㎞、下りは66分の54.73㎞/h、上りは71分の50.87㎞/hです。



ではこの区間で「特に遅いやつ」はどのような感じなのでしょう?

・平日下り
名張9:12、10:12、15:10発(何れも伊勢中川行き)
所要時間48分、表定速度50.50㎞/h
(全体では同率38位)

・土休日下り
名張17:56発伊勢中川行き
所要時間50分、表定速度48.48㎞/h
(全体では単独40位)

・平日下り次点
名張5:35、16:10発(何れも伊勢中川行き)
所要時間47分、表定速度51.57㎞/h
(全体では同率36位)

・土休日下り次点
名張16:55発伊勢中川行き
所要時間49分、表定速度49.47㎞/h
(全体では単独40位)

・平日上り
伊勢中川8:22発名張行き
所要時間51分、表定速度47.53㎞/h
(全体では単独46位)

・土休日上り
(所要時間、表定速度は平日上りと同じ
伊勢中川7:33発名張行き
(全体では単独44位)


・平日上り次点
明星5:01発名張行き
走行距離60.2㎞、所要時間71分、表定速度50.87㎞/h
(全体では単独40位)

・土休日上り次点
伊勢中川8:24発
所要時間49分、所要時間49.47㎞/h
(全体では単独39位)

青山町また東青山で、後続の特急列車に抜かれる列車、
或いは青山町で大阪上本町方面から来る列車の接続を受ける列車等で、
表定速度が40㎞/h台後半の値が出ています。



IMG_7982

なお、参考記録となっている伊勢中川~東青山、
名張~青山町の区間について。

前者は概ね以下の通り。
所要時間16分の表定速度60.38㎞/h
(平日下り2位、土休日下り3位、平日・土休日上り1位)または
17分の56.82㎞/h


後者は所要時間11・12・13分のいずれかで、
表定速度は速い方から
58.36㎞/h(平日下り12位、土休日下り6位)、
53.50㎞/h(平日下り31位、土休日下り27位、平日上り29位、土休日上り24位)、
49.38㎞/h(平日下り41位、平日上り41位、土休日上り40位)
のいずれかとなっています。

同じ距離なのに所要時間が異なる理由としては、東青山ローカルは兎も角、
名張・青山町間の系統については、伊賀神戸における伊賀鉄道線との列車接続が
一つの原因
でしょう。


IMG_3093

名張(ごく一部は青山町)以東はどうでしょう?

この区間においては、急行毎時3本(伊勢中川又は五十鈴川、青山町、名張始発が各1本)、
名阪特急毎時2本、阪伊乙特急毎時1本に加え、大和朝倉以西において毎時3本区間準急が
運転されています。ラッシュ時間帯は区間準急の一部が準急になっていたり、
急行の一部が快速急行(青山町以西のみ、伊勢方面からの列車に関しては
名張で化ける)に変わっていたりします。
また、大和朝倉より東側において駅間距離が名張以西のそれと比較して
短く
なっています。また、急行をはじめとして列車本数も多くなるため、
各駅停車の表定速度は大幅に遅くなります



実際この区間の各駅停車で表定速度が40㎞/hを上回っている列車はごく僅かで、
殆どは30㎞/h台、ラッシュ時間帯の列車だと20㎞/h台もあります。

取り敢えず速い方から。

平日下り

大阪上本町5:40発名張行き
走行距離67.2㎞、所要時間92分、表定速度43.83㎞/h
(全体では単独42位)

土休日下り

高安5:01発大和朝倉行き
走行距離29.7㎞、所要時間46分、表定速度38.74㎞/h
(全体では単独43位)


平日下り次点

高安5:27発大和朝倉行き
所要時間43分、表定速度41.44㎞/h
(全体では単独45位)

土休日下り次点

大阪上本町17:56発名張行き
所要時間108分、表定速度37.33㎞/h
(全体では単独44位)


平日上り

青山町5:01発五位堂行き
走行距離50.8㎞、所要時間62分、表定速度49.16㎞/h
(全体では単独44位)

土休日上り

青山町5:02発五位堂行き
所要時間60分、表定速度50.80㎞/h
(全体では単独34位)


平日上り次点

名張5:00発五位堂行き
走行距離40.1㎞、所要時間49分、表定速度49.10㎞/h
(全体では単独45位)

土休日上り次点

名張5:00発五位堂行き
所要時間48分、表定速度50.13㎞/h
(全体では単独38位)

IMG_3103


駅間距離がある為に、各駅停車でもかなりの速度を出す
榛原~名張間を走行する列車がこの区間の上位をほぼ独占
している一方、
送り込み目的かつ、早朝で後続列車の待避も無いとはいえ、
当該区間を走行しない列車に関しても一部上位に食い込んでいます。

IMG_8029


なお、上り列車に関しては五位堂から急行に化ける列車が独占。
このうち青山町発に関しては、ここ最近になって設定された
名張を越える系統です。
元々は快速急行でしたが、一度急行に格下げされたのち、
2021年7月の変更で、五位堂まで各停格下げを受けました。

その為なのかどうかは知りませんが、青山町の上り始発に関しては
種別格下げを行うごとに繰り上がっています。
*快急の頃は5:10発だったが、今回の変更で平日に関しては5:01発になる。


では、逆に「遅すぎる」列車に関しても見ておきましょう。



IMG_7987


平日下り
大阪上本町17:10、18:40、19:40発河内国分行き
走行距離18.2㎞、所要時間44分、表定速度24.82㎞/h
(全体では同率141位)

土休日下り
(走行距離・所要時間・表定速度ともに平日下りと同じ)
大阪上本町17:00、17:43発河内国分行き
(全体では同率132位)

平日下り次点
大阪上本町7:00発河内国分行き
所要時間42分、表定速度26.00㎞/h
(全体では単独140位)

土休日下り次点
大阪上本町7:34、18:30発高安行き
走行距離12.2㎞、所要時間29分、表定速度25.24㎞/h
(全体では同率130位)

平日上り
高安7:50発大阪上本町行き
所要時間33分、表定速度22.00㎞/h
(全体では単独151位)
*ネタバレですが、今回出てくる列車の中で最も表定速度が遅い列車になります。


土休日上り
高安15:43、20:38発大阪上本町行き
所要時間29分、表定速度25.03㎞/h
(全体では同率133位)

平日上り次点
高安17:56、20:39発大阪上本町行き
所要時間31分、表定速度23.42㎞/h
(全体では同率148位)

土休日上り次点
高安14:43、16:46、19:20、19:37発大阪上本町行き
所要時間28分、表定速度25.93㎞/h
(全体では同率128位)

大阪上本町~高安・河内国分の系統が独占しています。

大阪上本町~高安間はほぼ終日にわたって運転されている系統で、
一度も途中駅で待避せず、21分程度で走破する列車もある一方、
大半の列車は少なくとも1回は途中駅で後続の上位種別の通過待ちを行います。


大阪上本町~河内国分間は、準急が走る平日夜ラッシュ時間帯に
多く運転される系統
で、一部は午前中にも運転されます。
大半の列車が高安で準急接続を行います。

また、ラッシュ時間帯の運転が主なため必然的に列車通過待ちも多く、
所要時間は殆どが30分台後半から40分台前半
となっています。

その上、これらの列車の走る区間は総じて駅間距離が短く、
各駅間の制限速度が80㎞/h未満なこともざらに
あります。


IMG_8168

奈良線

奈良線内では、以下の通り運転されています(阪神直通を除く)。

平日
上り39本、下り48本
土休日
上り33本、下り65本

奈良線では、以下の系統を参考記録として扱います。

・大和西大寺~奈良(4.4㎞)
平日上り12本、下り19本
土休日上り8本、下り13本


また、近鉄線内と阪神線直通とで別個集計しております。
ここでは近鉄線内のみ運転する列車について扱います。

奈良線の各駅停車の運行形態は結構複雑です。
平日・土休日とも(別で集計する阪神なんば線直通の)尼崎―東花園が
主な系統として、毎時3本程度運転されます。

また、平日の場合尼崎―大和西大寺(奈良)系統が毎時3本程度運転されています。
土日休日に関しては、大和西大寺・奈良始発は平日と同様ですが、
尼崎始発に関してはその大半が区間準急または準急として毎時3本程度運転されるため、
その補填として大阪難波から西大寺方面への各駅停車が毎時3本程度運転されます。
その他、瓢箪山始発、また東生駒始発/終着の列車がラッシュ時に設定されます。

その他の優等列車としては、
平日は神戸三宮~奈良間の快速急行が毎時2本、
大阪難波~奈良間の快速急行が毎時2本、急行が毎時2本運転されるダイヤで、
ラッシュ時は主に線内の快速急行が毎時2~3本程度増えるほか、
朝は上り方面の特急が、夕方~夜は下り方面の特急が毎時1~2本運転されます。

土休日は神戸三宮~奈良間の快速急行が毎時3本、
大阪難波~奈良間の急行が毎時3本運転されるダイヤとなっています。

待避可能駅は布施・八戸ノ里・東花園・瓢箪山・石切・東生駒で、
下り列車に関しては大阪難波でも行うことが可能です。

本数の多い大阪難波~東花園間においては、殆どの列車が
布施又は八戸ノ里で後続の列車に先を譲ります。

奈良線は石切~生駒間等、一部を除いて駅間距離が2㎞に満たない区間が多く
特に東大阪市内、石切~大阪難波にかけては、ほぼ1㎞ごとに駅が設置されています。
そのため各駅停車はそれほど速度を出せず、表定速度は軒並み30㎞/h台前半となっています。


・特に速いやつ

平日下り

東花園5:00、5:15発大和西大寺行き
走行距離16.5㎞、所要時間25分、表定速度39.60㎞/h
(全体では同率20位)

土休日下り
東花園5:56発大和西大寺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独14位)

平日下り次点
東花園6:15、6:37発大和西大寺行き
所要時間27分、表定速度36.67㎞/h
(全体では同率22位)

土休日下り次点
東花園5:15発大和西大寺行き
所要時間26分、表定速度38.08㎞/h
(全体では単独15位)

平日上り
奈良24:00発東花園行き
走行距離20.9㎞、所要時間31分、表定速度40.45㎞/h
(全体では単独13位)

土休日上り
奈良24:00発東花園行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独9位)

平日上り次点
大和西大寺23:29、23:42発東花園行き
走行距離16.5㎞、所要時間25分、表定速度39.60㎞/h
(全体では同率14位)

土休日上り次点
大和西大寺21:57発東花園行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独10位)
IMG_5991


全て東花園以東で、それも早朝または深夜帯に運転される列車のみです。
この時間帯は優等列車自体が殆ど走っておらず、
始発駅から終着駅まで先着する各停が多い
です。


一方、特に遅い列車はどんな感じなのでしょう?

平日下り
大阪難波23:25発大和西大寺行き
走行距離28.4㎞、所要時間60分、表定速度28.40㎞/h
(全体では単独48位)

土休日下り
大阪難波23:27発大和西大寺行き
所要時間58分、表定速度29.38㎞/h
(全体では単独65位)

平日下り次点
大阪難波8:07発大和西大寺行き
所要時間59分、表定速度28.88㎞/h
(全体では単独47位)

土休日下り次点
生駒22:45発大和西大寺行き
走行距離8.1㎞、所要時間16分、表定速度30.38㎞/h
(全体では単独64位)


平日上り
大和西大寺7:49発大阪難波行き
所要時間66分、表定速度25.82㎞/h
(全体では単独39位)

土休日上り
東花園20:12発大阪難波行き
走行距離11.9㎞、所要時間24分、表定速度29.75㎞/h
(全体では単独33位)

平日上り次点
大和西大寺7:33発大阪難波行き
所要時間65分、表定速度26.22㎞/h
(全体では単独38位)

土休日上り次点
東花園6:43発大阪難波行き
所要時間23分、表定速度31.04㎞/h
(全体では単独31位)


東花園以西の区間を含めて走行する列車が下位に集中します。
大阪難波~日本橋、布施~八戸ノ里間はそれぞれ駅間距離が短く
また朝ラッシュ時には、布施・八戸ノ里のどちらかもしくは両方で
優等列車の通過待ちを行う列車も多く、表定速度を押し下げる要因
になっています。

大阪難波・大和西大寺間の系統については、
生駒~石切間の新生駒トンネル区間で何とか大阪線の最遅列車よりも
表定速度を上回った感じ
です。

土休日の夜に1本だけ運転されている生駒始発の西大寺行きは、
生駒線で使用されている車両の送り込み回送を兼ねており、
奈良線内で運転される数少ない4両編成の一般列車です。
今回の変更で出発時間を繰り下げる上に、
後続の快急の通過待ちを東生駒で行うようになります。



IMG_6046

阪神なんば線直通系統

奈良線の各駅停車の内、阪神なんば線と相互直通運転を行っている列車
こちらで集計します。

運転本数
平日
大阪難波・尼崎方面:85本、東花園・奈良方面:84本
土休日
大阪難波・尼崎方面:85本、東花園・奈良方面:52本


阪神なんば線は伝法~大阪難波間において、
線形の関係上低速運転を強いられるうえ、駅間距離も離れておらず、
そこを通る関係上、表定速度は30㎞/h台を割るものも多い
です。
また、そこから先近鉄線内も高速運転ができない区間が続き、
表定速度が上がりません。


それではまず、特に速い列車から。

平日東花園・奈良方面
尼崎5:12発大和西大寺行き
走行距離38.5㎞、所要時間69分、表定速度33.48㎞/h
(全体では単独1位)

土休日東花園・奈良方面
尼崎4:50発大和西大寺行き
所要時間71分、表定速度32.54㎞/h
(全体では単独1位)


平日東花園・奈良方面次点
尼崎4:50発大和西大寺行き
所要時間71分、表定速度32.54㎞/h
(全体では単独2位)

土休日東花園・奈良方面次点
尼崎
9:14、10:14、10:54、11:14、11:54,12:14、12:54、13:14、13:54、14:14、
15:14、15:54、16:54、17:14、17:54、18:14発東花園行き

走行距離22.0㎞、所要時間41分、表定速度32.20㎞/h
(全体では同率2位)


平日大阪難波・尼崎方面
大和西大寺22:29発尼崎行き
走行距離38.5㎞、所要時間68分、表定速度33.97㎞/h
(全体では単独1位)

土休日大阪難波・尼崎方面
大和西大寺18:04、19:53発尼崎行き
所要時間69分、表定速度33.48㎞/h
(全体では同率1位)

平日大阪難波・尼崎方面次点
奈良10:07発尼崎行き
走行距離42.9㎞、所要時間78分、表定速度33.00㎞/h
(全体では単独2位)

土休日大阪難波・尼崎方面次点
大和西大寺17:37、19:13、22:53発尼崎行き
所要時間70分、表定速度33.00㎞/h
(全体では同率3位)

駅間距離の開く石切以西を走行する列車が上位に入る傾向にあります。
ただし土休日奈良方面行きに関しては、昼間の東花園行きが
終点まで逃げ切るダイヤとなっていること、また大半が東花園行き
(西大寺・奈良行きは合わせても10本に満たないうえ、朝晩しか走らない)の為、
大半の東花園行きが上位に入りました。


では、特に遅い列車はどうでしょう?

平日東花園・奈良方面
尼崎7:31、9:31、16:01発東花園行き
所要時間49分、表定速度26.94㎞/h
(全体では同率82位)

土休日東花園・奈良方面
尼崎19:49発大和西大寺行き
所要時間82分、表定速度28.17㎞/h
(全体では単独52位)

平日東花園・奈良方面次点
尼崎7:56、8:20、10:08発東花園行き
所要時間48分、表定速度27.50㎞/h
(全体では同率79位)

土休日東花園・奈良方面次点
尼崎8:52発大和西大寺行き
所要時間80分、表定速度28.88㎞/h
(全体では単独51位)

平日大阪難波・尼崎方面
瓢箪山7:57発尼崎行き
走行距離23.2㎞、所要時間60分、表定速度23.20㎞/h
(全体では単独85位)

土休日大阪難波・尼崎方面
東花園5:01発尼崎行き
所要時間48分、表定速度27.50㎞/h
(全体では単独85位)

平日大阪難波・尼崎方面次点
東生駒7:24発尼崎行き
走行距離31.6㎞、所要時間71分、表定速度26.70㎞/h
(全体では単独84位)

土休日大阪難波・尼崎方面次点
東花園8:12、8:21発尼崎行き
所要時間46分、表定速度28.70㎞/h
(全体では同率83位)


主に朝ラッシュ時間帯の尼崎~東花園間の列車が目立ちます。
その他、東生駒始発も2番目に遅い列車となっています。
これらの列車はラッシュ時間帯とだけあって、待避設備のある駅で
上位列車の通過待ち、もしくは接続を行う回数が多いです。

しかしまぁ、約23㎞を60分はかなり遅いですねぇ…。



IMG_6090

京都線

京都線では、次の系統を参考記録として扱います。
・新田辺~宮津(3.5㎞)
平日
上り6本、下り2本
土休日上り1本

また、橿原線・天理線に直通する列車は、ここで扱います。

それを踏まえたうえで、運転本数を纏めていきます。
上り
平日147本、土休日141本
下り
平日144本、土休日128本

京都線は、今回のダイヤ変更で各駅停車の運用が大幅に変わる路線です。
2021年7月のダイヤ変更で、新田辺を境にほとんどの列車を分断させ、
新田辺以北を6両、以南を4両とですみ分けた所、新田辺近くの踏切が
列車の入れ替え作業で開かずの踏切寸前に至ったことから、今回の変更で
その一部(大体50本ぐらい)を再び直通便とします。

京都線内の各駅停車は、主に橿原線(天理線)への直通
(京都・新田辺~天理・橿原神宮前)、
または線内で完結する列車(京都~新田辺・大和西大寺)が毎時4本程度
竹田から京都市営地下鉄烏丸線へ相互直通運転を行う列車
(新田辺~国際会館)が毎時1~2本運転程度されるダイヤとなっています。
そこに毎時4本程度(ラッシュ時はもう少し多くなる)の急行
(橿原神宮前・奈良~京都が基本で、時間帯によっては大和西大寺や
天理始発の他、烏丸線に直通する列車が設定される)
そして橿原・奈良方面からの特急が毎時4本(一部時間帯は伊勢方面から)
運転されています。

待避可能な駅としては高の原、新祝園、宮津、新田辺、大久保、向島、
上鳥羽口とあります。

終着駅である京都の駅構内があまりにも貧弱(駅構内限定で大阪難波と
比較すりゃマシだけど、そっちはそっちで奥の方に電留線がある)なため、
京都を出発する下りは多くても12~3本が限度です。

本数の多い時間帯は主に下り列車が上鳥羽口でいきなり特急に抜かれる、
という事もありますが、それ以外は軒並み向島まで先行して後続の列車に
先を譲る、というのが多いです。
(上りはその逆で向島以北は逃げ切る列車が殆ど)
急行との緩急接続は列車によってまちまちですが、
大体の場合は大久保・新田辺・新祝園のいずれかで行われます。


それでは特に速い列車について、見ていきましょう。


平日上り

大和西大寺5:33、20:44、21:26、23:52発新田辺行き
走行距離15㎞、所要時間22分、表定速度40.91㎞/h
(全体では同率2位)

土休日上り

大和西大寺6:58、21:51、22:49、23:15、24:07発新田辺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率2位)

平日上り次点

橿原神宮前20:22発新田辺行き
走行距離38.8㎞、所要時間60分、表定速度38.80㎞/h
(全体では単独6位)

土休日上り次点
大和西大寺5:16、15:57、21:23発新田辺行き
所要時間23分、表定速度39.13㎞/h
(全体では同率7位)

平日下り
新田辺5:00、22:43、23:13発大和西大寺行き
走行距離15㎞、所要時間22分、表定速度40.91㎞/h
(全体では同率2位)

土休日下り
新田辺5:00、11:34発大和西大寺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率1位)

平日下り次点
新田辺11:28、12:28発橿原神宮前行き
走行距離38.8㎞、所要時間59分、表定速度39.46㎞/h
(全体では同率5位)

土休日下り次点
新田辺6:35、7:40、23:48発大和西大寺行き
所要時間23分、表定速度39.13㎞/h
(全体では同率3位)

新田辺以南の列車が上位に入りました。
橿原線に直通している平日下りの2本、
上りの1本は何れも途中待避可能な平端・高の原・新祝園・宮津で
後続列車の通過待ちを行いません


毎時1~2本の特急、4本の急行(橿原線内は2本程度)が
走っている中、終点まで逃げ切る各駅停車、なかなかのモノです。



一方遅い列車はどうでしょう?

平日上り
大和西大寺6:39発京都行き
走行距離34.6㎞、所要時間75分、表定速度27.68㎞/h
(全体では単独147位)

土休日上り
新田辺11:19、11:33、11:42、12:33、13:33、14:33発京都行き
走行距離19.6㎞、所要時間41分、表定速度28.6㎞/h
(全体では同率136位)

平日上り次点

新田辺7:54、9:17発京都行き
所要時間42分、表定速度28.00㎞/h
(全体では同率145位)

土休日上り次点

新田辺9:19発京都行き
所要時間40分、所要時間29.40㎞/h
(全体では単独134位)

平日下り
京都8:14発新田辺行き
走行距離19.6㎞、所要時間44分、表定速度26.73㎞/h
(全体では単独144位)

土休日下り
京都9:37発新田辺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独128位)

平日下り次点
京都9:50発新田辺行き
所要時間43分、表定速度27.35㎞/h
(全体では単独143位)

土休日下り次点
京都9:48発新田辺行き
(所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独127位)

上りの1本を除き、新田辺~京都間の系統が入りました。
特に9時台の下りが何故そうなっているのかについては正直判りかねますが、
大久保で後続の急行の為に8分停車していることを考えると、
恐らく待避しないとその1本前の新田辺行きの入れ替えに支障を
きたすからでしょうか?


因みに参考記録となっている宮津~新田辺間ですが、
概ね所要時間5~6分で、表定速度35.00㎞/hまたは、
42.00㎞/hとなっています。


IMG_4885

橿原線・天理線

大和西大寺駅以南で運転される列車に関しては、
ここで集計します。
なお、天理線内のみの列車に関しては、今回集計の対象外です。

この区間で運転される列車は、以下の通りです。
平日
上り38本、下り30本
土休日
上り47本、下り36本


橿原線においては、京都線からの直通を含めて各駅停車は
毎時3~4本(天理線直通も時間帯によって)あります。
そして急行が毎時2本(時間帯により3本。天理線直通も一部)、
特急が毎時2本というダイヤで、平端以外に待避可能駅を持たない為、
上位列車との接続・通過待ちは当然平端でしか行われません。
また、天理線の列車であっても、
便によって平端で橿原神宮前行きの急行に追いつかれたり、
或いは天理からの大和西大寺行きが、橿原神宮前からの急行(特急)に
先を越されることもあります


それでは見ておきましょう。

まずは特に速い列車について。

平日上り
天理5:04、18:08発大和西大寺行き
走行距離14.4㎞、所要時間21分、表定速度41.14㎞/h
(全体では同率1位)

土休日上り
天理7:39、21:23発大和西大寺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率1位)

平日上り次点
橿原神宮前5:10、10:07、18:01、19:26、21:22発大和西大寺行き
走行距離23.8㎞、所要時間35分、表定速度40.80㎞/h
(全体では同率3位)

土休日上り次点
橿原神宮前15:42、19:44、21:37、23:00発大和西大寺行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率3位)


平日下り
大和西大寺12:07、13:07、15:07、24:20発天理行き
走行距離14.4㎞、所要時間20分、表定速度43.20㎞/h
(全体では同率1位)

土休日下り
大和西大寺12:07、24:20発天理行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率1位)

平日下り次点
大和西大寺21:52、23:15、24:01発天理行き
所要時間21分、表定速度41.14㎞/h
(全体では同率5位)

土休日下り次点
大和西大寺8:24、13:47、16:27、17:13、21:51、23:15、24:01発天理行き
(所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率3位)

下り列車に関しては、全て天理行きが占めました。
なお、一部の天理行きに関しては平端で急行を待つため、
25分程度の便もあります。
橿原神宮前・大和西大寺間については、平端での通過待ちもさることながら、
大和八木で大阪線との連絡待ちを行う列車もあり、それによって
表定速度が変動しやすいです。


特に遅い列車についても見ておきましょう。

平日上り
天理15:25発大和西大寺行き
走行距離14.4㎞、所要時間26分、表定速度33.23㎞/h
(全体では単独38位)

土休日上り
天理16:46、17:41発大和西大寺行き
所要時間29分、表定速度29.79㎞/h
(全体では同率46位)

平日上り次点
橿原神宮前18:24発大和西大寺行き
走行距離23.8㎞、所要時間41分、表定速度34.83㎞/h
(全体では単独37位)

土休日上り次点
天理10:15発大和西大寺行き
所要時間26分、表定速度33.23㎞/h
(全体では単独45位)

平日下り
大和西大寺18:24、18:54発天理行き
所要時間27分、表定速度32.00㎞/h
(全体では同率29位)

土休日下り
大和西大寺10:20発天理行き
(所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では単独36位)

平日下り次点
大和西大寺19:58発橿原神宮前行き
所要時間43分、表定速度33.21㎞/h
(全体では単独28位)

土休日下り次点
大和西大寺6:41、7:34発橿原神宮前行き
所要時間42分、表定速度34.00㎞/h
(全体では同率34位)

橿原線は待避可能駅自体が少なく、
とび抜けて速い列車も無ければその逆もありません

大体の列車が35㎞/h~40㎞/hの範囲に収まっています。
しかしながら、平端で待避を行ったり、
大和八木で接続待ちの為長めに停車時間をとっていたりする列車
には、
一部35㎞/hを下回る列車もあります。

IMG_0288

南大阪線

南大阪線では、次の系統を参考記録として扱います。

・橿原神宮前~尺土(7.4㎞)
(平日上り4本、下り5本、土休日下り4本)

南大阪線の各駅停車の大半は、
大阪阿部野橋~藤井寺間の折り返しまたは、
古市~橿原神宮前間の折り返し運転
で、しかも平日・土休日ともに
阪急張りのパターンダイヤを形成している
ことから、系統ごとの所要時間の差は
そこまで大きくありません


また、南大阪線は古市古墳群にある古墳等を避けて通る為、
河内天美~古市間の線形が非常に悪く、その中でもとりわけ藤井寺~道明寺間では、
一部区間で45㎞/h以下の速度制限が掛かります

一方、古市から橿原神宮前方面は峠越え区間こそあるものの、
先の区間と比較して速度が出やすく、各駅停車でも上位に位置する列車はほぼ間違いなく
こちらが絡んできます


その他吉野線・御所線・長野線直通がわずかながらに設定されています。
これらへの直通列車についてはここで集計しています。
それを踏まえてどれだけ運転されているのかについて、下記に示します。

平日
上り151本、下り154本
土休日
上り147本、下り146本


それでは見てみましょう。

まずは特に速い列車から。

平日上り
橿原神宮前7:50、11:16、11:45、12:15、12:45、13:15、13:45、15:15
21:26、22:38、23:22、23:38発古市行き

走行距離21.4㎞、所要時間29分、表定速度44.28㎞/h
(全体では同率1位)

土休日上り

橿原神宮前5:30、11:16、12:16、12:46、13:16、13:46、14:16、
21:43、22:23、23:38発古市行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率1位)

平日上り次点
橿原神宮前22:52、23:06発古市行き
所要時間30分、表定速度42.80㎞/h
(全体では同率13位)

土休日上り次点
橿原神宮前14:42、15:40、19:41、21:11、22:07、23:20発古市行き
所要時間30分、表定速度42.80㎞/h
(全体では同率11位)

平日下り
古市7:39、7:52、11:47、23:31、23:57発橿原神宮前行き
走行距離21.4㎞、所要時間29分、表定速度44.28㎞/h
(全体では同率2位)

土休日下り
古市5:35、23:57発橿原神宮前行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率2位)

平日下り次点
古市5:48、12:47、13:47発橿原神宮前行き
所要時間30分、表定速度42.80㎞/h
(全体では同率7位)

土休日下り
古市14:48発橿原神宮前行き
所要時間30分、表定速度42.80㎞/h
(全体では単独4位)

全て橿原神宮前~古市間の列車が独占しました。
この区間の途中駅で待避が可能なのは尺土のみで、
そこで待避を行わない列車が必然的に速い列車
となります。
なお、それ以外の列車も基本尺土で待避すること前提で
ダイヤが組まれており、どれだけ遅くても37分で走破
しています。


一方遅い列車はどうでしょう?

平日上り
藤井寺7:49、8:09発大阪阿部野橋行き
走行距離13.7㎞、所要時間37分、表定速度22.22㎞/h
(全体では同率150位)

土休日上り
藤井寺8:00、9:00、9:30発大阪阿部野橋行き
所要時間33分、表定速度24.91㎞/h
(全体では同率145位)

平日上り次点
藤井寺7:38、8:01、17:21発大阪阿部野橋行き
所要時間35分、表定速度23.49㎞/h
(全体では同率147位)

土休日上り次点
藤井寺7:19発大阪阿部野橋行き
所要時間30分、表定速度27.40㎞/h
(全体では単独144位)

平日下り
河内天美7:01発藤井寺行き
走行距離6.4㎞、所要時間17分、表定速度29.43㎞/h
(全体では単独154位)

土休日下り
大阪阿部野橋9:01発古市行き
走行距離18.3㎞、所要時間40分、表定速度27.45㎞/h
(全体では単独146位)

平日下り次点
大阪阿部野橋7:26発藤井寺行き
走行距離13.7㎞、所要時間33分、表定速度24.91㎞/h
(全体では単独153位)

土休日下り次点
大阪阿部野橋9:31、10:21、10:51、11:21、11:51、12:01、12:51、
13:31、14:51、17:11、19:51発古市行き
所要時間39分、表定速度28.15㎞/h
(全体では同率135位)


主に阿部野橋~藤井寺間の系統が入りました。
この区間は、概ね10分間隔で各停・準急(橿原神宮前または河内長野始発/終着)、
30分間隔で区間急行または急行(橿原神宮前または吉野始発/終着)、
30~1時間間隔で特急(吉野始発/終着)が
運転されていますが、平日になると河内長野始発/終着の急行、
さらに富田林始発/終着の準急が増える為(大体古市で増結)、
どうしても下位種別である各駅停車の所要時間は延びる一方
になります。

*なお待避を行わない場合、大阪阿部野橋~藤井寺間は最速24分、
大阪阿部野橋~古市間は31分で走破
します。

土休日下りに相当数が入った古市行きに関しては、藤井寺においても
上位種別の待避を行うため、藤井寺行きと比較して更に遅い
という結果になりました。

さて参考記録の橿原神宮前~尺土間ですが、概ね所要時間は11分で、
表定速度40.36㎞/hとなっています。


IMG_7255

吉野線

吉野線内だけで運転される列車については、ここで纏めます。
この路線を扱う理由ですが、

・(通過待ちが無いとはいえ)各駅停車だけでなく特急
(線内でも通過運転を行う)が運転されている
→所要時間が列車交換の待ち時間によって左右される

ことがその要因です。

吉野線は全区間に渡って単線で、葛・薬水・大和上市以外の全ての駅に
交換設備を有しています
。各駅停車の絶対数はそれほど多くありませんが、
南大阪線の一部の急行が区間急行に格下げされたこと、それ自体が
吉野線内各駅の地域輸送を担っていたこともあり、区間急行に格下げされた便について、
吉野線内を各駅停車として運転する方針
となったため、各駅停車の本数は実のところ
以前よりも増えていたりします


なお、送り込み要素の強い吉野~六田間4.5㎞の系統については、
参考記録とします。(平日上り3本、下り1本、土休日上り2本、下り1本)

この区間で運転されている列車は、以下の通りです。

平日
上り26本、下り24本
土休日
上り24本、下り17本

また、この路線ではそもそもの各駅停車自体がそこまで多くないため、
最上位、第2位(次点)、最下位手前(次点)、最下位と同時にやります


平日上り
吉野22:19発橿原神宮前行き
走行距離25.2㎞、所要時間42分、表定速度36.00㎞/h
(全体では単独2位)

吉野6:59発橿原神宮前行き
所要時間45分、表定速度33.60㎞/h
(全体では単独5位)

六田19:02発橿原神宮前行き
走行距離20.7㎞、所要時間45分、表定速度27.60㎞/h
(全体では単独25位)

六田7:55発橿原神宮前行き
所要時間49分、表定速度25.35㎞/h
(全体では単独26位)


土休日上り
吉野5:37発橿原神宮前行き
所要時間43分、表定速度35.16㎞/h
(全体では単独2位)

吉野19:32発橿原神宮前行き
所要時間44分、表定速度34.36㎞/h
(全体では単独3位)

吉野18:07発橿原神宮前行き
所要時間54分、表定速度28.00㎞/h
(全体では単独23位)

吉野15:07発橿原神宮前行き
所要時間55分、表定速度27.49㎞/h
(全体では単独24位)

上りに関しては概ね早朝・深夜帯の列車が速い列車になります。
列車本数自体がその時間は多くなく、交換待ちが殆ど無いために、
所要時間が短くなるというロジック
です。

遅い方の列車としては、平日は六田からの列車が占めました。
これらの列車が運転される時間はちょうどラッシュで、
交換待ちの回数が多くなるためです。

IMG_7006

またこの他にも、吉野口で接続するJR和歌山線との兼ね合いもあります。
吉野線、和歌山線ともそこまで本数が多い路線ではないため、
(全ての列車がとは言いませんが、大体の)双方の路線の列車が
接続を行う光景は、日常茶飯事です。

平日下り

橿原神宮前17:08発吉野口行き
走行距離9.5㎞、所要時間16分、表定速度35.63㎞/h
(全体では単独1位)

橿原神宮前23:29発六田行き
走行距離20.7㎞、所要時間35分、表定速度35.49㎞/h
(全体では単独2位)

橿原神宮前9:59、13:03、14:03発吉野行き
走行距離25.2㎞、所要時間53分、表定速度28.53㎞/h
(全体では同率21位)

橿原神宮前16:58発吉野行き
所要時間54分、表定速度28.00㎞/h
(全体では単独24位)

土休日下り

橿原神宮前20:32発吉野行き
所要時間42分、表定速度36.00㎞/h
(全体では単独1位)

橿原神宮前22:30発吉野行き
所要時間43分、表定速度35.16km/h
(全体では単独2位)

橿原神宮前12:04、14:30発吉野行き
所要時間53分、表定速度28.53㎞/h
(全体では同率15位)

橿原神宮前16:58発吉野行き
所要時間54分、表定速度28.00㎞/h
(全体では単独17位)

下り列車については、夕方~夜にかけて速くなる傾向があるようです。
列車本数の関係もあるのだと思いますが、まさか平日限定の2列車が
上位に入るのは正直予想外でした。

IMG_3892


名古屋線

残すところあと名古屋線、志摩線、鳥羽線、山田線の4路線だけとなりました。
このうち後者3路線は一括でやります。
ここでは、名古屋線内だけで運転される各駅停車について扱います。

なお、運転区間に待避駅が一切ない
四日市~塩浜間3.9㎞については、参考記録とします。
(平日上り5本、下り5本、土休日上り5本、下り6本)

それらを含めた全体の運転本数は次の通りです。

平日
上り103本、下り108本
土休日
上り94本、下り100本


名古屋線は名古屋~米野間と富田付近を除けば比較的線形がよく、
各駅停車も区間により80~90㎞/h、100㎞/hまで出すこともあります。
しかしながら急行毎時3本、特急毎時4本、四日市以北は準急毎時2本、
ラッシュ時になるとそれ以上の本数が運転
されているため、
各駅停車は正直速いとは言えません。
なんなら飛ばせる区間を走行しているにもかかわらず、表定速度が40㎞/hは
おろか、35m/hにも満たない列車が複数本存在します。

さて、どの列車が速く、どの列車が遅いのでしょう?

平日上り
伊勢中川21:42、23:23、23:51発白塚行き
走行距離17.1㎞、所要時間21分、表定速度48.86㎞/h
(全体では同率1位)

土休日上り
伊勢中川20:02、23:51発白塚行き
(走行距離・所要時間・表定速度は平日と同じ)
(全体では同率1位)

平日上り次点
伊勢中川22:44発白塚行き
所要時間23分、表定速度44.61㎞/h
(全体では単独9位)

土休日上り次点
伊勢中川8:15、23:23発白塚行き
所要時間22分、表定速度46.64㎞/h
(全体では同率8位)

平日下り
白子5:10発伊勢中川行き
走行距離25.9㎞、所要時間34分、表定速度45.71㎞/h
(全体では単独5位)

土休日下り
白子5:10発伊勢中川行き
所要時間33分、表定速度47.09㎞/h
(全体では単独1位)

平日下り次点
白塚15:50発津新町行き
走行距離7.1㎞、所要時間10分、表定速度42.60㎞/h
(全体では単独6位)

土休日下り次点
塩浜5:15発伊勢中川行き
走行距離38㎞、所要時間51分、表定速度44.71㎞/h
(全体では単独7位)


上りの特に速い列車については、早朝・深夜帯に送り込み目的で
運転される伊勢中川始発の白塚行きが独占状態です。

それもそのはず、この区間は局所的に速度を出せない区間こそ
存在するものの、伊勢中川~桃園や、久居~南が丘など、
100㎞/h程度で走行可能な区間が多いうえに、待避駅も
江戸橋以外存在しません。

無論、そこで待避を行う列車は僅かながらに存在しており、
遅い列車だと29分を要します。

一方下り列車については、早朝に運転される白子始発や塩浜始発、
また意外なところでは、夕方、津新町始発の増発目的で運転される
白塚始発が上位に入りました

白子始発に関しては上下各1本設定されており、下り列車は各駅停車です。
白塚始発は、上下とも数本設定されていますが、
下りで名古屋線内で完結する列車は意外と少なく、
平日・土休日とも1本のみです。


一方、遅い列車はどうでしょう?

平日上り
富吉8:08発名古屋行き
走行距離12.1㎞、所要時間29分、表定速度25.03㎞/h
(全体では単独103位)

土休日上り
富吉10:25発名古屋行き
所要時間30分、表定速度24.20㎞/h
(全体では単独94位)

平日上り次点
富吉6:51、7:40発名古屋行き
所要時間28分、表定速度25.93㎞/h
(全体では同率101位)

土休日上り次点
富吉8:17発名古屋行き
所要時間28分、表定速度25.93㎞/h
(全体では単独93位)

平日下り
名古屋18:05発富吉行き
走行距離12.1㎞、所要時間25分、表定速度29.04㎞/h
(全体では単独108位)

土休日下り
名古屋6:41、17:33発津新町行き
走行距離68.8㎞、所要時間137分、表定速度30.13㎞/h
(全体では同率99位)

平日下り次点
四日市18:45、19:45発津新町行き
走行距離31.9㎞、所要時間65分、表定速度29.45㎞/h
(全体では同率106位)

土休日下り次点
四日市16:02、19:00発津新町行き
所要時間63分、表定速度30.38㎞/h
(全体では同率97位)

上りに関しては全て富吉発名古屋行きが占めました。
富吉からの上り各駅停車は、列車によって富吉で準急接続を行ったり、
その隣の蟹江まで先行して準急を先に行かせたりと結構まちまち
です。

ラッシュ時になると、わざわざ優等列車1本先に行かせたところで、
その後ろにはまた別の優等列車が迫っていることはざら

四日市7時台に至っては上り急行だけで6本もある)、
その場合は蟹江まで先行して蟹江で優等列車複数本に道を譲ります
(列車によっては、準急と急行に蟹江で一度に緩急接続するのもある)

逆にダイヤに余裕があるときは、富吉で準急接続を行い、蟹江または
八田まで先行してそこでまた後続の優等列車の通過待ちを行う
、という事もあります。

昼間に関しては基本蟹江で急行に接続する、というのが多いようです。


一方下りに関しては、大半を津新町行きが占めました
名古屋線は準急を除く優等種別について、大阪線と違い、
ごくごく一部の列車を除いて名古屋線全体で運転されるため、
どうしても各駅停車に関しては、運転区間に限らず待避回数が嵩みます

特に四日市始発の列車については、待避可能な駅毎に待避しているか
もしくは急行・特急ともに停車する駅で長時間停車して、
接近している上位列車複数本に先行させるものもあります


なお、参考記録扱いの四日市ー塩浜間の列車ですが、
概ね所要時間は5~6分で、表定速度は46.80㎞/hもしくは
39.00㎞/hとなっています。


それでは最後の路線に行きましょう。

IMG_2866

山田線・鳥羽線・志摩線

主に伊勢中川始発で運転される列車、
また白塚以南で運転され、かつ伊勢中川を越える列車に
ついては、ここで纏めます。


この区間で運転される列車は以下の通りです。

平日
上り53本、下り54本
土休日
上り50本、下り55本

なお、速度の落ちる宮町~伊勢市を通らない、
鳥羽線内だけで運転される上下各1本(13.2㎞)および、
山田線伊勢中川始発下り明星行き(19.8㎞、平日・土休日とも1本)については、
参考記録として扱います。

この区間は各駅停車の本数が少なそうに見えますが、
山田線に限っては毎時4本確保されるほか、
列車によっては3・4両編成で運転されるものもあります。
これらで運転される列車は全て車掌が乗務します。

昼間は伊勢中川~鳥羽が毎時2本、志摩線区間が毎時1本で、
その殆どが2両編成のワンマン運転となっています。

なお、路線全体の特徴としては、
山田線・鳥羽線において、宮町~宇治山田間を除けば、
殆ど直線的に線路が敷かれており、また駅間距離もあることから、
どの列車もかなり速度を出します
また、この区間では名古屋から松阪までの急行が毎時2本、
名古屋から五十鈴川までの急行が毎時1本、そして大阪・名古屋から
特急が毎時3本運転され、朝晩は大阪方面からの急行が毎時1本、
特急も大阪方面の列車が毎時1本増えて毎時4本に(一部松阪止まり)、
更に大阪方面からの快速急行が松阪行き3本、鳥羽行きが1本運転されます。
まぁ簡単に言うと優等列車のメッカともいえるのがこの路線の特徴です。
待避駅の数も距離の割にそこそこ多く、山田線内では松阪・櫛田・明野・明星、
鳥羽線内でも五十鈴川・鳥羽で列車の待避が可能な構造になっています。


一方志摩線は、鳥羽~船津等、一部区間で単線区間がまだ残っており、
その区間は総じて速度が出ません
また、列車の本数も特急毎時2本、各駅停車毎時1本(時間により2本)と、
一気に減ります。

上位列車の待避は専ら白木駅で行いますが、殆どの列車は志摩線内で
完全先着します。

それでは速い列車についてみていきましょう。

平日上り
鳥羽8:40発明星行き
走行距離21.7㎞、所要時間27分、表定速度48.22㎞/h
(全体では単独2位)

土休日上り
鳥羽6:37、8:00発伊勢中川行き
走行距離41.5㎞、所要時間52分、表定速度47.88㎞/h
(全体では同率2位)

平日上り次点
鳥羽8:00発伊勢中川行き
(走行距離・所要時間・表定速度は上記と同様)
(全体では単独3位)

土休日上り次点
宇治山田5:04、7:53、21:42発伊勢中川行き
走行距離28.3㎞、所要時間36分、表定速度47.17㎞/h
(全体では同率4位)

平日下り
伊勢中川22:15、23:28発宇治山田行き
走行距離28.3㎞、所要時間36分、表定速度47.17㎞/h
(全体では同率3位)

土休日下り
明星5:06発鳥羽行き
走行距離21.7㎞、所要時間27分、表定速度48.22㎞/h
(全体では単独3位)

平日下り次点
明星5:06発鳥羽行き
所要時間28分、表定速度46.50㎞/h
(全体では単独5位)

土休日下り次点
伊勢中川6:21、8:12発鳥羽行き
走行距離41.5㎞、所要時間52分、表定速度47.88㎞/h
(全体では同率4位)

専ら山田線・鳥羽線で完結する列車が占めました。
理由は言わずもがなですが、速度が落ちる区間を通るとはいえ
比較的飛ばせる区間でのみ運転されている事
また上位列車の待避も少なければ少ないほど、
表定速度は上がります。

一方、遅い列車はどうでしょう?


平日上り
賢島6:06発鳥羽行き
走行距離24.5㎞、所要時間42分、表定速度35.00㎞/h
(全体では単独53位)

土休日上り
賢島7:05発鳥羽行き
所要時間40分、表定速度36.75㎞/h
(全体では単独50位)

平日上り次点
宇治山田6:59発白塚行き
走行距離45.4㎞、所要時間76分、表定速度35.84㎞/h
(全体では単独52位)

土休日上り次点
賢島14:13発伊勢中川行き
走行距離66㎞、所要時間107分、表定速度37.01㎞/h
(全体では単独49位)

平日下り
鳥羽8:20発賢島行き
走行距離24.5㎞、所要時間42分、表定速度35.00㎞/h
(全体では単独54位)

土休日下り
伊勢中川16:16発賢島行き
走行距離66㎞、所要時間109分、表定速度36.33㎞/h
(全体では単独55位)

平日下り次点
伊勢中川19:00発賢島行き
所要時間110分、表定速度36.00㎞/h
(全体では単独53位)

土休日下り次点
伊勢中川10:23発賢島行き
所要時間107分、表定速度37.01㎞/h
(全体では単独54位)

平日の上り1本を除いて、志摩線を走行する列車が入りました。
志摩線内で完結する列車に関しては、ただ単に所要時間が長いだけの話ですが、
伊勢中川方面から来る列車については理由が多岐にわたり、
ただ待避が多いだけなのもあれば、(先行列車の関係か何かで)
宇治山田などで時間調整のため停車時分が長めにとられている
というのもあります。

また、平日上りに1本だけ設定されている白塚行きは、
山田線内で運転される数少ない車掌が乗務する各駅停車の1本で、
主に名古屋線の急行で使用されるトイレ付4両編成がほぼ専属で入ります。
伊勢中川では、到着寸前に上り各駅停車が出ている関係で、
7分ほど停車します。

なお、参考記録として扱う鳥羽線内完結の列車及び、
伊勢中川発明星行きですが、

前者は上りが所要時間14分で表定速度56.57㎞/h、
下りが所要時間15分で表定速度52.80㎞/h、
後者が所要時間23分で表定速度51.65㎞/hを記録しています。



IMG_9910



路線ごとの記録としては、以上の通りとなります。
*今後資料編にて、各系統ごとの運転本数、平均所要時間、平均表定速度を
まとめたものを出したいと考えておりますので、その際は、
またよろしくお願いします。


全体としての所感ですが、
駅間距離、他の優等列車の運転本数、待避回数、そして路線状況により、
表定速度は大きく左右されます。
それだけでなく、接続路線の接続待ちを行ったり、先行列車の都合あるいは
線路容量の都合があったりで、待避が無いにもかかわらず停車時間が
長めにとられているために、表定速度が他の列車よりも遅い列車も
あるようです。

今回の記事はここまで。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村


鉄道コム


IMG_2941

ワンマン列車は、簡単に言うと運転士以外は乗務していない列車を指します。
地方で見られるローカル列車の大半は、輸送力減少に伴う収支悪化から、
人件費抑制を目的としてこれが恒常的に行われています。

近年では、大都市の路線でもワンマン運転を行う路線が増えました。

さてそのワンマン列車、どのように運賃収受をしているのか、
(そもそも鉄オタなら論ずるまでもありませんが)
何故その収受方法がとられているのか、その背景として
考えられることも含めて、書いていきたいと思います。


IMG_5196

①全ての時間、全ての駅ですべてのドアを開放

所謂都市型ワンマンと呼ばれる奴です。
主な採用例としては、

・近鉄
・阪急
・阪神
・神鉄
・京阪
・東急
・長野電鉄

等があります。


都市型ワンマンを行う背景として考えられるのは

・各駅に自動改札が設置されている
・ICカードの普及に伴い、現金による運賃収受の需要が減少した
・使う人が主に定期利用客(非定期利用客の利用をそれほど想定していない、
もしくは非定期利用客がどの駅を利用するかが大体決まっている)の為、
各駅で運賃収受にあたる必要性が薄い

この3点でしょうか。

1点目については、都市型ワンマンを行う環境が最も整備されている状況だと言えます。
都市型ワンマンは全てのドアを開放するため、どうしても運賃面に関して、
性善説に頼らざるを得ないという課題があります。

自動改札を設置している場合は、乗車駅から正規の運賃の範囲内を
満たした乗車券以外は撥ねられるので、運賃収受には最も向いていると言えます。

また、ICカード普及による都市型ワンマンへの転換を近年行ったところがあります。
それが近鉄名古屋線区の2両ワンマンで、2015年11月より実施されています。
無記名式のICカード普及もそうですが、記名式ICカードの普及も近年進んだことが、
都市型ワンマンへの転換に影響しなかったとは考えにくいです。


長野電鉄など、地方で都市型ワンマンを行う鉄道会社についてはその理由は
ハッキリとは分かりませんが、非定期利用客が集中する主要駅が
ある程度決まっているため、その駅を駅員配置駅としていることから、
都市型ワンマンを採用しても大きな問題にならないと判断されたのでしょうか。


IMG_3927

②一部のドアだけ開放する

恐らくワンマン運転と聞いて想像する人が多いのはこちらでしょう。
基本的には、無人駅において進行方向一番前の車両の一部のドアを
開放する、というのが一般的かと思います。

主な採用路線としては、
・JR東海
・JR四国
・和歌山電鐵
・伊賀鉄道
等が挙げられます。

この方式を行う路線の特徴としては、
・ICカードの整備が進んでいない
・無人駅が多く、自動改札の整備が進んでいない
・そもそも輸送人員が都市型ワンマンを行っている路線と比べて少ない

この3点が挙げられそうです。

ICカードの普及が無いという事は、現金による運賃収受が
生命線となってくる以上、みすみす全ての扉を開けて…
というわけにはいきません。
こういった路線は輸送人員が都市部と比べて少なく、設備投資をしようにも…
という別の側面での問題もあります。


IMG_7879

JR四国は、恐らく運賃収受に関しては相当思想が強い力を入れていると
思われる会社なんですが、こちらは2両編成以上でワンマン運転を実施する際、
進行方向前寄り以外の車両を開放しない(それ以外は回送扱い)ことにしています。


*尤もこの会社、自動改札ロクに整備されていないわ、ICカードの
利用できる範囲も限られているわで、車掌乗務の列車でも運賃収受には
相当力を入れています。何なら無人駅の駅改札(もしくは駅改札への通路)に
近い側の乗務員室でドアの操作を行うため、区間によっては1駅ごとに
車内を移動する車掌の姿を見ることがよくあります。



皆さんの沿線のワンマン列車は都市型?それとも普通のワンマン?
今回の記事はここまで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。


にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ JRへ
にほんブログ村

鉄道コム







IMG_2779

近鉄では、南大阪線およびけいはんな線で使用される車両の検査時、
検査機能のある五位堂まで当該車両の輸送を担う電動貨車があります。

それぞれモト77・78、モト97・98が該当します。

IMG_2738

車両の誕生は95・96が1960年、77・78は1961年と、
車歴に関しては、現在近鉄で営業運転に用いているどの車両よりも古いです。

足回りに関しては廃車となった車両の流用品を用いており、
現在は2410系や養老鉄道600・610系と殆ど同じ足回りになっています。

IMG_0109


IMG_0108

IMG_0106

さてこの車両の存在目的としては、軌道幅、或いは集電方式が異なるために、
大阪線や奈良線等で自走ができない車両の台車または集電装置を搭載したり、
レールを輸送したりというものがある訳なんですが、
これ、何時まで走らせるんですかね?

77・78に関しては足回りはおろか車体にも結構手を加えて
新車同然の改良をしたらしいんですが、それを差し引いても既に60年選手。

台車部の検査も五位堂で実施されている事、また東生駒から五位堂まで
ある程度距離があること考えると、電動貨車の存在を無視することができないため、
そうなってくると新造もしくは既存の旅客車両の改造、という事にも
なるのかと思いますが、さてどうなることやら。

今回の記事はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

鉄道コム、ブログ村へのアクセスよろしくお願いします。

にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村

鉄道コム

↑このページのトップヘ