ダイヤ改正等で終わるものもあれば、始まるものもあります。
今回は、ダイヤ改正に当たって始まる物事を紹介していきます。
今回は近鉄電車限定ですので、ここからは「ダイヤ変更」の文言を使用します。
①大阪線快速急行 宇治山田行き・鳥羽行き設定
始動というより、寧ろ再開といった方が正しいです。この話は以前にも
取り上げております。
鳥羽行きに関しては5200系が充当する可能性が高まっており、
注目の列車の一つです。
五十鈴川行きに関しては、消滅を免れたものの、土日休日の1本のみに
減少しました。
平日朝に運転されている便(3821列車)に関しても、
青山町までに短縮されます。
②大阪線快速急行 名張始発 午前設定
こちらも取り上げたはずです。
現在の3522列車のスジが鳥羽始発として快速急行で残る一方、
それ以外の3520・8520・8620の3列車が急行に格下げされ、
うち3520列車、8620列車のスジが何れも名張行き急行として存続し、
且つ名張から快速急行に種別を変え、大阪まで直通します。
8520列車のスジも名張行き急行として運用されますが、
こちらは名張で快速急行への種別変更は実施しないようです。
なお、3520列車は五十鈴川、8520・8620列車のスジは松阪始発で
運転されます。
これに伴い、東青山行きが早朝時間帯に増発されます。
(実質青山町行きの削減)
これらの一部は榊原温泉口又は東青山で若干時間差はありますが
接続を行います。
これにより、川合高岡・伊勢石橋・大三へのアクセスおよび、
この3駅からの大阪方面への通勤・通学、
また、伊賀上津からの通勤・通学需要に特化したダイヤとなります。
③大阪線 普通・区間準急・準急行先に大和朝倉・五位堂を追加
この後掲載する内容に深くかかわっています。
今回のダイヤ変更では、普通・区間準急・準急の行先に大和朝倉・五位堂行きが
それぞれ追加されます。
五位堂行きに関しては、普通・準急は従来からあったのでそれが若干
増便されます。
区間準急は五位堂始発は現行でも設定されていますが、
五位堂止めは現行設定されていません。
大和朝倉行きは何れも初めての設定となります。
以前から緊急時の行先として、大和朝倉行きというものは存在していましたが、
定期列車での設定は、今回が初めてとなります。
なお、従来通り榛原行きも1時間に1本運転されます。
名張行きに関してはダイヤ変更でさらに減便されます。
(何れも少数の設定なのが、今回でより少なく、この3種別ではレア行き先に)
④大阪線急行 停車駅に大和朝倉・長谷寺追加
今回のダイヤ変更のおもな見どころその2
以前から臨時停車の実績にある長谷寺と、殆ど通過しかしてこなかった大和朝倉に、
急行が停車するようになります。
その為、この2駅の列車本数は現行の
区間準急3から、急行3 区間準急1の4本になり、
結果的に増便となります。
(その区間を通過する列車に関しては、区間準急が3→1となるため、総合的には
減少します)
⑤名古屋線・山田線普通列車 津新町行き・伊勢中川行き増便
こちらはどちらかと営業区間の短縮という表現が正しいでしょうか?
こちらもなぜこうなったかの理由をこの後掲載します。
現在は白塚行きと伊勢中川行きで構成される名古屋線の普通列車は、
昼間は全て津新町行きに統一されます。
(富吉行きなどに関しては、この限りではありません)
山田線に関しては、現在白塚行きと伊勢中川行きで構成されています。
このうち白塚行きは終点の白塚で、名古屋行きに連絡することになっていましたが、
今回のダイヤ変更で全て伊勢中川止まりとなります。
何れも急行との接続を重視したものとなっており、
松ヶ崎・伊勢中原方面から名古屋方面への所要時間が従来より短縮されます。
⑥名古屋線急行 停車駅に桃園・南が丘追加
⑤に関連して、名古屋線の急行が桃園と南が丘の2駅に停車します。
これに伴い、江戸橋~伊勢中川間の各駅に停車することになり、
直近で折り返し設備の整っている津新町まで、普通列車の運転が短縮となります。
普通列車と急行に関しては、朝晩の一部を除いて白子で接続をとります。
これは上下線ともに共通です。
なお、大和朝倉・長谷寺と同様、桃園と南が丘に昼間停車する列車の本数は
増加します。
(現行普通2→次回変更で急行3)
⑦京都線 特急運転形態の変更
現行1時間当たり3本で、うち1本を橿原神宮前行き、奈良行きの連結で運転している
京都線の特急ですが、今回のダイヤ変更で1時間4本に増便されます。
…とは言いますが、実際のところは1時間1本の併結特急が
併結ではなくなるだけです。
その為、見た目の本数は増えたことになりますが、
実際は全くと言っていいほど変わりません。
⑧京伊特急に名張始発が登場、更に土日休日の1本の停車駅に西ノ京を停車など
現在1日4往復の京伊特急ですが、
今回の変更から名張を始発とする列車が追加されます。
また、一部列車が松阪始発に変更され、平日・土日休日ともに
松阪~賢島間では減便されます。
一方名張(土日休日は松阪)~京都に関しては増便されます。
(1日5往復)
更に、現行では全列車が通過する西ノ京駅に、土日休日の京都行き1本が
停車するようになります。
これは、橿原神宮始発の特急が削減されることに伴っています。
⑨大阪線 上り区間準急・準急高安~大阪上本町間6連統一
現在両種別ともに数が少ないながらも10両で運転している準急と区間準急。
下りに関しては、快速急行の折り返しがそれらに充当されることが数多く
あるため、これからも10連は存続しますが、上りの10連に関しては、
今回の変更をもって全て6連に統一となります。
その代わりに、高安を始発とする準急を増便するとのこと。
この他、河内国分始発の準急が設定されたりなど、
今回の一般列車は、特に大阪線で大きく弄られています。
この他にも変更点が多々存在しますが、
今回目立ったのは上記9点です。
今回のダイヤ変更、
小幅とは言いますが主的にはかなり大きなものだったと思います。
特に大阪線・名古屋線の一般列車は、長距離を中心にほぼ白紙にしたといっても
良いほどの大きなものでした。
このダイヤ変更で、伊賀線との接続もかなり改善される
(対急行。上下線ともに1時間2本ともに伊賀線と15分程度の待ちで接続)
ので、昼間も何のためらいもなく(?)上野に出かけることができますww
それでは~
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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