2020年11月


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三連休最終日の11月23日、阪急神戸本線六甲駅西側で、
サイドブレーキの引き忘れ(と考えられている。まだ確定ではない)により無人で坂を
下ってきた自動車と特急が衝突。

当該車両(8000系8000F)の進行方向1両目、8000号車が脱線し、
また自動車を巻き込んだことで信号設備が破壊されたことから、
事故現場を含む夙川~新開地間が翌日の午前中まで、運転見合わせを
余儀なくされました。

12月中に検査のため運用離脱が公式に発表されていた復刻装飾の車両が
事故に巻き込まれたことで、巷では大きな騒ぎになりました。



また翌日は平日だったこともあり、通勤・通学客への影響が容易に想定されました。

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事故直後からJR及び阪神電車が振り替え輸送にあたることとなりました。




ところが翌日の朝ラッシュの真っただ中にJR線で輸送障害が発生し、
また阪急もこの時点で夙川以西は不通であったため、阪神間輸送が大混乱に陥りました。


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唯一輸送障害が発生しなかった阪神電車が阪神間輸送の維持に貢献しました。

まず実施したものとして…

・快速急行の今津駅臨時停車
・新開地駅への普通車延長運転




これによって

・新開地へ向かう電車が一定数確保された
・西宮から三宮方面への輸送手段が一時的に増強された

という効果がありました。


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まず、今津に何故快速急行を停車させたのか。

今津駅には阪神と阪急の路線があり、
うち阪急の路線は西宮北口を結ぶ路線です。

この路線が機能したことで西宮北口から西側への輸送手段の断絶が
回避されました。それでも、この路線で運転される車両が3両編成で
あったがために、一定数の積み残しは回避できなかったようです。



また、今津駅に快速急行が停車するのは平日の日中、土休日に限られ、
それ以外の時間帯で停車するのは普通車・区間急行・急行・区間特急に限られます。

しかも区間急行・区間特急は平日で梅田行きのみ、急行は基本西宮止まりの為、
西宮よりも西へ行く電車は普通車以外設定されていません。


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勿論普通車は西宮で直通特急ないし特急に連絡するのですが、普通車で運転される
車両は全て4両編成の為、阪急からの乗客全てを普通車に依存した場合、積み残しはおろか
混雑による遅延が容易に予想されます。


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そこで、一部近鉄車が充当される快速急行を今津に臨時停車させることで、
三宮方面への輸送需要の分散を図ったというのが管理人の見方です。


この3路線は競合関係にあり、通る場所も殆ど同じという特徴があります。
阪神間の到達が最も短時間なのがJRということもあり、競争はJRが優位に
立っている状態ですが、阪急・阪神は高頻度運転や地域間輸送の強化で
対抗しています。


またどこかで輸送障害発生した時に、それ以外の路線で輸送を補うということが
容易な区間ではありますが、2社が同時に輸送障害に巻き込まれたことで、
その輸送機能の維持が危ぶまれました。


もし3者とも輸送障害が発生していた時のことを考えると、
本当にろくなことがありません。


都市間輸送においては、2社以上の並行路線の存在がいかに重要であるか、
改めて考えさせられた次第です。




それでは今回はここまで。

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名阪甲特急に充当されるひのとりこと、80000系が増備され、
11月21日から8両固定編成が新たに定期運用に就き、話題となっていますね。


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そんな中、アーバンライナーこと21000系、21020系の運用の一部が
ひのとりに置き換えられたことに伴い、それ以外の汎用車運用にも
変更が生じることとなりました。

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新塗装の対象外となり、今年度末の運用撤退が公式発表されている
12200系は、更にその運用数を減らしました。

これに伴い、少なくとも土日に関しては以下の系統で見られることは
無くなりました。

阪奈・阪伊



それ以外の系統に関しては今のところ運用が辛うじて残っている状況です。
今回はそれをまとめたものとなります。


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まずは名伊系統から。

2編成定期運用が残っており、変更が無ければ2本とも運用入りします。
編成はそれぞれNS49・51で、いずれも4両編成です。

土休日においてはコンセント付きの2両と編成を組成し、
名古屋方にNSが連結されます。


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充当される列車は以下の通りです。

系統①612・7115・7314・1713・1912・2115

系統②713・912・1313・1512・0167・0120

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このうち②に関しては713・912レは未確認ですが、少なくとも日・月と運用が
NS充当であるため、恐らく当面の間入るとみてもいいでしょう。

また唯一名阪運用に充当される運用でもあります。
この三連休はNS51が連日充当されました。




次は京奈・京橿系統です。


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定期運用が残っているのはNS39のみで、京奈1往復、京橿2往復に充当されます。


西大寺に入出庫する流れで、

906・919・1118・1219・4318・4407に充当されます。

他の編成との併結は無く、スナックで残る唯一の単独運用となりそうです。



また定期運用を離脱した編成のうち、現在4連3本および
2連4本(元々3本だったところ、NS40の中間が外されてN40化した)が解体されていません。

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高安北側の容量の関係と考えるのが自然ですが、
正月輸送の臨時増結に一部回されるのではという予測もあるようです。



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実際、NS56に関してはシートカバーを付けたままの回送されたほか、
11月21日を迎えることなく離脱したNS33もまだ廃車されるに至っていません。



この結果は恐らく12月上旬の公式発表で決着するでしょうが、いずれにせよ
定期運用で記録できる機会は大幅に減少し、いよいよ引退の2文字が現実味を帯びてきました。

今後の動向については要観察として、公式発表を待とうかと思います。



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