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2019年の春、高校卒業を自分で祝うという趣旨の下四国一周を
青春18きっぷを使用して実施しました。

殆どの区間は各駅停車で移動したのですが、
どうしても移動上の制約が絡んだ関係で、

須崎→窪川
伊予大洲→松山
伊予西条→伊予北条
徳島→引田

と、少なくとも4回特急列車を利用しました。
うち須崎→窪川以外は、一度各駅停車でも利用したのでまぁいいとして、
須崎→窪川間は各駅停車で踏破しなかったので、今春にでも再チャレンジしようかと
窺っているところです。



そこで、実際にJR四国を各駅停車だけで移動するとどれだけの時間が掛かるのか、
管理人が四国1周を実行した2019年のダイヤを参考に考えてみたいと思います。

まず条件としては以下です。

・一部駅を通過する列車の使用は禁止
・一度各駅停車で乗り通した区間に限り快速・特急列車の利用を可能とする
・飲食時間は一切考慮しない(列車待ち時間を利用しての調達はその是非を問わないものとする)

またどこから進めば最も早く到着できるのか、ということにも注目して、

四国四県の県庁所在地に位置する
徳島・高松・松山・高知をそれぞれ出発点として設定し、
そこから時計回りに周回することとし、
実際どれだけの時間が掛かるのかを算出します。

但し、出発駅に到達するまでの間にすべての路線の全ての駅を
辿っていなければなりません。

また、計算する上での注意点を数点。

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牟岐線は2019年時点では海部駅までの営業でしたが、
DMV化に伴い阿波海南~海部間が阿佐海岸鉄道に経営権が譲渡されています。

そのため、牟岐線は阿波海南駅を終着駅とします。


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本四備讃線については、坂出児島間の各駅停車が存在しないため、
この区間に限り最初から快速マリンライナーの自由席に限り利用を可能とします。

また、基本的に始発列車スタートで動くという鬼畜極まりない時間設定になっていますので、
あくまでその場のノリで書いたネタ記事であることをご理解ください。






それでは徳島駅発着から計算します。


1日目
徳島5:44→阿波海南8:03/8:16→徳島10:41/11:45→阿波池田13:46/13:49→高知16:06

総移動距離 312.3㎞
牟岐線1往復(155.6㎞)+徳島線0.5往復(74.0㎞)+土讃線阿波池田→高知(82.7㎞)


1日目で全線制覇したのは牟岐線と徳島線。
本来であれば須崎連絡で窪川まで向かうことができますが、
そこから先の予土線との接続が悪く、仮にこのまま乗り継いで窪川まで向かったとしても、
19時30分の時点で列車が無く繋がらないので高知で打ち切り。

2日目
高知5:39→窪川7:59/9:40→宇和島12:23/14:15→(長浜経由)→松山17:10/17:37→(内子経由)
→伊予大洲19:28/19:51→(内子経由・特急宇和海)→松山20:30/21:59→伊予西条23:45

総移動距離435.4㎞
土讃線高知→窪川(72.1㎞)+予土線0.5往復(82.2㎞)

+予讃線宇和島→伊予大洲(48.1㎞)
+予讃線伊予大洲→伊予長浜→松山(55.3㎞)
+予讃線・内子線伊予大洲松山間1往復(97.6㎞)
+予讃線松山→伊予西条(80.1㎞)


高知を早朝に発ったはいいものの、窪川及び宇和島での接続が悪く、
双方で1時間以上の待ち時間があります。

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宇和島に関して言えば、駅からそう遠くないところに宇和島城址があるので、
列車待ちを利用して訪れてもよさそうです。

また、内子経由では帰りに限り特急列車を1本利用しています。


3日目

伊予西条6:14→高松9:05/9:23→(快速マリンライナー18号)→児島9:54/10:20
→(快速マリンライナー19号)→坂出10:35/10:59→琴平11:32/11:56→阿波池田12:48/13:22
→(特急南風14号)→多度津13:57/14:00→(快速サンポート南風リレー)→高松14:33/15:45
→池谷18:04/18:28→鳴門18:46/18:51→徳島19:31


総移動距離…464.4㎞

伊予西条→高松…114.3㎞
高松→児島…44㎞
児島→坂出22.7㎞
坂出→琴平…22.7㎞
琴平→阿波池田…32.6㎞
阿波池田→高松76.6㎞
高徳線0.5往復…74.5㎞
鳴門線1往復…17㎞


徳島駅出発から61時間47分で1周ができました。
香川県内は比較的列車の接続が良好ですが、土讃線の琴平以南の接続が芳しくなく、
高松経由で児島まで向かっても十分に間に合うレベルでした。


阿波池田から多度津の区間に限り特急を利用しています。





続いて高松駅スタートの場合

1日目
高松5:44→池谷7:31/7:51→鳴門8:09/8:14→徳島9:04/9:30→阿波海南11:35/12:05
→徳島14:11/14:33→阿波池田16:43/17:38→高知20:26

総移動距離403.8㎞
高徳線0.5往復…74.5㎞
鳴門線1往復…17㎞
牟岐線1往復…155.6㎞
徳島線0.5往復…74㎞
土讃線阿波池田→高知…82.7㎞

1日目にして高松から徳島を経由して高知まで来ました。

実は阿波池田では徳島線の列車到着後すぐに土讃線へ乗り継ぎできるよう
ダイヤ設定されていますが、その列車自体は新改を通過するため、
この趣旨から外れることとなります。



2日目は徳島出発の2日目と重複するため省略します。


3日目

伊予西条6:14→坂出8:25/8:36→(快速マリンライナー14号)→児島8:53/9:09→坂出9:24/9:27
→(快速サンポート南風リレー)→多度津9:37/9:50→琴平10:06/11:56→阿波池田12:48/13:22
→(特急南風14号)→多度津13:57/14:31→高松15:19


総移動距離270.3㎞

伊予西条→坂出…93㎞
坂出児島1往復…45.4㎞
坂出→多度津…11.4㎞
多度津→琴平…11.3㎞
琴平→阿波池田…32.6㎞
阿波池田→高松…76.6㎞


高松出発から57時間35分で全行程が終了しました。


香川県内の列車の接続が非常に良かったことに加え、
徳島県内も列車本数の少ない牟岐線と徳島線の末端区間へと
向かう列車の乗り継ぎが非常によく、1日目で大幅な距離を稼いだとも言えます。



では次は松山駅出発の場合

1日目
松山6:42→伊予西条8:42/8:47→多度津10:50/11:39→阿波池田12:48/13:22→(特急南風12号)
→多度津13:57/14:31→高松15:19/15:40→(快速マリンライナー44号)→児島16:10/16:35
→(快速マリンライナー45号)→高松17:05/18:33→池谷20:35/20:38→鳴門20:55/21:04
→徳島21:40

総移動距離…551.7㎞

松山→多度津…161.7㎞
多度津阿波池田間1往復…87.8㎞
多度津→高松…32.7㎞
高松児島間1往復…88㎞
高徳線0.5往復…74.5㎞
鳴門線1往復…17㎞


相当稼ぎました。

列車接続はまちまちながら、1列車の乗車距離が長距離に及んだことも
一因としては上げられそうです。

ここから先
2日目…徳島発1日目
と重複するので、ここは省略します。


3日目
徳島出発2日目宇和島までは同ルート

宇和島14:15→伊予大洲15:35/16:24→(内子経由)伊予市17:33/18:14→(長浜経由)
→伊予大洲19:28/19:32→(内子経由)→伊予市20:29/20:35→松山20:52

総移動距離…332.1㎞

154.3㎞(徳島発2日目と同ルート)

宇和島→伊予大洲…48.1㎞
内子経由伊予大洲伊予市間1往復…74.4㎞
長浜経由伊予市→伊予大洲…43.7㎞
伊予市→松山…11.6㎞


松山出発から62時間10分を要して1周が完了しました。
序盤こそハイペースだったものの、中盤以降高知県内で失速。

高松出発はおろか、徳島出発にも後れを取る結果となりました。



最後に高知出発の場合です。

1日目は徳島発の2日目と、
2日目は同3日目と、
3日目は同1日目を辿れば問題ありません。

全行程で58時間22分を要します。


改めて整理しましょう。

1位:高松駅出発…57時間35分(うち待ち時間12時間11分)
2位:高知駅出発…58時間22分(うち待ち時間11時間2分)
3位:徳島駅出発…61時間47分(うち待ち時間11時間2分)
4位:松山駅出発…62時間10分(うち待ち時間11時間1分)


こんな感じとなりました。

意外にも松山駅出発は待ち時間が最も短く、その代わりに所要時間が
最も長いという結果になりました。

列車同士のつながりがあまり良くない高知駅出発が2位に終わったのは恐らく、
高知駅周辺から出ている路線が1路線しかなく、わざわざ1度戻って折り返す必要性が
ないからではないかと推測されます。



今年のダイヤ改正で列車時刻等が変更になるため、
またもう一度同様の企画をやってみようと思います。
その時はよろしくお願いします。



それでは。

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