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大概どこの鉄道においてもA駅からB駅まではB駅行き〇〇〇〇列車で、
B駅から先C駅まではC駅行き××××列車と、列番を変えて継続運行される
列車はいたりするものです。

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例えば吉野線の各駅停車。ごく一部を除いて南大阪線内では
準急・区間急行・急行のいずれかで運行され、橿原神宮前で
種別・行先共に変更される列車が特に平日夕ラッシュ時を中心に
数多く見られます。


殆どは準急・区間急行・急行共にその行先に対応した方向幕が
備えられていないという理由から出てくるものです。

*線内で専用の方向幕設けられているのは橿原神宮前・吉野を除くと
壺阪山・吉野口・下市口・六田とありますが、優等種別は殆ど
下市口行き以外の方向幕を持っていない


しかしながら、専用の方向幕を抱えているにもかかわらず途中駅で
列番および行先を変更する列車も少なからず存在します。

そんな中でも種別が変更されない列車に絞って今回取り扱うことにします。


なお、ここで取り扱っているのはほんの一部です。
この他にもちょくちょく運行されているということを先に断っておきます。




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その1

大阪上本町6時16分発(土休日6時15分発)名張行き各駅停車
→名張8時08分発(土休日8時03分発)青山町行き各駅停車


恐らくここでは耳にタコができるレベルで書いてきたかもしれませんが、
実質大阪上本町から青山町まで全区間各駅停車で下る唯一の列車です。

何故種別は同じなのに名張で区切りをつけているか、という疑問について。

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まず一つ目は、各駅停車・区間準急・準急の運行系統が名張で分断されていること。
これらの列番の下二桁目で、4が付く列車は大和八木~名張を始発・終着とするものとなっています。

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一方名張より先、青山町・東青山・伊勢中川を始発・終着とする列車の
下二桁目は9が付きます。しかしそれだけで説明がつくかというと、そうでもありません。

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なぜなら阪伊急行・快速急行の下二桁目は列車関係なく2が付くからです。
他の理由を考える必要があります。


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名張では、そこに停車するほとんどの列車で、乗務員が入れ替わります。
これは名張が乗務員区の境界となっているためです。

名張から大阪方面は高安列車区、名張から賢島方面は明星列車区の乗務員が
担当するのが基本です。

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一部の青山町行き急行・快速急行(特に名張で特急の通過待ちをしない列車)に関しては
高安列車区の乗務員が担当することもありますが、ごく少数です。



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その2

名古屋22時55分発四日市行き普通→四日市24時15分発塩浜行き普通

土休日ダイヤです。


四日市到着後、名古屋から来る最終四日市行き急行の待ちを行うため、
およそ20分間停車します。

名古屋始発の塩浜行き普通列車も1日数本運転されていますが、
そちらは四日市で長時間停車しないため、列番を変えることなく
終点まで向かいます。


恐らく列番を変える理由としては長時間停車以外には
考えられないと思われますが、それ以外の理由をご存知であれば
ぜひ非お知らせいただければと思います。


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その3

壺阪山23時08分発橿原神宮前行き各駅停車
→橿原神宮前23時22分発古市行き各駅停車


なぜこのような設定となっているのか個人的に理解不明なのがこのペア。
吉野・六田―古市・大阪阿部野橋間の各駅停車は朝晩にわずかながら設定されており、
列番についても下二桁目が「2」となっています。

一方吉野線内だけで運行される列車については、下二桁目に9が
割り振られています。


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吉野方面行きに関してはそうせざるを得ない状況であるため
致し方ありませんが、橿原神宮前方面行きがなぜこうなっているのかは謎です。

*朝の時間帯だけに関して言えば、各駅停車で運用した後
南大阪線急行の増結に回されることもありそうですが
なんせ今回ネタにしたのは夜中の電車なので…





ということで、今回はこれまで。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。


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