坪尻駅は、徳島県三好市池田町西山にある、四国旅客鉄道土讃線の駅です。
ココだけを切り取ればただの無人駅に見えますが、今回は特別編、ということで、
この駅で3時間ほど滞在したレポートを含めての執筆となります。
まずは駅ホームです。1面1線で、多度津方面・阿波池田方面双方の列車が
このホームに停車します。
この駅にはほぼ14時ごろに到着。ここで3時間ほど滞在します。
この駅周辺には、大型自動車はおろか普通自動車が通れるような
道路が整備されておらず、ここから歩いておよそ30分程度の所に位置する
木屋床(こやとこ)という集落までは、ほぼ獣道を通らなければなりません。
またこの駅の開設は1950年のことで、当初は利用客も多く存在したようですが、
道路交通網の整備に伴い利用客も減少し、現在この駅を定期的に利用する乗客は
ほぼいないと言ってもいいでしょう。
そしてこの駅を利用する場合、徒歩以外は鉄道がメインとなります。
しかしながらこの駅に到達するのは実際のところそう簡単ではありません。
駅の時刻表です。
この区間では6往復の各駅停車が運転されますが、
そのうち多度津方面は2本、阿波池田方面は3本が通過します。
特に阿波池田方面は午前中、列車の停車が一切なく、
通勤・通学需要を見込んだ設定となっていない事もその証左の表れでしょう。
人呼んで、秘境駅の一つというのがここ、坪尻駅なのです。
さて、この駅の構造は少し特殊となっており、画像中央の本線から
2本の線路が分岐しています。この2本の線路は、何れも坪尻駅に
停車する列車が使用する線路です。
左奥は
・阿波池田方面へ向かい、かつ坪尻駅に停車する列車
・多度津方面へ向かい、かつ坪尻駅から出発する列車
が其々使用します。
まずどのように入って来るのか。
①多度津方面からやってきた場合、まずは本線を走行して坪尻駅を一旦通過します。
②その後奥に見えてくる待避線に入ります。
③待避線に入った後、折り返して坪尻駅ホームへと入ります。
*この時は車掌が乗務していたので、運転士が後ろを向いた状態で
後退していますが、ワンマン運転の時はほぼほぼ運転士が移動して
坪尻駅ホームまで移動します。
④坪尻駅出発の時、阿波池田行きであればそのまま本線へ戻ります。
停車する列車を外から眺めるとこんな感じです。
通過列車はこんな感じ。
対向列車が接近していない場合は高速で通過していきます。
そしてこの駅のもう一つ面白いのが、
土讃線多度津~大歩危間を1往復運転する四国まんなか千年ものがたりと
呼ばれる観光列車が、この駅にて運転停車を行い、かつ停車時間中降車が
可能であるという所です。
今回は多度津行きの到着・出発を見送りました。
この列車の停車中は坪尻駅構内が賑やかになります。
およそ5分の停車の後、多度津方面へ去ってゆき、再び静寂が訪れました。
そして只管通過する特急列車。
3時間ほど滞在してましたが、この後佃経由で徳島まで
行かなければならなかったため、
阿波池田方面最終の伊野行きに乗車して撤収します。
*坪尻駅最終は多度津行きで17時ごろの出発です。
これでレポは終わりです。
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