巷で緊急事態宣言の発出及び自粛が医療崩壊を何とか防いだと話題の
新型コロナウイルス。
この医療崩壊に関して考えてみます。
まずは単語を分けて調べてみましょう。
医療…医術による治療を受けること
崩壊…こわれること
*出典:学研現代新国語辞典
つまり、医術による治療等が受けられなくなることが
医療崩壊のそもそもの意味です。
この医療崩壊、人々によって受け取られ方が違います。

大半の国民は、1月から2月にかけてのイタリア北部やニューヨーク州のように、
病院の廊下に大量の病床があふれ、その結果死傷者が多発するというように考えています。
これは特に朝のワイドショー等で報じられ、一時期は管理人自身も恐怖感を覚えました。

一方、一部の方は、医療崩壊を必要な医療行為を受けるのを躊躇、あるいは病院の
判断により受けられない結果、コロナウイルス以外での死者が数多く増えてしまうと
いうように考えています。
現在の私自身の立場としては後者の考え方が強いという前提の下で話を進めます。
*以前は自粛はすべきという考え方でした。後々実データを見るにつれて
現在に至ります。
そもそも必要な医療行為を自粛するのでしょうか?
これは新型コロナウイルスの感染症法の規定が関わっています。
新型コロナウイルス感染症は今年の1月末、感染症法第7条の規定により
少なくとも1年間(場合によっては1年間以内の延長、或いは短縮も可能)、
「指定感染症」として、第2類感染症に準ずる扱いを受けています。
感染症にも第1~5類が存在し、特に馴染のあるインフルエンザ感染症は
第5類感染症として、普通の町医者でも受診が可能なものです。
一方第1・2類クラスになってくると検査・入院隔離等を専用施設
(感染症指定医療機関といえば伝わりやすいかと思います)等で行う必要性が出てきます。
特に入院に関しては感染症法第19・20条に規定されているものです。
但しやむを得ない事情がある場合に限り、それ以外での入院・隔離等が可能とされています。
宿泊施設での療養がそれにあたります。
この第1・2類指定感染症はかなり致死率が高いもので、代表例としてはエボラ出血熱、
結核、SARS、MERSなどが挙げられます。
しかし、これだけでは必要な医療行為を躊躇する理由は見当たりません。
それに一役買ってくれたのがテレビのワイドショーです。

ワイドショーは便利なもので、殆どその道とは関係のない、言論だけは
説得力があるコメンテーターを招聘し、そして国内外における深刻な映像を
放映し、コメンテーターがそれに不安を煽るようなコメントをするだけで
多くの国民を恐怖感に陥れることができます。
しかも物事を全体としてとらえるのではなく、一部だけを切り取って
(ここでは病床が病棟の廊下にまであふれる状況)それが全体の
状況となるように印象付けることができるのもワイドショー特有の
強さと言えるでしょう。
勿論、ワイドショーの全てがそうとは言いませんし、内容によっては
物事を考えるうえでも参考になるものもあります。
しかし、コロナウイルス感染症関連ではほぼ上述のような形になりました。
そしてそれに追随する形での外出自粛要請。
勿論これは国内の感染者が増加傾向にあったがための措置であることは承知であったため、
不満は残りますが成功・失敗に関しては明言しませんが。
結果多くの国民が
「新型コロナにだけは罹患したくない」
「罹患したら必ず死ぬ」
「病院では面倒を見切れなくなる」
というように新型コロナそのものに対する恐怖感に駆られ、
外出そのものを控えるようになりました。
これにより必要な医療行為の自粛
(予防接種の減少など。厚労省や日本小児医学会は接種を推奨していますが)にも
つながりました。
*もちろんこれのおかげで不用意な受診が減少したことはいいことではありますが
実際、小児科医院などでは病院経営が圧迫されているという話も流れています。
これは平成31年時点でのデータ(厚労省公表)ですが、
普通の病院の数は8327(有床診療所を除く)で、
感染症指定医療機関は特定・第1種・第2種合わせて410。
これは普通の病院に対して約5%の割合です(ほとんどの人は恐らくここが満床になり
新型コロナの治療が受けられない→医療崩壊という捉え方ではないかと推測します)。
*病床の数はコロナ関連で増床され、5月時点で約16,500床まで増床
新型コロナウイルスでは一部の例外を除いて指定医療機関以外での
入院はできない(もしかしたら増床分で指定医療機関以外も使用しているのかもしれませんが)こと、
コロナウイルスに対する恐怖感からの受診控え、これが大元にあると言われています。
この状況が続くと、診療所の経営破綻に繋がりかねず、
結果として必要な医療行為そのものを受けられる場所が減少
↓
その数が増えれば増えるほどそれは深刻に
↓
新型コロナ以外での疾病による死者数の増加
よって医療崩壊に至る、というのが一部の方の考え方です。
新型コロナを回避することだけに意識が集中した結果、
必要な医療が受けられない事態になればそれこそ本末転倒だとは思いませんか?
また、よくよく調べてみると新型コロナウイルス感染症の主な症状は
発熱・空咳・倦怠感などであり、症状が重いと肺炎になるとのこと。
特に重くなりやすいのは
・生活習慣病(糖尿病・高血圧等)といった疾患を抱えている者
・高齢者
で、あくまで日本の中だけに限定すれば従来からあるヒトコロナウイルスが
深刻度を増したものと考えれば、過度に恐れる必要性というのは見当たりません。
従来のヒトコロナウイルスでも、特に高齢者は肺炎に悪化するケースは
よくあることです。
しかもこのウイルスの質が悪いところは、無自覚感染者(無症状)、軽症者が
大半を占めることです。原則としてこれらの患者に対しても隔離(自宅療養や
宿泊療養含む)されなければならないため、それだけでも病床は埋まります。
また、治療薬や有効なワクチンがないのもヒトコロナウイルスと共通しています。
これでも恐怖心を抱き続けますか?
一方、ウイルスを多数のものに伝播させるスーパースプレッターと呼ばれる者が
いることで感染拡大が起こることも示唆されており、その点で言えば注意するべき感染症
であるという考え方に至るのであればそれは決して間違ってないとも言います。
この注意を怠らない上で通常通りの生活を送ること
それこそが「withコロナ」ではないでしょうか?
その為には、この指定感染症という枠組みはどこかのタイミングで
解除、そして第5類指定感染症に区分する必要が出てきます。
より多くの情報を得て、コロナに対する考え方を改める。
それが本来、情報化社会に生きる私たちにできることではないでしょうか?
それをある程度具現化したのが新しい生活様式ではないかと思いますがどうでしょう?

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新型コロナウイルス。
この医療崩壊に関して考えてみます。
まずは単語を分けて調べてみましょう。
医療…医術による治療を受けること
崩壊…こわれること
*出典:学研現代新国語辞典
つまり、医術による治療等が受けられなくなることが
医療崩壊のそもそもの意味です。
この医療崩壊、人々によって受け取られ方が違います。

大半の国民は、1月から2月にかけてのイタリア北部やニューヨーク州のように、
病院の廊下に大量の病床があふれ、その結果死傷者が多発するというように考えています。
これは特に朝のワイドショー等で報じられ、一時期は管理人自身も恐怖感を覚えました。

一方、一部の方は、医療崩壊を必要な医療行為を受けるのを躊躇、あるいは病院の
判断により受けられない結果、コロナウイルス以外での死者が数多く増えてしまうと
いうように考えています。
現在の私自身の立場としては後者の考え方が強いという前提の下で話を進めます。
*以前は自粛はすべきという考え方でした。後々実データを見るにつれて
現在に至ります。
そもそも必要な医療行為を自粛するのでしょうか?
これは新型コロナウイルスの感染症法の規定が関わっています。
新型コロナウイルス感染症は今年の1月末、感染症法第7条の規定により
少なくとも1年間(場合によっては1年間以内の延長、或いは短縮も可能)、
「指定感染症」として、第2類感染症に準ずる扱いを受けています。
感染症にも第1~5類が存在し、特に馴染のあるインフルエンザ感染症は
第5類感染症として、普通の町医者でも受診が可能なものです。
一方第1・2類クラスになってくると検査・入院隔離等を専用施設
(感染症指定医療機関といえば伝わりやすいかと思います)等で行う必要性が出てきます。
特に入院に関しては感染症法第19・20条に規定されているものです。
但しやむを得ない事情がある場合に限り、それ以外での入院・隔離等が可能とされています。
宿泊施設での療養がそれにあたります。
この第1・2類指定感染症はかなり致死率が高いもので、代表例としてはエボラ出血熱、
結核、SARS、MERSなどが挙げられます。
しかし、これだけでは必要な医療行為を躊躇する理由は見当たりません。
それに一役買ってくれたのがテレビのワイドショーです。

ワイドショーは便利なもので、殆どその道とは関係のない、言論だけは
説得力があるコメンテーターを招聘し、そして国内外における深刻な映像を
放映し、コメンテーターがそれに不安を煽るようなコメントをするだけで
多くの国民を恐怖感に陥れることができます。
しかも物事を全体としてとらえるのではなく、一部だけを切り取って
(ここでは病床が病棟の廊下にまであふれる状況)それが全体の
状況となるように印象付けることができるのもワイドショー特有の
強さと言えるでしょう。
勿論、ワイドショーの全てがそうとは言いませんし、内容によっては
物事を考えるうえでも参考になるものもあります。
しかし、コロナウイルス感染症関連ではほぼ上述のような形になりました。
そしてそれに追随する形での外出自粛要請。
勿論これは国内の感染者が増加傾向にあったがための措置であることは承知であったため、
不満は残りますが成功・失敗に関しては明言しませんが。
結果多くの国民が
「新型コロナにだけは罹患したくない」
「罹患したら必ず死ぬ」
「病院では面倒を見切れなくなる」
というように新型コロナそのものに対する恐怖感に駆られ、
外出そのものを控えるようになりました。
これにより必要な医療行為の自粛
(予防接種の減少など。厚労省や日本小児医学会は接種を推奨していますが)にも
つながりました。
*もちろんこれのおかげで不用意な受診が減少したことはいいことではありますが
実際、小児科医院などでは病院経営が圧迫されているという話も流れています。
これは平成31年時点でのデータ(厚労省公表)ですが、
普通の病院の数は8327(有床診療所を除く)で、
感染症指定医療機関は特定・第1種・第2種合わせて410。
これは普通の病院に対して約5%の割合です(ほとんどの人は恐らくここが満床になり
新型コロナの治療が受けられない→医療崩壊という捉え方ではないかと推測します)。
*病床の数はコロナ関連で増床され、5月時点で約16,500床まで増床
新型コロナウイルスでは一部の例外を除いて指定医療機関以外での
入院はできない(もしかしたら増床分で指定医療機関以外も使用しているのかもしれませんが)こと、
コロナウイルスに対する恐怖感からの受診控え、これが大元にあると言われています。
この状況が続くと、診療所の経営破綻に繋がりかねず、
結果として必要な医療行為そのものを受けられる場所が減少
↓
その数が増えれば増えるほどそれは深刻に
↓
新型コロナ以外での疾病による死者数の増加
よって医療崩壊に至る、というのが一部の方の考え方です。
新型コロナを回避することだけに意識が集中した結果、
必要な医療が受けられない事態になればそれこそ本末転倒だとは思いませんか?
また、よくよく調べてみると新型コロナウイルス感染症の主な症状は
発熱・空咳・倦怠感などであり、症状が重いと肺炎になるとのこと。
特に重くなりやすいのは
・生活習慣病(糖尿病・高血圧等)といった疾患を抱えている者
・高齢者
で、あくまで日本の中だけに限定すれば従来からあるヒトコロナウイルスが
深刻度を増したものと考えれば、過度に恐れる必要性というのは見当たりません。
従来のヒトコロナウイルスでも、特に高齢者は肺炎に悪化するケースは
よくあることです。
しかもこのウイルスの質が悪いところは、無自覚感染者(無症状)、軽症者が
大半を占めることです。原則としてこれらの患者に対しても隔離(自宅療養や
宿泊療養含む)されなければならないため、それだけでも病床は埋まります。
また、治療薬や有効なワクチンがないのもヒトコロナウイルスと共通しています。
これでも恐怖心を抱き続けますか?
一方、ウイルスを多数のものに伝播させるスーパースプレッターと呼ばれる者が
いることで感染拡大が起こることも示唆されており、その点で言えば注意するべき感染症
であるという考え方に至るのであればそれは決して間違ってないとも言います。
この注意を怠らない上で通常通りの生活を送ること
それこそが「withコロナ」ではないでしょうか?
その為には、この指定感染症という枠組みはどこかのタイミングで
解除、そして第5類指定感染症に区分する必要が出てきます。
より多くの情報を得て、コロナに対する考え方を改める。
それが本来、情報化社会に生きる私たちにできることではないでしょうか?
それをある程度具現化したのが新しい生活様式ではないかと思いますがどうでしょう?

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