阪神電鉄2代目5001形が、2024年度中に完全撤退します。
理由は言わずもがなですが、5700系増備による置き換えが進んだためです。
5001形の引退に伴い、阪神電鉄で使用される普通車用の車両の
VVVF化率が、現在使用されている5500系・5550系含め100%となります(地味??)。
この車両が導入されたのは1977年、製造当初から冷房を搭載しており、
非冷房車の置き換えを主な目的として導入が進められ、
最終的には2両16編成が製造され、その後4両8編成の陣容に改められました。
運用開始から8年後の1985年、阪神タイガースが日本一を達成しましたが、
現在阪神電鉄で運用される車両でそれを知っているのは、8000系の一部と
2代目5001形のみです。
5700系の導入に伴って5131形、5331形が引退していく中、
5001形はそれらと違って保守が容易な抵抗制御を用いていた
(先に引退した2形式は電機子チョッパ制御。関西私鉄では採用例がかなり少ない)ため、
2021年まで1両の廃車もなく運用が続いていました。
しかしながらこれら2形式の置き換えが終了したこと、
また5700系のさらなる増備が進んだことで、5001形にも
廃車が発生するようになり、この記事を執筆している時点で4両編成2本がだけが
運用されています。
そんな5001形ですが、2023年、阪神タイガースが38年ぶりの優勝・日本一を
達成した記念に、5001形だけに専用のヘッドマークが装着されました。
また、それが決まるまでの日本シリーズ進出を祝した看板も、
5001形にだけ装着されました。
恐らく5001形にとって、これ以上ない餞になったはずです。
今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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